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山内直実, 氷室冴子 / 別冊花とゆめ (20件のレビュー)
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総合評価:
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ひかる
このレビューはネタバレを含みます
この時代はこういうことが多かったのかもしれない…と思いつつも、誰も幸せにならない結末にやるせなさを感じました。
投稿日:2024.03.27
Chieko
うーむ、なんか全員不幸という感じで、物悲しい…。 絵柄が可愛いので、暗さは半減してるけど、これは重い。
投稿日:2019.05.03
naisho
氷室冴子だ!。 小品ではあるけれど、完成度は高い。 文庫が出た時は分厚いし、再収録だ、とスルーしてたんだけど、この話は読んでなかったから、漫画なら…と古本屋で立ち読み。 派手さも、氷室冴子の醍醐味であ…る清濁を含んだパワフルさもないんだけど、静なる重みのある話で、引いた強さがある。報われないけど。 確かに人生にはこんな一面があって、みんなそれを胸に秘めて、でもそれなりに生きてゆくんだよなあとしみじみしました。 余談だけど、山内直美は本当に氷室冴子を尊敬してるんだと思った。できる限り足さない引かない、で氷室冴子のファンとして感謝する。続きを読む
投稿日:2013.09.07
omiku
読んでよかったです。 モノローグ調の、コミックにするには難しい作風だと思いますが、 よく表現されてるなぁ~と関心しました。 「物語」って感じのハッピーはお話はいくつも見てきたけど、 これはタイプが違い…ますね。 こういう思いを抱えて生きていく人達もいるんだっていう ほろ苦く、しんみりとした気持ちを味わえました。 心にズガーーンと感動が訪れるようなタイプではないんだけど、 これはこれでとても良かったです!続きを読む
投稿日:2013.06.10
akiyama924
故・氷室冴子氏の文庫未収録だった『月の輝く夜に』が、『なんて素敵にジャパネスク』『ざ・ちぇんじ!』同様に山内直実によってコミック化されました。 読んでしまうのがもったいなくて積読していたのだけど、…そろそろ読むかと昨晩読んでしまいました。 夏に読まなくて良かった。 そういえば、氷室冴子って、ひとの陰の部分を書くのも巧かったよなぁと思い出しました。名作です。 文庫の方も出版されたようなので読んでみようっと。続きを読む
投稿日:2012.11.21
Lucy
かつて学生の頃、氷室冴子さんの原作と合わせて『ざ・ちぇんじ』や『なんて素敵にジャパネスク』を夢中で読んだ。今でも数年に一度一気読みしてしまうのです。この原作は未読だったのでふと手にとってみました。コミックにしては珍しい厚さ。 年上の恋人、有実に娘を預かって欲しいと頼まれた貴志子。その娘、自分と二つしか違わない。 上記の2作品のようにドタバタコメディや世間を揺るがす大きな事件などはなく、しっとりと淡々と進んでいく。貴志子も物語によく出てくるような深窓の美女などではなく普通の姫で、ポヤ~っとしている印象だった。対して有実もそれほど出世欲はなくそこそこという感じ。ちょっとアレな娘の登場もそこまで影響を及ぼすほどでもない。 現実はそんなもんだよね…と最後まで読み進めていくうちに、そんな穏やかさの中に実は秘めていた激情があった。読了後再度読んでみて、何気ない表情や行動の描写でそれが物足りないものであってもそこかしこに意味があったことに気付かされる。 「思い合う二人が最後には結ばれる」お決まりのハッピーエンドではない。貴志子の恋は子供じみた憧れのようなものだったかもしれない。けれどそれぞれが「どうにもならない現実」を受入れて日々を過ごしているもんだ。 原作も読んでみようかな。
投稿日:2012.11.01
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