【感想】死神を食べた少女 (上)

七沢またり, チョモラン / KADOKAWA
(9件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
3
3
3
0
0
  • 予想を大きくこえる本格ファンタジー。

    表紙見て、ラノベ分類で購入。
    序盤は、変わったラノベだなと思っていたら・・・・
    中盤でラノベではなかったと反省・・・タイトルどおりのストーリー・・・面白いというより、強烈に引き込まれる。
    終盤は、どうなるんだ・・・どうするんだ・・・このヒロインはありなのか・・・。
    感想・・・堅実なダークヒロイン物語です。
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    投稿日:2015.12.05

  • 引き込まれるダークファンタジー(^^)d

    タイトル通り死神を食べた少女がヒロインです。
    舞台は腐敗した王国を打倒しようと、解放軍が各地で反抗の狼煙を挙げている時代。
    村が解放軍の傭兵に襲われたときにヒロインは亡霊のような死神を食べてしまいます。それによって強力を得たヒロインは、復讐のために王国軍に志願して解放軍を次々と打ち倒していきます。
    出世して部下を持ちますが、率先して敵を倒すのは相変わらずで、大鎌を振りかざして血みどろになって戦う姿から「死神」と畏怖されるようになります。
    ヒロインに付き従う部下たちも徐々に感化されていって死を恐れない狂気に冒された戦いぶりを見せていきます。ここまで来るともうホラーですね。

    王国と解放軍の戦いの顛末は早い段階で語られています。物語はその戦いでヒロインがどのような筋道を辿っていったのか、どのような最期を迎えたのか、好奇心を刺激させてくる続きを読みたくなる読みごたえのある展開を見せてくれます。

    元々食べることに執着していたヒロイン。何かを食べているときの幸せそうな姿と、解放軍を相手にしているときの狂気的な戦いぶりとのギャップが激しいですが、心のどこか深い部分を病んだような危うさが一番怖くもあり惹き付けられます。
    オススメの作品です。
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    投稿日:2015.12.18

  • 予想より意外に面白い!…

    中世ヨーロッパの勢力争い的な
    物語り。

    恵まれない少女・シェラが死神を
    食べてしまうという、有り得ない
    ところからスタート。

    つまらん内容かと思ったら、
    なかなかどうして。
    戦略・戦術的な細かい設定も、
    よく考えられており意外に面白い。

    ライトノベル的な挿絵と反し
    結構グロい。
    死神を食べたことによる能力か?
    大鎌をふるう戦闘シーンも、
    ダークヒロインとして興味津々。

    上巻までに少佐まで昇進した
    シェラ・ザード、窮地に追い込
    まれたラスト。

    はたして下巻はどうなることか?
    死神の力と、死神をも食らう
    食欲で乗り越えるのか?
    期待を込めて下巻へ。
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    投稿日:2018.01.05

ブクログレビュー

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  • jube

    jube

    おもしろかった。戦場となった貧村の少女シェラが飢死に寸前に兵士に襲われる、そのときに死神を食べることによって、ミューテーション的な劇的変化を起こす。死神の能力をアダプトした感じか。大きな鎌を自在に操る、死神少女無双。”食べること”をプライオリティにした、善悪の区別の無い主観だけで動く少女という設定が興味深い。そして、兵士として進むにつれて、他者とのかかわりもできてくる。上下巻セットで200円だったので、なんとなく読み始めたが、コスパめっちゃ良い。これは当たりかも。ラストに期待したい。続きを読む

    投稿日:2023.02.06

  • 東雲

    東雲

     だが、嘲りを受けた当の本人は、やはり気にしていなかった。名誉や誇りが傷つけられようが大したことはない。死にはしない。
     もしも、ここが食事の場だったらこの参謀達の首は既になかっただろう。食事中に騒ぐ屑共は死ぬべきだから。
    (P.203)
    続きを読む

    投稿日:2016.07.13

  • JENOVAVL.

    JENOVAVL.

     『七沢またり』氏によるハイファンタジー小説です。
     多分、戦争でのサクセスストーリー……立身出世ものになるのかな? 上下巻に分かれていまして、読み応えは十分ありました。今回の上巻では、まだまだ前半戦というところですが、どこか病んでしまった主人公と、世界の残酷さが描かれていました。残酷な世界の中で、歪まざるを得なかった少女のお話です。

     食欲が旺盛なことをのぞけば、ごく普通の少女だったはずの「シェラ」が、「死神」を食べたことで、飢えを嫌い、おいしい食事を手に入れるため、そして食事を奪った解放軍を殺すために、ただひたすらに圧倒的な戦闘能力を持って戦い抜くと言う話でした。
     シェラは武勇に優れ、また大胆な作戦を考え付くだけの「勘」も持っており、基本的には彼女が武勇を持って戦い抜くところに焦点が当たっています。
     その結果、上巻だけでも、すでに残酷な様相を呈しています。シェラは基本的に敵は惨殺しますし、彼女に心酔する騎兵隊員たちも、どこかおかしくなっているような感じです。

     しかし、いくらシェラが強くとも、彼女が属している王国軍は解放軍に敗北続きですから、かなりハラハラして、先が不安になります。敗戦濃厚な王国軍に仕えるシェラ。これから彼女がどうなって行くのか、とても気になります。
     「おいしいものを食べる」「解放軍は皆殺し」。この二つを掲げるシェラの行く末は、果たして救いがあるのか、ないのか……。敗戦の中で、戦い抜く「英雄」のお話。
    続きを読む

    投稿日:2016.01.19

  • yuusuke2013

    yuusuke2013

    面白かった!強い主人公にわかりやすい構図。アクションも派手で読んでいて楽しかった。三国史が好きな人に読んでもらいたい。

    投稿日:2014.10.27

  • 灰空

    灰空

    こういう中世ファンタジーって好きなんだけど、吉野匠さんのレインに似ているなー、って気がしました。
    型破りで、半端じゃなく強くて、特徴的な武器を持っていて。

    下巻も読んでみようと思います。

    投稿日:2013.08.07

  • 芽緒

    芽緒

    死神を物理的に食べた少女が、敗戦濃厚な国王軍に所属し反乱軍を鎌で刻むお話。タイトルはファンタジーっぽいですが、中身は戦記物。ゲーム内ですら迷子になる方向音痴な私(のような人)のために、地図が付いてます。「なろう」で読んだ小説の中では、一番心惹かれたお話です。続きを読む

    投稿日:2013.05.22

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