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井上尚登 / 創元推理文庫 (12件のレビュー)
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総合評価:
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pbh23864
ホペイロシリーズ最終巻。 開始から数ページで結末がみえるような展開が続く。 サッカーが好きだ、という気持ちは伝わってくるが、それなら前作の方がよく伝わってきたと思う。
投稿日:2022.09.11
マッピー
このレビューはネタバレを含みます
目次より ・人生のスパイス ・アシスタントはつらいよ ・遊園地でマリーシア ・ブンデスの星、ふたたび ・スタジアムの幽霊 ・恋のハットトリック JFL篇、J2篇に続くホペイロ坂上の事件簿シリーズ第3弾。 ホペイロ坂上のホペイロとは名前ではない。 サッカークラブの用具係のことをホペイロという。主な仕事はスパイクの手入れという専門職。 ただし、ホペイロのいるクラブは恵まれているわけで、全てのクラブにいるわけではない。 日常の謎系ミステリに分類される作品だけど、日常の謎ともいえない事件が多くて、もはやミステリとは言えないのではないだろうか。 では、この作品の魅力はどこにあるのかというと、ビッグカイト相模原というクラブを通して描かれるサッカー界のあれこれなんだと思う。 JFLにはJFLの苦労と喜びが、J2にはJ2の苦労と喜びが、そしてJ1にももちろんそれはある。 クラブの運営、それぞれのスタッフの仕事、選手の悩み、ファンの思い。 社長も掃除のおばちゃんもひとしく自分の仕事を全うし、クラブを支えている。 あとがきで、3.11の時のベガルタ仙台のことが書いてある。 “スタジアムは傷つき、サポーターたちのなかには被災した者もいた。選手にも避難所で生活しなければならない者がいた。(中略)選手たちのなかには、自分が被災したにもかかわらずボランティア活動に参加する者も多数いたと聞く。クラブのスタッフもまた積極的に避難所を訪問した。ホームはただそこにスタジアムがあるから、ホームなのではない。選手たちの多くは地元に住み、地元で練習し地元で戦う。それゆえに地元とクラブは密接な関係を持つ。” “ホームはただそこにクラブがあるからホームなのではない。被災するときはともに被災し、そして助け合う。生活の場がホームにあるからこそ、ホームなのだ。” プロのサッカー選手はスターだけれど、私たちと無関係な存在ではない。 それがこの作品を読むと、しみじみとわかるようになっている。 サッカーは生きていくのに必要なことではないけれど、サッカーを通じて生活や人生に張りが出てくる。 そんな人生のスパイスのような存在なんだなあ。
投稿日:2016.10.24
manutd07
ホペイロの憂鬱の完結編。 舞台はJ1に変わっても相変わらずクラブの周りで起こる珍事件を解決していく主人公。 相変わらずのたんたんとしたリズムで進むストーリーで読みやすい。 また、サッカー好きにも親し…みが持てる内容。 ミステリー自体はライトなものばかりでハードなストーリー好きの方にはオススメしない。 いろいろハッピーで終わってよかった。続きを読む
投稿日:2014.01.13
館長
(収録作品)人生のスパイス/アシスタントはつらいよ/遊園地でマリーシア/ブンデスの星、ふたたび/スタジアムの幽霊/恋のハットトリック
投稿日:2013.02.04
bvbo
ホペイロ坂上の事件簿シリーズ、第3弾そして最終巻。ミステリーでもサッカー物としても、どちらも物足りない感じだけど、楽に読めていいかな〜。あとがきで震災後の事(連載中に震災)が書いてあってしんみり。そし…て現実のサッカー界の移り変わりが早くて驚き…(ユナイテッドに日本人選手とか…!)続きを読む
投稿日:2012.11.26
array
ホペイロ坂上の3作目。J1ですよ。まああんまり関係ないけれど。 今回のはミステリーと言うより叙情小説になってますね。ちょっと謎解きがあるって感じ。まあ良いです、面白かったから。 後書きは東北の震災が…あったあとに書かれていることを胸に。続きを読む
投稿日:2012.08.23
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