【感想】【カラー口絵付】陽だまりの天使たち ソウルメイトII

馳星周 / 集英社文芸単行本
(15件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
4
6
3
0
0

ブクログレビュー

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  • 三日月

    三日月

    馳星周さんの
    犬愛が溢れる
    シリーズ。

    愛犬か病気で弱っていく姿とか、
    その先の死とか、
    読んでて辛すぎる。
    過去も未来も
    憂うことなく
    今を精一杯生きる姿に
    勇気をもらうだけど、
    どうしても
    我が愛猫達にも
    いつかお別れの日が来るだと
    想像してしまい、悲しい気持ちに。

    読みやすく、愛情溢れる一冊。

    やっぱり、少年と犬、が
    集大成かな?
    続きを読む

    投稿日:2023.08.29

  • SNOW

    SNOW

    犬と出会い人生が変わった、それぞれ犬種が違う7話。どの話も心うたれる。動物を飼うという事は愛し愛される気持ち、共に生きることが素晴らしいとということに気づかせてくれた。ソウルメイトの意味、、魂の伴侶、、とてもいい言葉だ。続きを読む

    投稿日:2022.05.26

  • sagami246

    sagami246

    犬を題材というか主人公にした短編小説集。ソウルメイトⅡという副題がつけられているように、同じく犬を主人公にした短編小説集「ソウルメイト」の続編。前作と同じく、馳星周の犬への強い愛情が感じられる短編小説集だ。
    好き嫌いが分かれる本だと思う。愛犬家の方はおそらく好きな小説集だと思う。犬に興味のない方は、さほどの興味を持たない小説集かもしれない。私自身は、犬を飼っている訳ではないが、犬は好きなので楽しく読むことが出来た。
    前作の感想でも書いたが、私自身は散歩をよくするが、散歩の途中で犬を連れた人に本当によく出会う。2018年の日本で飼育されている犬の数は890万頭らしいので、それもうなずける話だ。
    私がよく見かけるのは、柴犬。出会う数は圧倒的に多い気がする。それ以外だと、ゴールデンレトリーバー、また、ダックスフントやチワワなどの小型犬もよく見かける。けっこう躾がきちんとされているのだろうか、皆、人間について大人しく歩いているし、犬同士が出会うことも多いが、ほとんど吠えあうようなこともない。昔に比べると、犬を飼うこと自体のマナー的なものが洗練されてきているのだろうな、といつも思う。
    続きを読む

    投稿日:2021.07.10

  • マルプー

    マルプー

    ソウルメイト=魂の伴侶として犬に寄り添い、犬との絆を綴った7編。保護犬の譲渡会で出会い貰われてきたり、盲導犬として健気に活躍する犬や、偶然に山中で出会い自殺を回避させた犬など心が打たれた。愛情を持って接すれば犬は答えてくれる。それだけに別れの時は悲しいが、「犬には過去も未来も関係ない。ただ懸命に今を生きているだけだ」このフレーズが何度か出てきたが、まさにそのとおりにだと実感した。癌に犯され一度は治ったが再発して、安楽死を余儀なくされ見送るレトリバーの飼い主の覚悟と悲しみに涙した。続きを読む

    投稿日:2021.01.31

  • nanadeutschland

    nanadeutschland

    このレビューはネタバレを含みます

    ソウルメイトと、この第2弾で、「犬」は人に寄り添ってくれる一番の動物なんだなって改めて思い、かつて飼っていて、7年前に逝った「ゆうき」っていう犬の事を思い出しました。

    ある日、ゆうきと散歩に出掛け、よく立ち寄っていた田んぼで、いつものようにリードを外し、ゆうきは喜んで思い切り走り回っていました。その頃、わたしは悩んでいて、ゆうきを眺めている間に涙がでてきて、座って俯いて泣いていました。気がつくと、側にゆうきが居て、走りに行かず、私の横にただただ座っているんです。いつも「帰るよ~」って声をかけるまで戻ってこないのに。あれはやっぱり、私に寄り添ってくれていたんですね。

    様々な犬種とその家族を通じて、犬と人とのそれぞれの絆をみることができました。
    「フレンチ・ブルドッグ」のお話が、一番印象に残りました。死のうと思っていた男性がフレンチブルドッグに出会い、ただ今を一生懸命生きているフレンチブルドッグと一緒にいる内に、再び生きていく男性の姿に、またその男性とフレンチブルドッグを迎えいれる母親に、心を打たれました。
    私もあれこれ思い悩まないで、今を一生懸命生きようっていう気になります。

    人間と犬の関係性やその絆、それぞれにある物語、またその裏にある悲しい問題も、本当に上手く表現され描かれていると感じています。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2021.01.16

  • windfuku

    windfuku

    愛犬との日々を過ごす7つの短編物語、其々の人と犬との繋がりを描き、飼い主/愛犬が先立つ話は私も過去2匹の愛犬を亡くした経験から心に沁みる。愛護団体の神が絡んで保護犬を譲り受けたり等々関係を持ち、ペットショップのなり初めが無いのは良い。全ての話が、保護犬が飼主の愛情を受け又、見返りなど無く純粋に飼主を幸せにする犬の話。
    「人間は、過去の事を悔やみ未来の事を思い悩むが、犬は過去も未来も関係なくただ懸命に今を生きる」

    ・トイプードル編:
    白血病の少女と愛犬の話(涙)
    ・ミックス編:
    妻に先立たれた男と愛犬の話
    ・ラブラドールレトリバー編:
    目が不自由な物書きと愛犬の話
    ・バセットハウンド編:
    仔犬時に親に顔を噛まれ容姿が悪いが周りを幸せにしセラピードッグを目指す話
    フラットコーデットレトリバー編:
    病魔に侵され前片足を無くした後、周りを暖かくした愛犬が再度病魔に見舞われ最後、安楽死を決断する買主の葛藤を描く話(涙)
    ・フレンチブルドッグ編:
    仕事も家庭も無くし自殺場所で捨て犬と出会い立ち直る話(涙)
    ・バーニーズマウンテンドック編
    同犬種を3代に渡り買い続け若く病死した3代目の死で打ちひしがれ「ソウルメイト(魂の伴侶)」の言葉に救われる。
    続きを読む

    投稿日:2020.11.15

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