空飛ぶ広報室

有川浩 / 幻冬舎文庫
(196件のレビュー)

総合評価:

平均 4.5
97
69
13
0
0
  • 考えさせられました

    職種や職業で、人を記号として扱うことの醜さ、傲慢さ、無責任さについて考えさせられました。
    そこで働いている人たちをひとくくりにして、安易に批判することの愚かさも知りました。
    学校教育やマスコミでつくられた偏見って、けっこう自分の中にもあると気づかされました。

    あとがきを読むと、本当は2011年夏に発行予定だったそうですが、「3.11に触れないまま本を出すことはできない」という著者の意向を汲み、2012年夏に発行されたとのことです。
    そんな著者の強い思いが込められ、書き下ろされた『あの日の松島』が、この物語に更なる感動を与えています。
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    投稿日:2013.12.29

  • 空自広報室に勤務する主人公の話、面白かったです。

    TVでドラマ化されたのは知っていたのですが観ることはありませんでした。
    ですが、本を読むのが好きで、面白い本を探していて、ドラマ化されるような原作ならきっと面白いと思い購入してみました。
    お値段が少々高めだったのですが、十分楽しめたので満足しております。
    事故によりブルーインパルスのパイロットになることができなかった主人公とTV局の記者からはずされディレクターとなったもう一人の主人公が新しい仕事に前向きに向き合う姿勢がとても共感できます。また、主人公が勤務する空自広報室の同僚たちが、個性豊かに書き分けられており楽しそうに働いている姿が良いですね。
    ストーリーは、読んでいてときどき目頭が熱くなる内容でした。ドラマの再放送があれば見てみたいですね。素敵な本です。
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    投稿日:2013.10.19

  • 異なった側面から

    よくある小説では自衛隊はヒーローのように描かれていたり、はたまた非難されていたり。
    しかしこの小説では”広報室”にスポットライトがあてられ、
    有川さんらしいタッチで優しく思いメッセージが届けられてきます。
    そして笑いを絶やさないのがさすが!
    前向きな気持ちと勇気をもらえます。
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    投稿日:2013.12.31

  • スカイよ!泣いてもいいんだぜ。

     ドラマ(2013年放映:綾野剛・新垣結衣)を先に見ているのですが、ドラマ・原作共に大変よく出来ていると思います。ドラマは私が見た中で、初めて3.11の震災を扱った内容であったと記憶しています。その扱いはただリアルな「悲しみ・苦しみ」だけでなく、自衛隊側からみたあの震災を、誇張しすぎずかつ不必要なドラマ仕立てもなく、とてもよいものと感じました。当本の別章「あの日の松島」がそれにあたります。

     メインのストーリーは、航空自衛隊広報室のお話。有川様の2大得意分野「自衛隊」+「お仕事」の夢のコラボ?。 元パイロットの広報官、空井君の想いが発露するシーンが泣けますが、お涙頂戴になりすぎず、周辺も丁寧に描いてとてもバランスのよい出来です。その反面、平坦なイメージがするな・・・と思ってしまうのは読者の贅沢なのだろうとちょっと反省。  
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    投稿日:2016.07.23

  • ドラマを見てから読みましたが

    なかなか、面白かったですね。
    ドラマの内容と多少違いがあるもののやはり、原作の方が良いに決まってますよね。
    各パートのクライマックスで安室奈美恵さんの主題歌が頭の中で流れたりして(笑)
    良い感じでした続きを読む

    投稿日:2013.09.25

  • 有川浩による、自衛隊愛満載の長編!

    ドラマ化もされたと思うが、そちらは未見である。
    自衛隊の広報とは、そもそも自衛隊とは、という、知っていそうで一般の人があまりにも無頓着に知らなすぎることを軽妙なタッチで、かつ本質を鋭く突くセリフを織り交ぜながら物語の進行に合わせて描いていく。そこには、悪意を持った人が読めば自衛隊礼賛だとか軍隊の美化だとかいいたくなるほど清廉で、こんなにも覚悟を持ち、それを誇示せず、しかし理解を深めてもらうために様々な努力をしている人たちが生き生きと描かれている。おそらく、実際にそうしたモデルとなった人がいるのだろうと思えるほどに。
    物語はもらい事故によるけがで戦闘機に乗れなくなった空井を中心に、帝都テレビの稲葉リカ、広報室長鷺坂、あえて下士官として自衛隊広報に携わろうとする比嘉、比嘉に育てられ、同じ階級で競い合うことを夢見ていた片山、残念な美人・柚木とそれを見守る槙など、多彩な顔ぶれがそれぞれにそれぞれのキズを持ち、それを乗り越えていく姿を描いている。図書館戦争シリーズほど甘くないが、どこかに少女マンガチックな展開も忍ばせ、一方で自衛隊愛全開なところもしっかりと描いている。
    ラストの「あの日の松島」はもはや涙なしには読めない。その当時、被災者である彼らが、自らを省みることなく被災地にて献身的にはたらく姿は、多くの美談として語られたが、実は彼らの本当に伝えて欲しかったことはそんなことではないのだ、という無私の姿勢に、つくづく自分たちの了見の狭さが情けなく思えてくる。
    物語とはいえ、そこに描かれているのはヒーローでもなんでもなく、自分たちと同じ泣いたり笑ったり悩んだりしながらもがいている人間なのだという当たり前のことに、改めて気づかされた。
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    投稿日:2014.01.09

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ブクログレビュー

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  • もちこ

    もちこ

    2013年に放映されたドラマが面白かったから、いつか読んでみたいと思っていた。
    まるでドキュメンタリーのような読み応え。
    作中のTVディレクターである稲葉さんが作った番組をリアルタイムで見ているような、不思議な感覚。
    でも、堅苦しいだけでなく、面白くてスルスルと読めてしまう。面白かった!!
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    投稿日:2021.04.02

  • van613

    van613

    このレビューはネタバレを含みます

    460ページありますが、非常に読みやすく一気に読み終わりました。

    内容はドラマ版とほぼ同じでしたが、ドラマ版では分からなかった空井やリカの心情がよくわかり非常に楽しく読む事が出来ました♪また、正直、僕もこの作品を知るまでは余り自衛隊に対してポジティブな感じではありませんでしたが、この作品を知って少し見方が変わりました。

    自衛隊嫌いの人には読んでて面白くないと思いますが、よく知りもしないで批判するのでは無く、批判するなら自衛隊員の気持ちを知った上で批判して欲しいなと思います。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2021.03.27

  • くまちゃん

    くまちゃん

    ドラマを見て、ブルーインパルスが好きになり
    小説も読んでみたくなりこの本を手に取りました。
    私の知識も稲葉さんと同じくらいだったので
    同じような立場でこの小説を読めました。

    自分が自衛官だったら
    分が記者だったら
    相手の立場に立って物をいうこと難しさ

    そういうのを考えながら
    感じながら読むことができた1冊でした。
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    投稿日:2021.03.22

  • 殺菌牛乳

    殺菌牛乳

    読んでて何度か背筋が寒くなりました。というのも、リカが受ける衝撃と同じ衝撃を受けるんです。それもことごとく。

    ちょっと訳ありです。以前実家が被災して、片付けの応援で帰省した街は…壊されてました。
    葉も出ず(本当に)、途方に暮れるとはこのことか…とずいぶん立ち尽くしてから歩き出したら、自衛隊に会いました。

    街を戻そうと頑張ってる他人を見て、、、泣きそうでした。あと食べもの(自衛隊の缶詰もらいました)とかブルーシートたくさん(これないとどうにもならない)とかお風呂(簡易テントのやつ)とか、もう感謝しかなかったです。

    なかでも一番たくさんもらったのは、〝やる気〟ですね。負けてらんない、と。

    かつて体験した「自衛隊を理解する」という過程をこの本で追体験しちゃったんですね。
    「被害者を実績にしないために、広報活動は絶対に必要なこと」というのは激しく同意です。
    ので、実家の被災以来、微力ながら(時々ですが…)友人とかに広報活動してます。
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    投稿日:2021.03.06

  • yaokuma

    yaokuma

    有川浩は、広報小説が得意だなぁ。高知のも読んだら高知が好きになったし。もちろん、これを読んで自衛隊が好きになりました。自分としては早期警戒機が好きだけどな。(マニアック)

    投稿日:2021.02.02

  • きむち

    きむち

    空自に対して興味をそそられる小説でした。
    公務員だからこその苦悩や一般市民からの偏見と、自衛隊だからこその使命感。あの日の松島では宮城県の震災について、目を閉じたら思い浮かぶような描写で書いてあり、まだ復興は終わっていないことを知るきっかけになりました。
    中々関係の進展しない稲ぴょんと空井さんの距離感も良かったです。
    続きを読む

    投稿日:2021.01.11

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