増補版 なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?――日本人が知らない本当の世界経済の授業

松村嘉浩 / ダイヤモンド社
(17件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
5
8
2
0
1
  • 違った視点からの金融経済入門書

    地球規模の経済世界が構築されるようになって久しい。
    しかし、地球規模というのは有史以来人類が経験がないこと。
    歪みは世界中で生まれていて、かつてない対応に追われているのが今の世界。
    そんな世界の危機を、文化面から書いているのが本書です。
    あえて、経済古典には手をつけず、音楽などの文化的側面から現代における経済の危機を書いてあり、とても切り口が面白いように思いました。
    ただ解決の糸口を、近世の日本に求めているのは安易だと思いましたが…気楽に現代経済の問題の糸口を探るのはちょうどよいようにおもいます。
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    投稿日:2016.08.13

ブクログレビュー

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  • soysource

    soysource

    経済学的な世の中の動きに疎い私でも、とても面白く読めました
     ・世界の人口は減少に向かう(人口オーナス期)
     ・テクノロジーのい進歩の結果、音楽家自体がいなくなる
      – 体温や脈拍のデータから、そのときの気分にあった音楽を作曲・演奏してくれる時代
     ・近代世界システム論では中核と周辺という分業体制
      – 低開発化、”賢者の石”化
     ・現代アートはアメリカのユダヤ系アーティストが主導
      – 第二次世界大戦以降、アメリカは田舎者から世界のリーダーへ
      – アメリカの分化として、拡大・発展
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    投稿日:2019.09.23

  • 権藤優希

    権藤優希

    世界経済の仕組みを、小説形式でわかりやすく紐解いていきます。
    普段経済系の本をお読みにならない方でもとっつきやすく、とても読み易いです。
    人は知らないことに対して、どうしても漠然と不安に思ってしまうものです。
    まず少しでも現実を「知る」ことが、とても大切だと気づかせてくれます。
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    投稿日:2018.06.07

  • tabe

    tabe

    さくっと読める。?とか違うだろってなったら興味を持った章の引用文献とかに飛んでいって深掘りしていけばいい。

    分かりやすさを重視してやや乱暴になっている部分がある。需要サイドに着目した金融危機の件は、もうちょっと丁寧に書いた方がいいと思う。続きを読む

    投稿日:2018.02.21

  • tanketanketanke

    tanketanketanke

    対話型の書き方は始め違和感ありますがとても読みやすいです(がしかし長い。)。
    全体的な世の中の流れ(経済、金融、宗教に戦争、アート)を知りたい人にはとってもオススメ。だが、筆者は割りと偏った思想の持ち主なので鵜呑みにしないように注意は必要。
    右肩上がりの成長前提で設計されてきた資本主義(日本のみならず世界)がこれからどうしていけば良いのかを筆者なりの視点でまとめられています。
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    投稿日:2017.11.16

  • yuudaionodera

    yuudaionodera

    このレビューはネタバレを含みます

    『増補版なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?:日本人が知らない本当の世界経済の授業』では、これから世界に起きる問題・現在進行系で起きている問題から、「①これから世界がどうなるのか」。「②何が本質的な問題」で「③それに対して我々はどうするべき
    なのか」の3つを著者である、松村嘉浩氏が記録したものである。
    「①これから世界がどうなるのか」に関して、松村氏は、「機械の台頭」と「シェアリング
    経済の拡大」をあげている。「機械の台頭」に関しては、「IT革命」によって、低賃金の仕事が機械に置き換わる変化を言っている。仕事がITによって置き換わることによって、アメリカでは、「ジョブレス・リカバリー」と言われる、「景気は回復しているにもかかわらず、雇用が生まれない」という状況に陥っている。この状況において、ITを使いこなせるような高所得者とITに置き替わられてしまう低所得者の間に深刻な経済格差が起きつつある。しかも、この影響は後世にまで残ってしまう。富裕層は子供に高度なIT教育を施す一方で、低所得者の子供には、教育を受けさせることができないという負の連鎖に陥っている。
     「シェアリング経済の拡大」は、「モノ」を所有するのではなく、必要なときに必要なだけ使うために、「共有」するビジネス経済圏が生まれつつあることを言っている。今までは欲望のままに足りないものを買って、消費するというライフスタイルが一般的だったが、モノが充足するにつれて、モノを消費するよりも共有することに価値が置かれるように変化していく流れがきている。
     「②何が本質的な問題か」は、経済成長は成長限界を迎えているというのに、成長を前提としたシステムを世界中で構築し、維持していることである。例えば、資本主義は、経済が成長していくことを前提とし、人々が労働して、得た資本を消費し、次の資本に投下していくことで、経済が成長していくというループを前提としている。ただ、現代は、定常経済に陥っており、労働力は減少していくばかりなので、継続的な成長は望めなくなった。なので、継続的な成長を前提としている政策やシステム、思考は矛盾を生んでいて、それがテロ事件やリーマンショックなどの問題を引き起こしている。
     ③それに対して我々はどうするべきなのか」は、無限の経済成長を前提とすることを止め、物質的満足ではなく、精神的な満足に対して世界中で移行していくことが特に重要だと説く。また次に、「今起きている問題を先送りせず、今生きている世代の中で問題を止める」という断固とした現役世代の意志と行動が必要だ。日本は他国に先んじて、未曾有の問題に直面しており、問題の解決方法を他国に示すチャンスを得ている。江戸時代において、経済よりも精神的な満足が重視されていたことからも日本人にできないことではないと思われるので、一人一人が責任を持って取り組んでいくべきだ。
     読み終わってから、私自身思ったこととしては、主に4つある。
     1つ目は自分の無知さである。自分自身本を読むのは好きだし、世界の経済や政治、宗教に関して興味を持ってニュースを見ていた。しかし、表面的なメディアの主張や分析、煽りなどに自分が無自覚にも左右され、浅はかな認識を持っていたことに気づいた。なんとなく「日本経済は衰退して、これから後発国にどんどん抜かれる」といった認識でそれがなぜ起きていて、それに対しての経済政策はいいのか悪いのか。を自分の頭で考えきれていないことに気づきました。
     2つ目は、本を買って読まないと、「世界経済・日本経済のヤバさに気付きにくい現状」への危機感です。なぜ、そのようなことが起きているのかを考えたところ、前提として説明する際に、一冊の本ぐらいの説明量がいるという点を除けば、大手新聞や大手テレビといったメディア産業の上にいる上の年齢層の方々が変化の激しい今の時代に対しての思考と勉強が不足しているのかなと思いました。また、メディアという産業の構造自体、「正しい情報を伝える」というよりは、「視聴率がとれるものや大衆の目を引きやすい情報を流す」ことに傾倒してしまう構造があるのだと思います。これを解決するためには、従来の産業構造にとらわれないWEBメディアが情報の正しさと相手に正しく伝わることに価値置くこと。松村先生のような知識人がダイレクトに大衆に対して意見を訴えるような仕組みを確立していくことが重要だと思いました。
     3つ目は、自分にとって精神的な満足を考えること。つまりは、「自分にとっての幸せの意味」を考えることが必要だと思います。以前読んだ本で幸せの要素としてあげられていたのは、「快楽」、「意味合い」、「没頭」の3つだ。経済的な満足から、精神的な満足に移行するためには、3つに対して、自分独自の意味合いを見出すことが個々人に必要だと思います。自分自身が楽しくできること。自分自身が意義を感じて、達成のために頑張れること。自分自身が寝食を忘れてしまうくらい没頭してしまうようなこと。これらを仕事にして精神的な満足を高めることが今後、必要だと改めて思いました。
     4つ目は、シェアリング経済により、“世界は今よりも平和になるのではないのか”という期待だ。これまで歴史上、国と国がいがみ合うことや人と人が争いあうことの根底にあるのは、「モノへの所有欲求」ではないのかと思う。例えば、食糧や資源が自国にないから力ずくで奪う。モノが不足し、最低限の生活ができなくなったがために、人から奪う。こういった「共有」よりも「所有」の概念が強かったがために争いが起きていたのではないかと思う。現代においては、経済活動をすることによって争いは減ったが、未だに火花はくすぶっている。経済活動による平和を推し進めるためには、「シェリング経済の拡大」は必要不可欠だと思います。ただ、まだシェアという価値観よりも所有という価値観の方が強い傾向はあると思うので、若い世代が取り入れて生き、徐々に上の世代にも浸透させていく必要はあると思いました。

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    投稿日:2017.11.01

  • マリノスケ

    マリノスケ

    題名についての解を歴史的な視点から論じている。西洋の視点が常識となっている世界史を、別の視点からみる面白さを提供し、宗教についても同様の展開が続く。筆者が多くページを費やしたのが、日本の金融政策の危うさについて。筆者は使命感をもって持論を主張しており、警鐘を鳴らすためにこの本を執筆したことがわかる。このような状況に至った背景についての分析も納得感がある。続きを読む

    投稿日:2017.07.09

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