有栖川有栖の鉄道ミステリー旅

有栖川有栖 / 光文社文庫
(10件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
2
5
1
1
0
  • 車窓からの景色が目に浮かぶよう

    鉄道をテーマにしたエッセイ集。著者はいわゆる「乗りテツ」だそうで、本書の後半は鉄旅エッセイ(鉄道で日本各地を回った様子を記したもの)で占められています。前半には鉄道を好きになったきっかけや学生時代の鉄道旅行の話が収録されていますが、それに加えて「オススメの鉄道ミステリ」が多数紹介されているところがミステリ作家らしいですね。
    鉄道好きのミステリ作家が薦める鉄道ミステリ、というのにも興味を引かれましたが、それ以上に鉄旅エッセイが面白かったです。車窓からの風景描写が印象的で、読んでいる自分も一緒に電車に乗っているような気分でした(気分だけでなく、実際に鉄旅に出たくもなります)。
    有栖川ミステリのファンだけでなく、鉄道ファンにもオススメしたい1冊です。
    続きを読む

    投稿日:2016.03.22

ブクログレビュー

"powered by"

  • ruiko7

    ruiko7

    鉄道もミステリーもそこそこ好きなので楽しく読めた。
    鉄ミスガイドうれしい。
    これ参考にしよう。
    私はしいていえば鉄の人が書いた本を読むのが好き鉄かな。

    投稿日:2017.09.29

  • tko.m

    tko.m

    本格ミステリの大家、有栖川有栖氏による鉄道エッセイ。

    鉄道アンソロジー集も読んだ事がありましたが、ここまでの重度の乗り鉄患者だとは露知らずびっくりしました。冒頭では氏がいかにしてこの道に染まったかが克明に記されていますが、遅咲きではまりだす、というパターンは男性では珍しいように思います。

    よく眠る奥さまや敬愛する鮎川哲也先生にまつわる思い出が随所にちりばめられていて、ああこの人の鉄道趣味は人生と深く連関しているのだなとじんわり感心させられました。逆に言うと、氏のミステリを1作も読まず(おいっ!)。人となりが分からないまま本作に接してしまったのはなんとも勿体なく、順番を間違えてしまったようです。

    いい加減、ちゃんとミステリ読もうっと。
    続きを読む

    投稿日:2017.07.17

  • 雨彗

    雨彗

    書名の「鉄道」に惹かれて図書館から借りて読破。
    著者の有栖川有栖氏が大阪の人であることは本書で初めて知った。
    昨年、大阪に引っ越してきて今では市内なら位置関係が大まかに分かるので、読んでいて理解がしやすかった。
    また、つい先日第3セクター化している北陸本線も乗ってきたので、そのくだりも大変面白く読んだ。
    鉄道旅物を読むには実際に乗っておくに限る。

    p.196 前川清は「長崎は今日も雨だった」と歌ったが、寺田町のまわりは今日も自転車だらけだった。

    p.197 大阪は夕陽の都なのだ。


    日本に生まれたなら、鉄旅好きになるのは自然!

    狩勝峠
    姨捨
    矢岳越え
    続きを読む

    投稿日:2017.03.25

  • masaru

    masaru

    鉄道の旅は好きだし、新しい路線とか車両の話を聞くと乗ってみたくなるので自分も少しはテツの気があるのかなと思っていたけど、この本を読んで全然マニアじゃなかったことを自覚しました。乗りテツの人なら楽しめるのかも。ミステリーもほとんど関係ないし…。続きを読む

    投稿日:2012.08.18

  • jardin de lune

    jardin de lune

    日本にある鉄道の端から端まで「乗る」ことを制覇したいとおもう、乗りテツ著者のエッセイ。実際にはしないけれど想像しただけで楽しそうなので、私にも若干テツの資質はあるのではとおもう。鉄道だけでなく、著者がいかに鮎川哲也先生が好きか、それから著者の奥さんがどんなにすばらしい人かなどもしみじみ伝わってくる。続きを読む

    投稿日:2012.04.21

  • snowharp

    snowharp

    わたしは、いつの頃からか乗り物に乗るのが大好きで、とりわけ列車については、ローカル線に乗ること、雰囲気のある、どちらかというと古ぼけた駅舎に出くわすと嬉しくなり、ご当地の駅弁や駅そばは無理してでも食べたいし、駅スタンプは専用のスタンプ帖に集めているし、乗った切符は「無効印」を押してもらって大切に持ち帰るし、時刻表を意味なく「読む」のも好き。あ、もちろん「撮る」ことも。(線路には入りませんよ!)
    しかし、企画モノの特別列車とか、線路の走行サウンド録音とか、最新鋭の車体というメカニック方面にはあまり興味がないのです。
    いわゆる普通の生活の中にあるローカル線と、それにまつわる情景が好きな、雑食系のテツだと思います。無理やりどれかに分類するぞ!と言われたら、乗りテツになるのかなぁ・・・
    今回、この「有栖川有栖の鉄道ミステリー旅」が文庫で出るまで、先生が鉄道がお好きだとは知りませんでした。有栖川先生の作品は、読書家の友人のおすすめ図書だったので、「おっ、鉄道だ」と気楽に手に取り読み始めました。
    しかし数ページ読み進めるうちに、「この人たぶん同類項のテツだぁ~!」といてもたってもいられなくなり、電車の中で読んでいたのですが、興奮のあまり、あやうく乗り過ごすところでした。
    読み始めたその時、まさに阪急電車の中にいたのですが、阪急電車の梅田駅から十三駅の情景の素晴らしさについて語られていて、「そう、そうなんですよね!!!」と身震いし、いったいこの感動を誰に伝えたらいいのかっ、と表情は涼しさを保つのに精いっぱいで、心はもう燃え盛っていたのでした。もうよっぽど、周りの乗客や車掌さん(←乗務中だってば)に「ちょっと、ここ読んでくださいよ!!」と伝えまわりたくなりそうでした。
    本の内容としては、とにかく「乗ってその空気を味わう」ことに素晴らしさを感じておられるのであろう有栖川先生が、車窓からの高さと幅の視点で
    紹介してくださる沿線の観どころ、車内の情景、降車駅でのちょっとした散策といったところがいくつかの路線ごとにまとめられているというもの。それから、とても嬉しかったのは「この鉄ミスがすごい!」として、数多ある鉄道ミステリー作品の中から選りすぐった先生おすすめの鉄道ミステリーがテーマごとに紹介されていること。読書時のポイントなども紹介されていて、これは、リストから数冊携えて、みかん剥きながら寝台列車に揺られて読みふけりたいぞ。(寝台も2012年3月でまた減ってしまうけど・・・JRさん、わたしは寂しいよ。)
    有栖川先生がテツ旅に惹かれるのは、地方の、あえてローカル線に乗ることでしか隣あわせる事のできない地元の人たちの生活や会話、駅でのひとこまを愛しておられるからだと思う。わたしも、最新鋭の電車や新幹線でびゅんっと駆け抜けるよりも、めんどくさいローカル線にわさわざ揺られてどんぶらこと行くのが好きだから、仲間が見つかったようで嬉しかったのと、普段の生活で毎日乗る電車やいつもの風景に対して、ここまで温かで細やかなまなざしを向けることができるんだということを教わった気がしました。
    続きを読む

    投稿日:2011.12.26

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

本棚の開き方(スマートフォン表示の場合)

画面左上にある「三」ボタンをクリック

サイドメニューが開いたら「(本棚アイコンの絵)」ボタンをクリック

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。