【感想】看取り先生の遺言 2000人以上を看取った、がん専門医の「往生伝」

奥野修司 / 文春文庫
(3件のレビュー)

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  • しのり

    しのり

    これがすべて、ではないけれど、こんな手段もあるんだなと思った。本の帯通り、がんというか病気や死への向きあい方が変わった。もともと、延命処置に批判的だったけど、死への道標が具体的で、漠然とした恐れが緩和された気がする。

    在宅死が見えなくなっていて、看取りの文化が無くなってしまった弊害が出ているなんて、思いもよらなかった。「あの世」という存在が、人間の倫理観にも親密に結びついていることに対しても同じ。

    宗教を信じることで、生と死が肯定されることに、うらやましさを感じていたけれど、まったくその通りだったな。無宗教は、見えない先はすべて無だから、辛いな。
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    投稿日:2016.02.28

  • ちゅん

    ちゅん

    何人ものがん患者に接していても自分が患者になって
    初めて気づくことがいくつもあるようで
    「私はこれまで何を見てきたんだろう」といった
    フレーズが何度か出てきた。
    印象に残った患者のことや、(一般的には書かれないだろう)
    臨床での反省を隠さないことは率直で潔いと感じた。
    あの世について肯定的で、誰にも必ず訪れる死を
    正面から受容してるように見えた。
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    投稿日:2016.01.16

  • 文藝春秋公式

    文藝春秋公式

    【この国の「看取る文化」を甦らせるために】病気を治すことと同じく或いはそれ以上に大切な、人が安らかに逝くこと。「臨床宗教師」の必要性を唱えて死んだ医師、渾身の遺言。

    投稿日:2016.01.05

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