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フレドゥン・キアンプール, 酒寄進一 / 東京創元社 (4件のレビュー)
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総合評価:
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wordworm
コージー系かなと思ったら、そうでもない。でも本格!というほどでもない。 読みやすく、心地も悪くない良作。 悲惨な要素を散りばめつつ、でもどっぷりそちらに向かない感じが良かった。
投稿日:2017.10.09
sana
突然、現代に甦ったピアニストの青年が出会う冒険。 戦争中の記憶と、音楽大学での事件が交錯します。 ポーランド生まれのアルトゥアはピアニストでした。 ある事情で死んだはずなのに、なぜか幽霊に? とはい…え、食べることも喋ることも出来て、洋服に入っていたお金も通用する。 しかも、カフェで出会った青年ベックはアルトゥアの話をあっさり受け入れ、喜々として自分の住む寮に迎え入れてくれます。 そこは、学生合唱団のクラブハウスで、ハノーファー音楽大学の学生達が暮らしているのです。 変人揃いなのが傑作で、しかもこれはかなり作者の実体験が入っているそう。 アルトゥアは、幼馴染のピアニスト仲間パヴェルとも再会。 1940年代に共に行動した記憶が甦ります。 なぜ二人は甦ったのか‥? そこに謎を解く鍵が。 戦争中の出来事は、およそ戦争も耐乏生活も向かなそうなピアニストをも否応なく巻き込んだのでした。 パトロンをつかまえて生きてきた二人だけど、軟弱なだけじゃなかったのだ。 そして、大学で起こる事件! 悪気のない友人たちに危機が迫る‥?! 怖さ、切なさ、突飛さ、ユーモア。 色々な味を楽しめます。 変わった名前だなと思っていたら、作者はペルシャ人とドイツ人を親に持つハーフ。 この作品はいぜん、「この世のはてまでよろしく」として翻訳発行されたもの。確かに前の題じゃ~内容わかりませんね。続きを読む
投稿日:2016.07.01
Yoshi_Navyfield
なぜかわからないまま、死んでから50年後のドイツに唐突に蘇り、カフェでコーヒーを飲んでいることに気づいたポーランド生まれのユダヤ人ピアニスト・アルトゥア。 音楽大学の学生であるベックやアントワネットと…知り合い、共同生活を送りつつも、彼は蘇った理由を解明しようとします。 このアイディア自体は、とても魅力的だったのですが、どうも物語の波に乗れないまま、読み終えてしまった感じがします。 物語は、現代のドイツと1937年〜1947年のフランスでのエピソードが交互に映し出され、過去にあった出来事が少しずつ明かされながら、アルトゥア蘇りの謎に迫っていきます。 個々のエピソードのうち、第二次世界大戦前後の過去のそれらは大変面白いのですが、現代のそれらが今ひとつ。 出てくる音楽学生たちの言動が、馴染み薄いもので共感しにくかったのかな。 ラストもかすかに切ない余韻は残るものの、謎を一気に片付けすぎて唐突感が否めませんでした。 音楽をやってる方には楽しめるかもです。続きを読む
投稿日:2016.03.01
だだ
芸術をする奴って、どこの国でもどんな時代でも、どこかズレた変人ばかり。もっとぶっ飛んだ話になるかと思っていたら、意外にも現在と50年前の話が交互に語られる、とても面白く、そして切ない物語でした。 「戦…火のシンフォニー」思い出しちゃった。続きを読む
投稿日:2015.12.28
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