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相場英雄 / 小学館 (10件のレビュー)
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1213430番目の読書家
まもなく震災から10年経ちますね。私は当時東京で経験はしましたが、津波被害や原発事故に直面された人と見れば悲愴感はないと思います。トリック事態はまずまずでしたが、実際に、他人の不幸でお金儲けする輩はい…るのでしょうか。それを知らしめるためにも読む価値はあると思いました。続きを読む
投稿日:2020.12.19
ちい
このレビューはネタバレを含みます
父方の実家が大船渡で、小さい時少しだけ住んでいた事があるしいまだに本籍がそちらにある。なので、この本を読もうと思ったんだと思う。 震災後ずっと連絡がつかず、祖父母たちが無事だと解ったのは避難者名簿に名前があるのをわたしがネットで見つけた時だった。近くの陸前高田や釜石のニュースは流れるのに中々大船渡の情報が解らなくてもどかしかった。2011年秋に現地に行った時の事は本当に忘れられない、本に出てきた言葉、 「なぜ海が見えるんだ?」 これが解りすぎて胸が締め付けられた。海に近かった家は流されて、そこからは見えなかったはずの海が見えた。家の前の公園のジャングルジムのひしゃげ方を見た時、角の〇〇さんも、そこの〇〇さんも亡くなって…と祖母が話した時、身震いがした。 ミステリーだけど、震災の話を読んだという気持ち。読み終わって、タイトルがすごく良いな。と思った。忘れてはいけない、とただただ思う。
投稿日:2020.07.21
jonko
解説に、ミステリー作家がミステリーの要素を「付け足し」と言ってしまうほどの現実。とあった。帯には「これを書かねば、一生前には進めないと思った。」という相場さんの言葉。震災からもうすぐ9年、未だに復興半…ばの被災地の皆さんの幸せを願わずにはいられない。続きを読む
投稿日:2020.01.23
sakuramura
東日本大震災の復興に尽力する宮城県震災復興企画部の課長が東松島市の仮設住宅で殺害され、大和新聞記者の宮沢と、警視庁刑事部捜査二課の田名部管理官が被災地を歩き回り、その真相に迫る話。 災害廃棄物、被災家屋の解体、高台移転に伴う用地確保などの膨大な復興予算を狙い、あらゆる復興事業に闇社会が手を伸ばしていることは被災地ではよく知られているので、本作のテーマそのものは被災地の人にはあまり目新しくない。 でも、本作に出てくる被災者の言葉や、宮沢記者と田名部管理官が感じる葛藤の様子に、単なるミステリーとしての一作品ではなく、震災の復興、被災者の心の復興を心から願う作者の熱意が伝わったし、読み応えがあった。現地も細かく取材されていると思ったら、作者は元々記者で、震災前にも石巻市を訪問したことがあったとのことで納得した。情景や感情の描写が鮮明で、被災地の情景がよく浮かんだ。特に、石巻市は生々しい被災状況が伝わってきた。 被災地の様子や復興の実態を知らない東北沿岸以外の人たちも引き込まれるミステリー性とドキュメンタリー性の両方がある作品だと思う。あとがき、解説も素晴らしい。
投稿日:2019.11.21
kamitako
震災当時やその後の様子がありありと目に浮かぶ...。石巻や南三陸など震災から約3週間後に目にした光景は、未だに脳裏から離れない。 当事者同士だから分かり合えるものがある。そうした意味では自分は無能だ。 ミステリーとしては、様々な社会問題や犯罪行為を織り交ぜつつ、真相に迫っていくが...。これで落ちるのかなぁ...。
投稿日:2019.06.02
ホースケ
いまだ東北は震災復興からは程遠いという現実がある。 日本人はそのことを完全に忘却している。 震災復興に携わっていた県職員が毒殺された。 大和新聞の宮沢賢一郎は独自に事件を追う。 一方、警視…庁捜査二課の田名部は震災復興費に絡むブラックマネーを追っていた。 宮沢と田名部の追う先に、震災を食い物にする組織が明らかになっていく。 3月11日のあの日、日本の広範囲で大地震と複合災害に震え上がったはず。 しかし、忘れやすい日本人は東北の現実を見ていない。知らない。 作者の「震災復興の現実を見ろ」という声が伝わってくる。続きを読む
投稿日:2018.09.01
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