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藤原和博, 川端裕人 / PHP新書 (17件のレビュー)
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総合評価:
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あや
人を相手にする仕事って大変なんだけど、その中でも子供だけでなく、その親にまでも気を使って対応しなくてはならない学校の先生って本当に大変だと感じる本。ここに出ている親の主張が本当にあったものだということ…に驚くし、本当に周りの見えてない人が増えているんだなと思った。でも、最近では無くて、昔から一定数はいたのではないかと。それがより自己中心的なことを言うようになって、教師が疲弊してしまっているのだと思う。続きを読む
投稿日:2023.04.16
ucchi-chiba
このレビューはネタバレを含みます
教師と親では見えているものが違う。 全体的には常に頭を使うことの重要性を説いていると思いました。 特に、素晴らしい先生の理論は常々感じていたりすることなので大いに納得できる話でした。 適応指導教室。そのようなものがあるのも初めて知りました。 自分の気持ち至上主義に陥った人は「公共心」を忘れてしまう。も納得。 曖昧領域の言葉をなくそう→これも頭を使うことを放棄しかねないからだと思う。以前はビミョーとか、キモイ、渡河だったものが今は全てヤバい、カワイイ。に置き換わってると思う。あるいはエモいもそうかもしれないと思う。 何を見ても聞いてもヤバいとか、カワイイとしか言えない人の何が嫌かと考えたら、まさにこの脳を使っていない感じが嫌だったのだと思う。 国語力の低下を防ぐためにも、周りの子たちにはこういった微妙な言葉は使わないよう指導をしていこうと思う。 フィンランドでは専門の教育が必要な生徒には少人数で専門の教員が指導を行う。みんな一緒が必ずしも良いわけではない。 今の子供たちは夢を持つのが困難。 これまでは目に見えやすいものが出来たり、製品が登場して次々と夢が現実になった。 だが今は見えないものが現実になり、わかりやすい夢を抱くことが困難になっている。 また、生きていくこともラクになっている。 そのため、生きていくことは逆に難しくなってきている。生きるためにしていたことがしなくてよくなっているから。 今の子供たちはそんな社会に生きている。しっかり大人は今の子供の現状を理解せねばならない。 学校では情報を正確に処理する能力を鍛えることに重きが置かれてきた。 子供に重大な影響を与えているものを本書ではテレビと述べている。 公立中学校では年間800時間の授業が行われる。 一方、テレビを見る時間は一日2~3時間。今でならスマホを触る時間と置き換えても良いかもしれない。 1日2時間でもあっという間に年間800時間弱。授業時間に追いつく勢いだ。 また、テレビもスマホも脳みそを使わずフリーズした状態になる。それに時間をかけることはリスクでしかない。 大人は、自分の子供時代、学校の教育にさほど期待をしていなかったり、いじめや暴力などの問題が起こったり、相性が悪い教師に出会ったりしているにも関わらず、そういうことをすっかり忘れ、さも「理想の教育」があるかのような話をする。→これは特に肝に銘じておかなければならない。また、大人、あるいは親は全知全能の神でもない。ということも同時に。 1.学校支援のための地域本部ぞ時期を全国の中学校区に設置し、学校を核にした地域社会の再生を図る。 2.校長の兼業を可能にし、かつ市区町村議会議員に校長を兼務させることで、校長は地域社会の活性化に責任のある立場とする。 3.全国の中学校区に専任のソーシャルワーカーを置き、教員だけに対処を押し付けていては解決できないトラブルの解消を目指す。 2008年に出版された本ですが、いまでも十分参考になるものは多くある。というか、10年以上これが書かれてから時間が経っているが、どれだけ教育は変わったのだろう。 センター試験は共通テストになり、タブレットや電子黒板もだいぶ市民権を得てきている。 一方で、教科書が詰め込まれた重いカバンを生徒たちは持ち運びしているし、服装チェック、頭髪チェックも依然として残っている。 スマホを一人一台持つようになり、さまざまな危険性も指摘されてきている。 学校の先生がすべてを教えるのは難しいと思う。 本書にもある通り、そういったことは地域本部組織を結成して、詳しい人に教えてもらうのも手だと思う。 絶対的な「理想の教育」というのは難しい。 ならば、少しでも理想に近づくために、多くの人がかかわり、協力することが今後より求められるだろう。
投稿日:2019.08.12
komoda
http://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=4-569-69946-4 , http://www.yononaka.net/
投稿日:2016.09.22
uncommon
タイトルにしては内容がまとも。 保護者と教師とのトラブルがケースごとに対談形式でまとめられている。双方の納得をコミュニケーションでどう乗り越えるか。その解決こそ、これからを生きる力=情報編集力が必要だ…と述べている。また、その力を育む環境づくりに、家庭、学校、地域にて取り組む必要を説き、実例をあげて示している。 藤原和博氏の文章はパワフルで勇気付けられる反面少し荒いところを感じるので、作家のPTAにも参加している川端裕人氏が聞き手の対談形式であることがバランスをよくしていると思った。 読んでいて元気になる本。 教育は消費する対象ではなく「信用を創造する行為」 っていい言葉だなあと思った。続きを読む
投稿日:2016.04.14
haru
公立中学校長を経験された藤原さんと、PTA活動の経験をお持ちの川端さんが、率直な意見交換をされている本をふと思い立って再読しました。 先生の立場から、保護者の立場から、両方の立場から学校を見ている私…が今読んでも全く古くなくて、頷ける場面がたくさんあります。 教育の場に、民間の方が「入って」分析するとこうなるんだな、と。明快でわかりやすいです。 この本の一番のお気に入りは、中学校区に専任のソーシャルワーカーの配置をとの提言の部分です。 学校がすべきことと、ソーシャルワーカーに相談したいことの分類も改めて参考になりました。 教育を専門にされてきた方、心理や福祉を専門にされてきた方とは違う角度からの切り込みが興味深くおもしろかったです。続きを読む
投稿日:2014.11.30
yasushi-no
子供向けの藤原先生の本の後に読んでみた。。教師の大変さ、学校の考え方みたいなことに触れられるのはよい。 タイトルから想像した、「いかに教師や学校に要求していくのか、知恵をえられるかも」というようなこと…ではなかった。 自分は親としてこのような要求は学校にはしないと思いつつも、子どもの学校とどのようにかかわったらよいのかとか考えさせられた。続きを読む
投稿日:2013.09.08
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