ガンメタル・ゴースト

ガレス・L・パウエル, 三角和代 / 東京創元社
(8件のレビュー)

総合評価:

平均 3.0
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  • アンドロイドは電気猿の夢を見るか?

    イギリスとフランスが統合され連合王国となった未来。元記者ヴィクトリアは元夫のポールが殺されたとの連絡を受け急遽ロンドンへ。そこで謎の襲撃者に襲われソウル・キャッチャーという脳のバックアップを強奪されてしまう。また父親である英国王がテロで意識不明になった英国皇太子メロヴィクは父親に代わって公務に追われる毎日。SPの目を盗んでパリの大学の恋人ジュリーに合うのが唯一の息抜きだったのだが、そのジュリーにそそのかされオンラインゲームの主人公AIの強奪に巻き込まれてしまう。そしてそのオンラインゲームの主人公アクアク・マカーク(不死身の猿)は自分だけが生き残ってしまう境遇に悩み始めていた...。

    スカイライナーなどの連結飛行船(なんと原子力駆動)などのレトロ設定もあればジェルウエアやアンドロイドなどの電脳設定、はたまた火星のテラフォーミングから不死を崇めるカルト教団までとにかくおもしろ設定のごった煮で、恋あり、アクションあり、謀略劇ありと三人?の主人公を交互に描きながら話はどんどん進んでいきます。中盤以降はそれぞれの話がつながってクライマックスへと雪崩れ込んでいくので大変盛り上がって楽しいのですが、後半も等しく三視点なのでその点はどうにももどかしかった。あとがき読むと作者的には不死身の猿であるアクアク・マカーク押しらしい。だったらもっと全面に押し出したらそれはそれで面白い作品になったのにと正直思った。私はマカークの声を山寺宏一(銭形バージョン)に脳内変換して読んでおりました。

    本作も続編があるようなので出たら読みます。
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    投稿日:2016.02.19

  • 銀河鉄道999の世界へ

    子供の頃、機械の身体をテーマにしたアニメ銀河鉄道999をよく観たことを思い出しました。偶然にも、本書を読む少し前にディスカバリーチャンネルで、コンピュータと脳を直接つなげる技術を研究している人達を紹介している番組を観ました。銀河鉄道999は全く夢物語だと思ってきましたが、このテレビ番組を観たら、私の子供か孫の世代ではこのようなことが、ひょっとすると実用化されるのでは?などと考えさせられたところで、本書を読んだため、とても感慨深いものがありました。本書で扱われているのは、銀河鉄道999と比べれば極初期的技術ですが、それがまた現在の技術とのつながりを感じさせることで現実味を増し読者を引き込みます。

    また、和訳された外国人作家の小説にありがちな、読みにくさが本書にはほとんど感じられませんでした。
    また本書の著者はイギリス人で物語はイギリスを中心とするヨーロッパを舞台に描かれています。そのため、イギリスに行ったことや住んだことのある方には、懐かしさを感じさせる描写がそこここにありました。
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    投稿日:2016.02.08

  • ミステリー?!フランケンシュタイン?!

    あれ、ミステリー?! SF買ったつもりが……殺人事件から始まった! あれれっ? バーチャルゲーム?!
    あれ、今度は、「ローマの休日」王子バージョン……
    主人公の一人は、頭にUSB端子付いてます。近未来って今日の続きだな、と実感しました。あ、飛行船が、スチームパンクでした。
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    投稿日:2015.12.14

  • サルは良いのだが…

    ギミックてんこ盛り、登場人物も大盤振る舞い、でもひとつひとつが物足りない。
    展開が一本調子で、飛ばし読みでも読めてしまう、“ジュブナイル”かと思うほど。ラベノ文庫向きだと思います
    これが、アン・レッキーと並ぶって英国SF協会賞はどうなっているのだろ?続きを読む

    投稿日:2020.05.26

ブクログレビュー

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  • kazzu008

    kazzu008

    著者の新作『ウォーシップ・ガール』が気になったので、既刊である本書を読了。

    ゲームから飛び出した脳機能を強化された凄腕パイロットであるサル「アクアク・マカーク」が主人公。
    SFドタバタエンターテイメント。
    まあまあかな。

    脳内に死んだ人間の意識を移植して、脳内でその人物を生き返らせるという発想は斬新。
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    投稿日:2020.09.27

  • entann

    entann

    主役となる登場人物の視点がころころと切り替わるため非常に読みにくい。ただ、これは読み進めれば慣れるもののためまだ大丈夫。問題は訳。まったく駄目。目の粗い紙やすりでごりごりと削られたかのような不快感。めくればめくるほど読み手の気力を奪う感覚が味わえるが、そんなものを得るために本を読んでいるわけではない。

    内容はVRMMOと現実、という、昨今のゲームやアニメ、映画で取り扱われるもののため、読むにあたって特別な知識は必要ない。つまり【どれもこれも「もう見た」ネタ】である。特に【身体がor脳が大半人工物になった自分は果たして今までの自分と連続した存在なのか?】なんてありふれすぎている。よってジェットコースターのごとく内容に引き込んでくれる文体であれば楽しめたのだろうが、いかんせん、最初に述べた通り訳が酷いため叶わない。原文で読めれば楽しめたのかな、と思った。
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    投稿日:2020.03.27

  • kozakura

    kozakura

    拡張現実とかいうと難解になりがちだが世界観もディティールも分かりやすく特に後半は一気読み。登場人物も多彩。ただ皇太子の彼女が男っぽいしゃべり方で所々紛らわしかった。原文でもそう表現されてるのかな?

    投稿日:2017.10.19

  • れふ

    れふ

    題材もそんなにだけど、とにかく訳が酷い、という印象。
    ドタバタしているのが好きだったら気に入っていたかもしれないけど、自分の好みではなかった。
    ただ、途中で読むのをやめなかったから、どこか惹かれるところはあったんだろう。設定もそんなに好きなわけでもない、というか、よく分からないんだけど。
    三部作らしいけれど、続きを読みたいという気持ちにはならなさそう。
    160331
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    投稿日:2016.04.01

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