【感想】八月のマルクス

新野剛志 / 講談社文庫
(22件のレビュー)

総合評価:

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15
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ブクログレビュー

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  • かみりこ

    かみりこ

    TV芸能界…こんな事もあるかも。

    若手芸人をベテランがイジって、それに必死に?応える感じも一つ間違えたらこんな事件に繋がることも否定できない?
    全ての元凶は一つの事故からつながっていて、結果各々が全て(と言えるのでは)失ってしまった。

    ラストの笠原と奈津子の会話が救いだった。
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    投稿日:2022.01.22

  • robin1101

    robin1101

    江戸川乱歩賞ということで結構前に購入。

    表紙の人物は、かっこよく決まってますが、元お笑い芸人。それとは裏腹にハードボイルド系っぽい物語という設定が面白かったです。結構前に読みましたが、唯一覚えているのが、事件の発端となった事故は、たしかお笑いウルトラクイズで出ていた○○だったことで今も記憶に残っています。
    当時、もしもテレビドラマ化するなら、主人公は宮迫さんかなと思いながら、読んでいたのを思い出します。
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    投稿日:2019.04.17

  • ちてこ

    ちてこ

    このレビューはネタバレを含みます

    八月のマルクス/新野剛志:第45回大賞受賞。1999年。
    冤罪レイプ事件でお笑い芸人生活をつぶされた男。元相方が訪ねてきた。ガンだと言い、姿を消した。
    マルクスっていうから、あのマルクスかと思えば、外国のお笑いのマルクス兄弟。
    元お笑い芸人は、頭にくるとすぐ暴力ふるう。ハードボイルド的なのか?
    冤罪レイプ事件の首謀者の当時女子高生とか、事故死した若手芸人がでてくる。
    読み終わって1週間後に書いていて、あまり覚えていない。

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    投稿日:2018.10.27

  • pu-books

    pu-books

    まぁ、普通に面白かったけど。
    マルクスって、表紙の絵と相まって、経済小説かなんかかと思って(アンダーグラウンド市場とかさ)、ちょっと仕事マインドが高まっていた時に買ったんだけど。
    いや、お笑いって(笑)。
    って感じでした。
    別に、小説だから、面白けりゃいいんですけどね。

    でも、なんていうか、いきなり、レイプに仕立て上げられたスキャンダル始まるし、なんか、そういうのあるよね、っていう負の部分ばかりすごい強調されて、ちょっと、辛かったかな。全体的に。
    最後には、少しポジティブな話も出てくるんだけど、それも、ネガティブな中での再起、という感じだから、現実まぁそんなもんとは言え、そこまで晴れ晴れもしないし。
    とりあえず、この主人公の、のんびりしつつ熱血で、それでいて社会を斜めに見ている感じは、あぽゃんに通ずるかな、と思いました!
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    投稿日:2016.08.16

  • over45

    over45

    タイトルのマルクスは、「万国の労働者よ、団結せよ!」とちょしょを結ぶカール・マルクスではなく、喜劇のマルクス3兄弟に由来するものであった。

    投稿日:2016.05.13

  • koshouji

    koshouji

    第45回江戸川乱歩賞受賞作(1999年)

    冒頭───

    猫は眼だけを動かし、視線をよこした。
    白目もないくせに小癪なまねをする。私は猫がいすわるドアのステップに片足をかけた。ここのところ三回に一回は見かける。斜めから射すスポットライトが温いのだろう。師走ももう間近だった。


    会話文のぎこちなさがどうも気になって仕方ない。
    ですます調で話していたかと思えば、急にため口になったりする。
    特に何の理由もなくだ。
    若いお笑い芸人とのやりとり。
    事情聴取にきた刑事とのやりとり。
    などなどで、そういう会話が多々見られる。
    敢えて意図的にやる理由もないはずだから、違和感を覚えることこの上ない。
    デビュー作なので、まだ蒼い部分が残っているということだろうか。

    一時期は一世を風靡した元お笑い芸人の笠原雄二。
    五年前のとある事件がきっかけで芸能界から離れていた。
    行きつけのバーにいた笠原の前に突然昔の相方、立川が現れる。
    立川は癌で残り少ない命であることを笠原に告げ、去っていった。
    その後、笠原が失踪し、昔の笠原の事件の時に重大な役割を果たした
    週刊誌記者片倉が殺される。
    二つの事件の関係は? 立川の行方は?

    芸能プロダクションとお笑い界の裏事情などを背景に展開される物語。
    ラスト60Pの謎解きが少し端折り過ぎかなあ、という印象。
    悪くはないが、犯人の殺人に至る動機のリアリティがやや薄い。

    しかし、乱歩賞でデビューした新野剛志が、その後「あぽやん」のような作品を書くとは、当時誰も想像しなかっただろう。
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    投稿日:2014.08.13

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