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ほしおさなえ / 講談社 (5件のレビュー)
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総合評価:
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夢色
このレビューはネタバレを含みます
【あらすじ】 「すべてはあの町から始まったのよね」母が最期に残した言葉の真意を知るため、独りきりになった少年は母の故郷を訪れる。手がかりは古いモノクロフィルムと未完の小説。町は徐々に陥没がすすんでいて、一部が大きな湖に飲み込まれていた。湖底に残された“思い出の品”を回収する男性・モグリに出会った少年は、しなやかに泳ぐ姿から“サカナ”と名付けられ、彼の仕事を手伝うことに。そのモグリもまた、過去にある秘密を抱えていた。サカナは、聞けなかった母の想いと顔を知らない父の秘密に近付いていく。 【感想】 すごい世界観に圧倒された。物語が流れ変わりゆくたびに、ドキドキして胸がぎゅっとなって、その先どうなるのかを考えながら読んでいた。この本は図書館で借りた本だけれど、自分の手元に置いておきたい一冊だな、と思うくらい素敵で切ない本だと思った。
投稿日:2015.06.03
miz300
水に沈んでしまった街。最初、現実くささを抑えてファンタジックな雰囲気を醸し出していていいと思った。 しかし都市伝説調査となり失速。 実はこうだったのです、という説明が多くて苦手。 ベタなボーイミーツガ…ールものでよかったかなと。続きを読む
投稿日:2015.01.26
sukonbu
昔の母を探して、少年は水に沈んだ町へーそこには小説「ピルグリム」とそっくりの町があった。 立ち入り禁止になり人がいなくなった、湖に沈んだ町。この雰囲気がすごく好きだった。水の自然音を聞きながら読んだ…から余計にかもしれない。 「サカナ」がピルグリムを手掛かりに、地元の高校生達と都市伝説の元を追っていく謎解き要素があったのも良かった。続きを読む
投稿日:2014.09.04
ゆう
水に沈んだ街の物語。 思い出の品をサルベージする仕事をしつつ、やがて自分のルーツを探る旅に出る。 ノスタルジックな雰囲気が素敵でした。
投稿日:2014.02.11
kai-sou
静かに語りかけてくるような素敵な作品でした。 とても良かったです。 水の底に沈んでしまった街という物語の舞台が魅力的。 登場人物達の抱える喪失感や苦悩といったものを映す鏡のようで。 一方で水の底からサルベージされるかつての住人達の思い出の数々が温かな光を感じさせる。 その対比の描かれ方が好きです。 美しく透明感のある描写が物語に彩りを加え、不思議な世界へと導いてくれる。 そしてバックアップワールドを描いた作中作がこれまた非常に魅力的でした。 こういった概念の作品も好きなので、それ単体で読んでみたいな、と。
投稿日:2013.12.21
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