アンナ・カレーニナ 2

トルストイ, 望月哲男 / 光文社古典新訳文庫
(13件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
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2
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0
  • リョーヴィンが主人公……?

    お話としては(古典だし、ネタバレというほどでもないでしょうが)、
    アンナとヴロンスキーとの破滅的な愛、という切り口がクローズアップされていますが。

    実際に読んでいると、群像劇ともいえて、
    特にアンナ×ヴロンスキーカップルから
    多大に影響(被害?)を受けたキティ×リョーヴィン夫妻側のお話もとても面白いです。
    領地管理、農作業への思いなどが、リョーヴィンの熱い思いが滴るようです。

    またトルストイはひとつひとつのエピソードというか仔細な描写が面白く、
    浮ついたように見える色男ヴロンスキーがだらしないところが大嫌いで結構なけちんぼで
    「財布の洗濯」なる作業に勤しむ、なんて箇所は感心してしまいます。

    古典は偉大だから面白い、というよりは
    面白いものがぎゅうぎゅう詰まっているから、偉大なのだと思いました。

    長いことは認めますが。
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    投稿日:2017.03.09

ブクログレビュー

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  • oui

    oui

    トルストイという作家が怖くなっている。
    どうしてここまで人間心理がわかっているのか。

    リョーヴィンの、キティと結婚したいのにそれが叶わないがゆえに、またそれを忘れたいがゆえに、自然や労働に精を出すところ。

    ヴロンスキーの、アンナに感情をもっていかれているにもかかわらず、功名心を大事にしたいという心情。

    アンナの、ヴロンスキーを愛していはいるが、息子を絶対的に尊重している、というより、息子をみずからの存在証明として利用しようとしている軽薄さ。

    カレーニン氏の、きわめて有能ではあるが、妻アンナを持てあまし、実はアンナなどどうでもいいのだが、みずからの社会的体面のためには、ある解決を求めなければならない、その、どことなく億劫そうな態度。

    鳥肌を立てながら読んでいる。
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    投稿日:2019.10.26

  • kiricco-kansai2

    kiricco-kansai2

    このレビューはネタバレを含みます

    夫婦の問題が劇的に変わっていってる心模様が描かれているが、まぁ不倫とも言えるし、貴族階級の話はやはりどっぷりと浸かることができない。リョービンの想いが成就したのはよかったなと思う。

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    投稿日:2019.05.30

  • raulreader

    raulreader

    このレビューはネタバレを含みます

    言わずと知れた古典的名作、
    ロシアの貴族という遠く離れた世界の話でありながら、現代にも普遍的な共感を生む、名作だと実感します。
    2冊目で語られるのは、アンナとかレーニンの夫婦を中心にして描かれる不貞を抱えた夫婦と不自由な婚姻制度、そして労働者であるリョービンの仕事への真摯かつ現実的な悩みと喜び。
    登場人物が全て現実的であり、遠い世界の話と思えない。それは感情描写の巧みさにも起因するのでしょう。
    リョービンとアンナはこれまで違う軸で話が進められてきた感じでしたが、本冊の後半にきてお互いに急展開を迎える。決して読みやすい本ではないのですが、続きが気になって仕方ないです。

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    投稿日:2018.02.11

  • olive9228

    olive9228

    ロシアの広大な自然も、貴族達の愛憎模様も、実に活き活きと描かれている。

    アンナとリョーヴィンの、見事に対比されたダブルストーリー。
    2人ともどこか「あやうさ」が漂い、見ていてハラハラしてしまう。

    続刊もあっという間に読み終わってしまいそうである。続きを読む

    投稿日:2016.10.12

  • shokanno

    shokanno

    このレビューはネタバレを含みます

    リョービンの充実っぷりとアンナ・ヴロンスキー両人の不貞の恋の行方が周辺人物を巻き込み詳細に描かれている。またアンナの言動に頭を悩ませるカレーニンの苦悩も手に取るように理解できた。にわかに風雲急を告げる予感がするか、どうなるかは三巻に期待。個人的には不器用ながら真面目なリョービンに好印象。

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    投稿日:2014.10.03

  • まー

    まー

    リョービンとアンナ。対照的な情景が描かれる。

    「恋愛の魔法」にかかったリョービン。それまで無意味だと感じ、憎み、嫌い、軽んじていた周りのあらゆるものが光り輝く描写は微笑ましい。

    アンナを知ろうとせず、アンナからは憎まれた夫カレーニンに起こった「赦しの愛」。
    「私を憎む相手を愛することはできるかもしれませんが、私が憎む相手を愛することはできません」
    理性でこう答えたカレーニンが、アンナを「愛した」瞬間は、描写されていない。

    「汝の敵を愛せよ」「右の頬を打たれたら左の頬も打たれよ」という、理解に苦しむキリスト教の教義と同様、頭で理解するものではなく、心でしか感じられないものだからなのだろう。

    リョービンは死にゆく兄の姿を見て人生の無意味さについて考え、自分の本当の気持ちに気づく。

    カレーニンは死にゆくアンナにほんのわずかだが同情し、初めてアンナの気持ちに気づく。


    リョービンとニコライ、リョービンとキティ、アンナとカレーニンの会話は言葉ではなく魂で伝わり、ロシアの改革者、学者と農民の会話は、結局のところ「伝わらない」言葉の繰り返しに終わる。

    言葉という不確かなコミュニケーション手段しか持たない人間が、それでも言葉を使って互いを理解しようとする物語。
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    投稿日:2014.05.16

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