【感想】医療再生 日本とアメリカの現場から

大木隆生 / 集英社新書
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • 宮本知明

    宮本知明

    過酷な労働条件下にありながら、医師や看護師の使命感をベースとした高い士気が、我が国の医療を長らく支えてきた。が、そのシステムはガラス細工のように脆い。医療事故をセンセーショナルに報道し結果責任を問う医療バッシングは、患者の医療に対する不信感を煽り、権利意識を肥大化させた。その結果、医療者の心の支えだった患者の笑顔や「ありがとう」が病院から消え、それが医療バッシングで委縮していた医療者のモチベーションをさらに下げ、心を折り、脆いガラス細工を壊している。1998年の医師の総数は25万人で、2012年には30万人へと、その数を増やしてきている。にもかかわらず勤務医の数は、特に内科、外科、産婦人科医の勤務医は1998年から15%も減少している。ただでさえ給料が安く労働時間が長い勤務医に追い討ちをかけることになっている。外科医の勤務医のうち年間2000万円以上の給与を受けている医師はわずか1%なのに対し、開業医では約半数が年間2000万円以上の収入を得ている。著者は、医師が使命感を胸にイキイキと働ける環境モデルを提案する。キーワードは普遍のトキメキ。医療再生のかすかだが、薄明かりを感じることができた。続きを読む

    投稿日:2016.06.08

  • pumpkindad

    pumpkindad

    日米で有名な医師による医療現場からの提言。
    患者の側でも意識を変えていかなければならないことも多いと思う。

    投稿日:2016.03.05

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