【感想】イスラームとの講和 文明の共存をめざして

内藤正典, 中田考 / 集英社新書
(5件のレビュー)

総合評価:

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  • いまはとにかくシリアの大虐殺をなんとか…

    異文化の理解と共生を説いてきたあの内藤先生が、イスラームとの共生は一旦保留と言わざるを得ない状況。ここ数年で顕わになってきた、西欧諸国が無毒化の理路を考えず悪魔・魔物を壊滅しようと考える傾向が、領域国民国家の宿痾なのだとしても、シリアの大虐殺よりも優先すべき課題がIS対応だという諸国の対応はいかにもおかしい。
    さらに、イスラーム問題の最大の焦点は中露イラン対スンナ派テュルク系民族ベルトに移っている、との指摘には震撼せざるを得ない。犠牲がこれ以上でないことを切に願うばかりです。
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    投稿日:2016.05.28

ブクログレビュー

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  • ユエヅヅ

    ユエヅヅ

    どの本を読んでも内藤先生は主張が一貫しておられて、読んでいてここを押さえれば良いのだとわかりやすい。
    中田先生の本は難しい表現が多く、私はなかなか理解できないが、本書は対談形式であったため、比較的中田先生の考えがわかりやすかったように感じた。続きを読む

    投稿日:2017.07.31

  • エプロンパパ

    エプロンパパ

    イスラームの人々(ムスリム)は今どのように考えているか。碩学二人が語り合う。居場所がない人々がISに引き寄せられる、イスラームとキリスト教徒は、違うことを前提に講和するしかない、など貴重な提言がされている。続きを読む

    投稿日:2016.10.16

  • spica2015

    spica2015

    書店で行われた両先生のトークイベント時に購入。サインもいただいた。
    先に読んで、イベントに参加する方がいいとは思いつつ、その書店で買った方がいいのではと…

    欧米側の視点だけではなく、イスラーム側の視点も持ちたいと思い、お二人に注目しつつ、1年余り。
    ほんの少しでも、理解が進んだだろうか⁉︎
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    投稿日:2016.04.10

  • sayryuu

    sayryuu

    「民」という漢字は目を針で突いて目を見えなくした奴隷をあらわす象形文字だ。今、正に、この著者二人によって、自分の両目から針を抜いてもらい、世界が見えるようになったようだ。日本・欧米の報道がいかに偏向しているかよく解る。

    中田考先生には、カリフ制再興の具体的な道筋が見えてきているのだろうか。
    内田樹先生との「一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教 」の中で言われていたカリフ制再興とはずいぶんトーンが違ってきているように思われました。
    続きを読む

    投稿日:2016.04.02

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