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つかい まこと / ハヤカワ文庫JA (12件のレビュー)
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総合評価:
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bookrokuid
このレビューはネタバレを含みます
難しく書けば難しくできそうなことをライトに表現しているので読みやすい。あと、次元が複数あるわけではないので理解しやすい。もうちょっとノイのパートが多くてもよかったかな~
投稿日:2021.03.18
cidenon
なんとも表現し難い、というのが率直な感想。 ひとつの結末を迎えたといえばそのとおりなのだが、何の出来事も起こっていないとも言える。 気に入らなかった部分を先に挙げてしまうとすると、まずは文体。 「〜…だった」という過去形が多すぎて、リズム感が悪い。 二つ目は構成。 この作品は、少年と少女のパート、老人が懐古するパート、ゲームクリエイターのパートの3つから成り、場面転換が多い。 それがやや苦痛だった。 私はゲームクリエイターのパートは不要なのではないかと思う。 書き方次第で、他の2つに集約できるはずだ。 良かったのは、少年と少女のパートで、子供らしいワクワクとか、ドキドキが伝わってきたところ。 それだけに、素直なボーイミーツガールが読みたかった。 結末は、始まったのに終わってない感じ。 それに、私は過去を思い出すことも美しいことの一つだと考えているので、ラストは人間の尊厳が奪われているような印象が強い。 ロマンチックSFかと思ったら、結構怖い話だった。 そうか、そう考えたら、あのラストで終わっていいのかもしれない。続きを読む
投稿日:2020.10.07
palebluedot
〉あの夏、ぼくは子供だった。 〉半ズボンとビーチサンダルと、汗ばんだり乾いたりするTシャツだった。 〉世界の「終わり」が始まったのは、もうずいぶん昔のことだ。 〉つまり「涯て」が世界に現れたのは、と…いうことだ。 ノスタルジック終末お仕事SF、かな。 球状の侵食異次元空間の進行を止めるために記憶を「思い出す」仕事をしている老人と、 その子供時代の少年、 それから老人の依頼を受けた3Dアバターデザイナーの青年。 三者の視点を交互に描きながら、時間の流れが世界とは違う「涯て」という存在について語る物語。 球状の異界が侵食してくるって言うと、「時の果のフェブラリー」(山本弘)とか「闇の中へ」(グレッグイーガン)っぽい。「正解するカド」の四角…は違うか。 あとネタバレになるけど、涯ての存在はやっぱりあの大きいアレが想起されますね。 ゲームデザイナーの著者による第3回ハヤカワSFコンテスト佳作入賞作品。 ハードSFっぽい読み応えと、読みやすさを両立しつつ爽やかで穏やかな読後感が素敵。面白かった! 今日発売の天冥の標の前に読み終わるかなと思っていたけど一気に読んでしまった。続きを読む
投稿日:2018.12.20
kakane
最初の設定は「蒼穹のファフナー」そっくり。 話が進むと、どこかで見たアニメのよう。 SFとしてもイマイチかな。
投稿日:2018.02.02
黒い☆安息日
分かりやすい展開というか、小説にメリハリを求めてしまう俺にはちょっと物足りない作品ではあった。ただ、とても美しい小説だと思う。 思い出と意識があり、時間軸が現在と過去と未来を自由に行き来できる世界であれば、俺たちは永遠に生き続けることができるのだろうか?死後の世界とはそういうものなのかも知れない。 こういう小説はいつもの読書空間、布団の中とか通勤電車の中とかではなく、気持ち良く晴れた秋の日差しを浴びて公園で…みたいな環境で読んでみると、沁みるんだろうなぁ
投稿日:2017.12.04
るこ
SF。近未来。終末もの。 ”涯て”の存在が一番の見どころ。 アニメ『DARKER THAN BLACK』のゲートを思い出した。 青春SFに分類したい。 あまりに抑揚のないストーリーだったが、読後感は悪…くない。☆2.5。続きを読む
投稿日:2017.11.15
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