【感想】青き犠牲(いけにえ)

連城三紀彦 / 光文社文庫
(5件のレビュー)

総合評価:

平均 3.2
0
1
4
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • aqua

    aqua

    このレビューはネタバレを含みます

    ギリシャ悲劇に沿った愛憎のミステリー。どんな解決をみせるのか、最後まで分からなかった。
    思春期の鬱屈による犯罪かと、単純に思えた事件が掘り下げられて、どんどん入り組んでいく。読後はタイトルの通り『青き犠牲』の話だったのだと思った。
    危険な母親に見えた沙衣子だったが、最終章での独白を聞いてしまうと、同情せざるを得ない。極めて冷静に、でも憎んでいる感情的な部分も残っていて、どこか諦めながらも計画通りにやり遂げたその姿は魅力的に映った。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.12.27

  • kaorukaeru

    kaorukaeru

    彫刻家の父がいなくなり、のちに遺体で発見
    犯人はいったいという事件のお話でした
    すぐに犯人は捕まったのだがそこからが長かった
    次から次へとくつがえる事実
    ぜんぜん単純な事件ではなかったという
    この著者ならではな作品だなと感じました続きを読む

    投稿日:2023.04.29

  • ぽ

    話が二転三転する、連城お得意のパターン。ただこういう信頼できない語り手というのは、一歩間違えるとなんでもアリになってしまって、本書もそのギリギリのところで話を繋いでいる。けど結末は堅実に伏線を回収しているのでよかったなという感じ。続きを読む

    投稿日:2018.06.19

  • garbo

    garbo

    我ながら往生際が悪いと言うか、亡くなって一年半以上が経つのに、新刊情報にこの人の名前があるとついつい食指が動いていまう。

    四章からなるお話。各章が起承転結となり、短いながらも濃厚な愛憎劇となっている。ギリシャ悲劇に絡めたストーリーは二転三転し、伏線が活きてくる真相を読み終えてみるとやっぱり本格なのよね。でもそれ以上に、家族同士の心の闇を丁寧にあぶり出す心理描写が素晴らしい。この人、どうしてこんなに女性を描くのが巧いのかしら。

    今月出る新装版の短編集も多分読むんだろな。
    続きを読む

    投稿日:2015.10.18

  • hige0519

    hige0519

    登場人物たちの関係図が二転三転していく展開にワクワクしましたが、ギリシャ神話のオイディプス王のエピソードが出て来た辺りから何となくオチが予想出来きてしまいました。
    また、オイディプス王は知らずにしてしまったことですし、欲情してのことだったので、本作とは背景が異なります。少々絡ませ方が強引な気がしました。続きを読む

    投稿日:2015.03.09

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。