【感想】カルト村で生まれました。

高田かや / 文藝春秋
(3件のレビュー)

総合評価:

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  • カルト育ちの話し

    カルト村とは共産主義の農業カルト(以下カルトY)の事でした。そういう訳でオウムの話しではなかったです。

    子供を指導している係の人、子供に厳しすぎですが・・・・・一人で大勢の子供の管理をしないといけないので、ストレスが貯まったのではないでしょうか? 老人ホームの職員が老人を虐待している事が報じられていますが、同じ問題じゃないかと。

    カルト村というくらいなので、当然、児童虐待や児童を労働させるなどの問題が描かれていますが、それらを批判するのではなく、エッセイとして描かれているため読む側は楽しいです。

    カルト村の児童が小学校に通学している事は描かれています。そして、一般の児童と、カルト村の児童のギャップのような所があります。親元から子供を引き離すのもカルトのお約束みたいな物で、酷い団体というか・・・・詳細は本を読んで確認してもらった方がよいでしょうが・・・・・・批判の為の作品ではなく、エッセイ漫画なのでそういう事も読む側には楽しめるネタになっています。
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    投稿日:2016.02.19

  • 日本にある村のお話です。

    著者の高田かやが生まれ育ったのは、 世間からは「カルト」として扱われる組織が運営する村。実際は怪しい教祖がいたり謎の儀式が行われるようなことはなく、農業を基盤とした生活共同体だったそう。でも、やっぱり一般の生活とはどこか違った特殊な日々を、かわいらしいコミカルなタッチで描いていきます。

    大人と子供たちの住む場所は完全に分けられ、別々に生活させられる。食事は1日2食で、小学校では村の子供たちのお腹の音が鳴り響く。さらには体罰も日常化していたという村での生活は、宗教的な要素は少ないといえどもシビななものでした。

    高校を卒業するタイミングで、村を出て一般社会で暮らしていくことを決めた著者。現在は、東京でのびのびと”一般生活”を満喫中だそう。辛いエピソードも多いのだけれど、どこかあっけらかんとした著者の語り口に、思わず笑みがこぼれてしまう不思議なお話です。
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    投稿日:2016.04.27

  • 同じ目にあわせてやりたい。

    「本」を読んでいてこれほどまで「怒り」を覚えたことはありません。それほどの内容でした。作品の内容に腹を立てているわけではありません。作者がいたこの村の存在に対してです。言ってしまっては悪いですが、村の存在は地下鉄サリン事件を起こしたオウム真理教となんら変わりません。もっと言わせてもらえば、洗脳は幼少期からというのは、少年兵を育成する手口と同じです。村についての詳しい内容は不明ですが、反日団体による工作員の養成機関ではないかとも思いました。
    さて、私の感情的な感想はさておき、この世話係には史村翔さんの「G-HARD」で描かれているのと同じ訓練を受けてほしいですね。いや、それ以上の目にあって、作者さんの受けた苦しみ以上の辛酸を飲み干してほしいです。
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    投稿日:2018.08.10

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