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相場英雄 / 小学館 (13件のレビュー)
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NO Book & Coffee NO LIFE
東日本大震災を背景にした社会派ミステリー小説とのことですが、本書の読後感として、フィクションとノンフィクションの比重、バランス、両立など、いろいろと考え込んでしまいました。 震災を背景にした小説…は他にも読んでいますが、本書の特徴は、(被災2年後の)改善されない圧倒的で生々しい描写のリアルです。これらは、実際に現場に何度も足を運び、取材を重ねなければ絶対に書けない部分だと思います。 これに対し、被災地復興に尽力する県職員が殺害されるミステリー部分は、少し奥行きに欠けるような印象を受けました。「虚構を遥かに超越した現実」の扱いが強過ぎた感が歪めません。読み手の感想が分かれるところではないでしょうか。 発刊が震災2年後で、著者が伝えたかったのが「東日本大震災の傷がまだ癒えない被災地の現状」だとすれば、ノンフィクションで十分伝わったのでは、と思いました。ただ、被災者の弱みに漬け込んだ不正・詐欺は断固許さない!という怒りの感情をミステリー仕立てにしたとすれば、それも十分頷けます。 被災者に寄り添った描写、当事者の本音、被災地の書店やグルメ情報など、惹かれる要素も多くありました。単行本解説の作家・石井光太さん、文庫版解説のさわや書店・松本大介さんの文章もよい味を出しています。続きを読む
投稿日:2024.03.13
JJ
このレビューはネタバレを含みます
被災していない者に改めて震災の恐怖、悲劇を突きつけてくる秀逸な作品だった。...震災については。 ミステリーとしては?だった。 まずは昭和を感じるトリック。否定すれば良いだけ。それに見てもいない台本を消されただけで動揺する容疑者。 警察側もえらそうなだけで、能力なし。極めつけは主人公記者がクライマックスの場面、数分で打開策を考えつく。コナンかよ! 震災の描写に評価するもミステリーとしては⭐️2つ。
投稿日:2023.12.16
ajiro080775
ぼちぼちですかね。 題材は嫌いではないが、トリック、犯人探しが普通にドラマ仕立てで。なんとなく今どきないいかたではないけどご都合主義的に解決していった感じで。ちょっとしんどかったですね。
投稿日:2022.07.06
1213430番目の読書家
まもなく震災から10年経ちますね。私は当時東京で経験はしましたが、津波被害や原発事故に直面された人と見れば悲愴感はないと思います。トリック事態はまずまずでしたが、実際に、他人の不幸でお金儲けする輩はい…るのでしょうか。それを知らしめるためにも読む価値はあると思いました。続きを読む
投稿日:2020.12.19
ちい
父方の実家が大船渡で、小さい時少しだけ住んでいた事があるしいまだに本籍がそちらにある。なので、この本を読もうと思ったんだと思う。 震災後ずっと連絡がつかず、祖父母たちが無事だと解ったのは避難者名簿に名前があるのをわたしがネットで見つけた時だった。近くの陸前高田や釜石のニュースは流れるのに中々大船渡の情報が解らなくてもどかしかった。2011年秋に現地に行った時の事は本当に忘れられない、本に出てきた言葉、 「なぜ海が見えるんだ?」 これが解りすぎて胸が締め付けられた。海に近かった家は流されて、そこからは見えなかったはずの海が見えた。家の前の公園のジャングルジムのひしゃげ方を見た時、角の〇〇さんも、そこの〇〇さんも亡くなって…と祖母が話した時、身震いがした。 ミステリーだけど、震災の話を読んだという気持ち。読み終わって、タイトルがすごく良いな。と思った。忘れてはいけない、とただただ思う。
投稿日:2020.07.21
jonko
解説に、ミステリー作家がミステリーの要素を「付け足し」と言ってしまうほどの現実。とあった。帯には「これを書かねば、一生前には進めないと思った。」という相場さんの言葉。震災からもうすぐ9年、未だに復興半…ばの被災地の皆さんの幸せを願わずにはいられない。続きを読む
投稿日:2020.01.23
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