【感想】オペラ座の怪人

ガストン・ルルー, 長島良三 / 角川文庫
(65件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
16
12
23
3
2

ブクログレビュー

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  • mnmiele

    mnmiele

    このレビューはネタバレを含みます

    一般常識として読んでおこうと読み始めた。
    名前はよく聞くけれども内容がわからないから読んでみようシリーズ。
    とても純愛。
    ほんとに純愛。
    こわいほどに純愛。
    ぜひ舞台を観てみたい。

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    投稿日:2023.05.06

  • 夏目ひつじ

    夏目ひつじ

    ‪舞台は20世期初めのパリ。煌びやかなオペラ座での怪事件とその裏で噂される"オペラ座の怪人"の存在。‬音楽の才を持ちながら、その醜い容姿の為に迫害され続けてきた男の悲恋。彼の魂をも歪めてしまった境遇に深い同情を覚える。続きを読む

    投稿日:2022.02.10

  • Pompeii

    Pompeii

    2021/8/7

    『オペラ座の怪人』の「怪人」は人間社会から疎外されており、彼は何度も人間に悪事を働く。しかし彼の悪事の淵源は、彼自身の悪ではなく、人間社会にある。そもそも彼がオペラ座の地下に住み始めたのは、自身の醜い姿が人間社会に認められなかったためであり、孤独を強いられた上、人を愛することも叶わなかった。そんな中現れたクリスティーヌ・ダーエに彼は恋い焦がれ、自分のテリトリーに連れ去ってしまう。

    たしかに人を連れ去ることは側から見れば悪事であるが、彼の内面に潜む悲哀に思いを馳せれば、仕方ないとも思えてしまう。

    これはメアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』に登場する「怪物」の境遇と非常に似ている。「怪物」は人間によって作られるが、その姿は醜く、好意を持った人に近づいた途端、逃げられてしまう。つまり、彼は人間社会から隔絶される。そのため彼は創造主に恨みを持ち、その周囲の人々を次々に殺していく。

    これはフィクションの話に止まらない。
    この現実世界にも、疎外された人間は多く存在する。そういう人たちが「怪人」や「怪物」のような存在にならない社会を構築していく役割が政治だと思う。
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    投稿日:2021.08.08

  • たんぽぽまる

    たんぽぽまる

    怪人とクリスティーヌのやり取りが物語の雰囲気を際立たせていて、古典文学の魅力に溢れた作品。
    読みやすく、臨場感のある翻訳だった。

    投稿日:2021.08.01

  • スミレ

    スミレ

    「怪人」とラウル子爵、歌姫クリスティーヌの三角関係がベースの小説です。
    タイトルの通りオペラ座が舞台で、「怪人」の台詞はどこか芝居がかったものが多く、読み応えがあります。
    三点リーダが多用されているので、そこは好き嫌いが別れるかもしれないです。しかし、こちらまで胸が焦がれるような面白さがあるので、ぜひ読んでみてほしい作品。
    続きを読む

    投稿日:2021.03.30

  • ラオウ

    ラオウ

    ミュージカルを観てきたので、原作を読みたくなったために購入。
    翻訳本でもあるし淡々と物語が進んでいくが、終盤に進むにつれてその淡々とした文章だからこそ切迫感が現れてくるのがかなり印象的だった。
    作中のトリックなど不可解なところはまだあるので、一回読んだだけでは理解できそうになかったが、読み返す価値は十分にあると思われる。
    オペラ座、そこで起きた事件、噂されている物語を題材にこれ程の作品を生み出すことができる才能は圧巻。
    続きを読む

    投稿日:2020.12.01

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