【感想】「がん」では死なない「がん患者」~栄養障害が寿命を縮める~

東口高志 / 光文社新書
(4件のレビュー)

総合評価:

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  • しっかり栄養をとることで余命も変わる。

    癌に対する認識が深まった。特に、病を持つ人にスポットを当てたところに好感が持てた。単純に癌と戦うなとか、いや戦えというジャンルではなく、臨床的に、栄養学からみた病に対する仕方、考え方に共感できた。医療関係者も患者様方も一度は手に取ってもらいたい一冊だと思う。自分も、もし病に倒れることがあったならこの本の医師に見てもらいたいと思った。作中、執筆医師と患者さんとの病室でのスナップ写真が掲載されているが本当に良い笑顔だと思う。続きを読む

    投稿日:2017.05.11

ブクログレビュー

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  • 南李子

    南李子

    先端医療、高度医療と先に先に進む医療。実は人とじっくり向き合い、足元で考え直すべきことがまだまだたくさんあるのかもしれないと学びました。ご自身の経験、一部反省から語られる著者の一つ一つのアドバイスが、現在家族に末期ガン患者を抱える身にストレートに響きました。

    メモ〜〜
    NST 診療報酬 2010〜
    サルコペニア予防
    マラスムスとクワシオコル
    BCAA. AAA
    栄養状態の定量評価へ
    SGA, アルブミン値,(21日 RTP), 総リンパ球数, フィッシャー比, 尿中窒素量, 血糖値、血中脂質
    微量元素、多量元素
    脂溶性 A D E K
    水溶性 B1,2,6,12 C ナイアシン、パントテン酸、ビオチン
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    投稿日:2018.05.06

  • 宮本知明

    宮本知明

    栄養を入れると癌が大きくなる。だから栄養は入れないほうがいい、という言い方は、癌細胞が栄養を摂り込むことだけに着目し、大事な栄養が自分たちの体から奪われていることを無視している。体から栄養が奪われ、その分の栄養を補わなければ、癌患者はあっという間に栄養障害に陥る。筋肉が細ってしまい、歩いたり立ったり、自分で排泄したり、食事をしたりというのができなくなる。また、人間の体は、栄養が足りなくて「飢餓」状態に陥ると、セーブモードに切り替わり、エネルギー消費を抑えて、体力を温存するようにできている。ところが癌があると、癌がエネルギーを大量に消費し、栄養が足りない飢餓状態であっても、エネルギー消費はセーブモードにならない。したがって、栄養を補給しなければ、あっという間に栄養障害が進んでしまう。さらに、この状態に感染症が加わると、消費エネルギーはますます増加し、栄養障害はもっとひどくなってしまう。栄養障害があると緊急搬送されても回復は望めない。本来ならば患者を苦痛から解放し、命を延ばすべき医療が、栄養を軽視することで逆に患者を苦しめ、命を縮めている。本当に癌で亡くなる人は17.6%。あとの8割は、栄養管理が不適切なために無くなっている。栄養アセスメントに基づいた適切な栄養管理が最も肝要なのである。続きを読む

    投稿日:2016.09.19

  • Dr.(読多ー)あんころ猫

    Dr.(読多ー)あんころ猫

    栄養管理の重要性について書かれています。

    栄養管理の為には点滴や胃瘻、腸瘻なども必要というスタンスだが、一番大事なのは口で食べるということをはっきり言っています。

    人間にとって「食」は絶対に欠かせないもの。

    でもその「食」というのは栄養の摂取という面だけでなかう「食べる」という行為そのものに意味があるんだと思います。

    かたや食べずに元気に生きている人たちもいるのだから人間の身体というのは本当に不思議です。

    食って?栄養って?生きるって?

    非常に深く考えさせられる一冊です。
    続きを読む

    投稿日:2016.07.02

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