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高山ちあき, くまの柚子 / 集英社コバルト文庫 (2件のレビュー)
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カルルン
茨木童子に瀕死の重傷を負わされた美咲は、〈十六夜の里〉に流れ着き、乙斗という老爺に助けられる。 いつも、弘人の後ろについて行くばかりだった美咲が、この里で鍛えられ、隣を一緒に歩ける実力と自信を身につ…ける。 乙斗という老爺が、結構重要な役回りだったのに、その意図が最後まではっきり描かれなかったのが、少し残念。 しかし、シリーズが無事終了して満足。続きを読む
投稿日:2012.09.29
うらこ
このレビューはネタバレを含みます
とうとう最終巻です。 十六夜の里に流された美咲ですが、いきなり走り回っていたので戸惑いましたが、乙斗という怪しい老人に助けられてました。 弘人は1ヶ月待って本当の敵である茨木童子と共に十六夜の里にたどり着いていたので、先に美咲に会うのはどっちかと思ったら、弘人の方だったんでほっとしました。 乙斗によって強制修行をさせられてた美咲がこれまでと違う雰囲気になってたことで、弘人が戸惑ってて、これまでの弘人優位の状況を中々作り出せずに、悶々としてたり、美咲のチラ見せ足にもやもやしてたり、指輪を渡す機会をいろいろ考えていたりってところは、にんまりしちゃいました。 まあ、そうはいっても、弘人さんですから、最終的には乙斗の家で本当の夫婦になってましたけどね。 乙斗の正体が分かり、綺蓉が最善だと思って行ったことがとんでもない状況を生み出してましたけど、まあそれがなければ、十六夜の里から出ることはできなかったし、美咲に天狐が守りにつくこともなかったと思うと、これでよかったような気もします。 鵺と天狐が同等だとしたら、美咲の地位もUPして、弘人の妻として文句を言われることもないでしょうしね。 最後に短編が2話入ってましたけど、二人の後日談とか綺蓉と雲劉のその後とかも見たかったです。
投稿日:2012.07.07
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