【感想】殉狂者　【上下 合本版】

この頃までの馳星周は本当に面白い

ずいぶん前に読んだ本です。
パレスチナからスペインバスク地方へやってきた一人の日本人が世界同時革命を夢見て
テロ組織に身を投じる。
テロの問題というのはいつの時代でもあるものですが、
こういった小説で…日本人が海外の勢力と一緒になってテロを起こそうとする。
というストーリーは近未来を感じさせてあまり気持ちのいいものではありません。
しかし、そこは小説なので読んでいてすごく引き込まれるものがあります。
馳星周さんの作品は不夜城から読み始めてこの頃までは自分の中で
すごく面白かった感じがあります。
かなりページ数の多い作品ではあるのですが読み進めていくうちに
どんどん引き込まれて一気に読める作品です。続きを読む