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加賀乙彦 / 集英社学芸単行本 (2件のレビュー)
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hito-koto
1929年生まれ、加賀乙彦さん「日本の古典に学び しなやかに生きる」、2015.10発行。方丈記、徒然草、努力論、養生訓の4つの古典が紹介され、それぞれから「この世の住まい方」「ただ今の大切さ」「運の…上げ方」「長生き術」を学ぼうとのことです。恥ずかしながら、「努力論」は知りませんでした。幸田露伴が1912年に書いた本なんですね。①自分の利益を人に分け与える人は愛され、さらなる利益を呼ぶ ②どんな業績も天才も、努力の積み重ねの結果である ③他人を認めて尊敬する「やわらかみ」と「あたたかみ」を持て。続きを読む
投稿日:2020.08.21
宮本知明
幸田露伴「努力論」。「努力して努力する、それは真のよいものではない。努力を忘れて努力する、それが真の好いものである。」あれこれ陰気に考えるのではなく、人生は心のとり方次第で苦を転じて楽と為すことができ…る。ただし、そのためには相応の努力が必要。とりわけ、努力を忘れて努力するのが良い。小説を書きたいと努力するのではなく、小説を書くことが喜びになり、努力を忘れさせるようになって初めて良い小説が書ける。努力だということも忘れて努力している。そういう人が幸福を得る。方丈記、徒然草、努力論、養生訓、4つの古典に日本語の変遷、そして時代や生き方の変遷を見る。どの古典も噛んで含めるような解説が施されており、古典ではあるが、そのままストレートに読める。いい部分ばかりの抜粋となっており、自然に全体への興味がそそられる続きを読む
投稿日:2016.03.02
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