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ジェイムズ・エルロイ, 小林宏明 / 文春文庫 (10件のレビュー)
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総合評価:
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まさみ
悪徳と陰謀渦巻く五十年代のLAを舞台に、それぞれ立場も性格も異なる三人の警官と三つの事件を軸に時代のうねりを描く大作。 まず三人の警官の対比がいい。 上昇志向が強く潔癖なエリート警官エクスリーと少年…期のトラウマから女への暴力を憎むバド、誤って市民を射殺した過去をもつゴミ缶ジャック。血のクリスマス事件で出世の明暗を分け反目しあう三人がそれぞれの譲れないものを胸に共闘に至る過程に引き込まれる。 特にエクスリーの人間的弱さに惹かれる。 父親へのコンプレックスを払拭しきれず、「完全なる正義」の有り方について苦悩し続けた彼の終盤の選択に胸が熱くなる。 互いに憎み合っていたバドとの間に芽生える同志としての連帯感、二人が接近するきっかけとなる「突き飛ばしてくれてありがとうよ」の台詞が後の伏線になる構成も心憎い。 P362、自分が育った家を見て回るエドの胸中に去来する追想と父への別れの台詞には喝采を送りたい。 エピローグの美しさ切なさは絶品。 なにもかもを犠牲にして なんの意味もない栄光。 最後のページを閉じた時、上巻冒頭に掲げられたエピグラフの意味が真に理解でき、言葉にならない想いが押し寄せる。続きを読む
投稿日:2017.08.25
niimiya
上下巻読み終わった。 すんげぇ面白かった。 下巻はずいぶん映画とは違うんね。 登場人物も増えてだいぶ頭混乱したわぁ。 ロロ・トマシは出てこないのね… あとビッグ・ノーウェアのが執筆年早かったのね。 …そっち先に読めばよかった。続きを読む
投稿日:2014.04.25
がすとん
名前がたくさん出てきて、最初は読みにくいが、入り込んでしまえばこっちのもの。特別変わったストーリーでもないのに、なぜか面白い。なにか秘密があるはず。
投稿日:2013.06.21
attaka
「暗黒のLA4部作」の3作目。これが一番面白い。深夜の大量殺人、ポルノ雑誌、クスリなどを発端に、警察官3人のそれぞれの人生が絡み合う。
投稿日:2012.04.22
SOHO
映画『LAコンフィデンシャル』の原作。LAの警察署の中で起こる様々な事件を3人の刑事を中心に書いている。深夜のカフェでの大量殺人、おぞましいポルノ雑誌の発見、タブロイド誌編集者の惨殺。 『ロス暗黒史…』4部作の第3册目。登場人物は多いし、名前はこんがらがるし大変だった。映画の方が全然楽。悪徳警部もつかまらないし、事件の様相も映画と結構違う。ただ、この著者も幼い頃に母親が惨殺されて、犯人がつかまってないという過去があるらしい。続きを読む
投稿日:2010.07.11
northsky
映画→小説の順で視聴・読了。どちらもちょう満足。 登場する誰もが汚かったりずるかったりするのが本当に良い。
投稿日:2009.02.23
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