【感想】買い物とわたし お伊勢丹より愛をこめて

山内マリコ / 文春文庫
(56件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
12
14
19
3
0
  • 自分の価値観を変える買物の仕方

    『美味礼賛』の著者ブリア・サヴァランが、
    「ふだん何を食べているのか言ってごらんなさい、そしてあなたがどんな人だか言ってみせましょう」
    と言ったのと同じように、
    「ふだんどんなものを買っているのか言ってごらんなさい、そしてあなたがどんな人だか言ってみせましょう」
    という関係性もなりたつのではないだろうか。

    買物はその人を映す。

    お伊勢丹、つまり伊勢丹は山内にとって、
    ”百貨店に対する畏敬と憧憬をいまもかき立ててくれる特別な場所”
    なのであり、そこで買うものを探すということは、一流を買うことでもある。

    生きることは、買うことだと山内は冒頭で言うのだけれど、まさにその通り。
    買物を続けていくうちに、買ったものが関係する社会や環境、自分とその周囲の人びとについて、
    山内は考えるようになり、買う=消費という構図から離れた自分も社会もサステイナブルな
    ものの買い方をするようになる。

    世の中のひとすべてが、考え、持続可能な買物ができたら、世界は大きく変わる。
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    投稿日:2016.05.08

ブクログレビュー

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  • ニコ

    ニコ

    若い頃には身に着けても違和感なかったものが、この年になるとちょっと違うな…が増える。
    最近も10代から使っていたリュックを買い換えたばかり。まだ使えるしもったいないかな、とも思ったけど新旧並べてみると一目瞭然。買い替えてよかった!と思った。年代に合わせて、持ち物をアップデートさせるって大事。

    そんな風に感じていたときにXにこの本の紹介が流れてきて、タイムリー!と思ってKindle版購入。

    素敵なお店がたくさん紹介されていて、調べながら読んでいて楽しかった。
    「買い物はお金を介して好きなものに一票を投じているようなもの」

    続きを読む

    投稿日:2024.04.14

  • masoppu03

    masoppu03

    エッセイ本って初めて?読んだかも。山内マリコの本読みたいな〜と思ってたのと、他人の買ってよかったものを見るのが好きなので気になって読んでみました。
    文章はとても読みやすくてサクサクっと読めました。あと書いたときの山内さんの年齢と今の私の年齢が同じくらいで悩みとかも一緒で(可愛くてやすいものをパカパカ買う年齢はすぎて、持ち物を整理して一生物をちょっとずつ買いたい)色々共感できて楽しかった。
    でも本じたいが10年近く前なので、エッセイとかこういうのはすぐズレが出てきちゃうんだなーとおもったり。
    あとタイトルにお伊勢丹より愛を込めてってついてるから、毎回伊勢丹での買い物なのかなって思ったら違った。
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    投稿日:2023.12.21

  • xxxn

    xxxn

    読みやすくて挿絵がカラーで可愛いかった。

    可愛い雑貨は好きだけど増えすぎるので
    お花を買うようにした。ってなんかいいなって。

    本を読むのはすきだけどそれと同じくらい
    本を買うのが好きって書いてて共感。
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    投稿日:2023.11.16

  • mow168

    mow168

    センスある人のお買い物は面白い。失敗も包み隠さず紹介してくれる。
    全く知らないブランドがとても興味深く、いちいち調べながら読んだ。

    投稿日:2023.11.01

  • ナツ

    ナツ

    山内さんの地についたお買い物体験
    何が良いか分からないでオーガニックのシャンプーを使っていたり、
    自分へのご褒美が待ちきれずにグッチのバッグを購入したり、
    アクセサリーをアマゾンで買う日常感。
    お買い物あるところに物語ありって感じだった。
    自分のお買物欲も高まったり高まらなかったり。
    でも何の気なしに伊勢丹を歩いてみたくなったりしました
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    投稿日:2023.08.10

  • 少しだけ丸いおもち

    少しだけ丸いおもち

    読み終えるのが寂しい、まだまだこれから摂取し続けていたい良質な情報と記録たち。年齢的なものか、うんうん、わかる、それなんだよと頷きながら、価値観や経験、感覚が全て今の自分にもカチりとハマる心地良さ。

    品の良い言葉と表現なのに、心地よい辛辣さがほんのり散りばめられていてクスりと笑ってしまう、心が満たされるこの感覚、やめられないとまらない。

    主に1アイテムに対して綴っている本作品を読んだ夫は、男性版もあれば良いのに‥と読了していました。
    続きを読む

    投稿日:2023.08.07

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