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長谷部浩 / 文春新書 (1件のレビュー)
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総合評価:
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宮村陸
このレビューはネタバレを含みます
初読。図書館。勘三郎と三津五郎が亡くなった後に書き始められたためか、「もう二人の芸を見ることはできないのだ」という無念さや悲嘆が通奏低音のように全編に流れていて、その思い入れに引きずられるように涙する。人はいつかは死ぬものだが、二人にはまだまだこれからの未来が楽しみであったし、また伝えるべき芸が伝えきれなかったという心残りもあり、はやり「早すぎた」としか言いようがない。ここ数年、襲名、初お目見え、初舞台と華やかな話題には事欠かない歌舞伎界。大きな星を失いながらも連綿と続いていく歌舞伎の底力を信じている。
投稿日:2017.05.16
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