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カズオ イシグロ, 土屋政雄 / 早川書房 (137件のレビュー)
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総合評価:
nannryou
忘れるということ…
中世のノルマンコンクエストの時代におけるブリトン人とサクソン人の歴史を踏まえながら、アーサー王物語を下敷きにしながら、全く新しい形のファンタジーに挑んだ作品です。老婦人二人は序盤から様々な伏線が散りば…められ、ガヴェイン卿、サクソン人の戦士、少年、竜などが登場し、内容は大人に向けて書かれていながらも、子供向けの警句的ファンタジー性を持っています。 カズオイシグロの本を読むと、この作家が完璧な英国人にはなれない敗戦国出身の日系人なんだなあとつくづく思います。カズオイシグロはおそらく華族出身なのでしょうが、それでも、全く、敗残した国の男というものは無残なものです。それが氏のライフワークではあるのでしょう。今作では、最後に近づくにつれブリトン人の悲哀として、宗教に頼るしかない状況に陥りながら、その宗教には否認されるというテーマにたどり着きます。最後のページに近づくにつれつくづくと日本人の国際的立ち位置の低下に思いを馳せてしまいます。そういう眼で見る時、忘却する魔法とはアメリカ人が見せてくれた夢、とかそういう解釈になるのでしょうか? …うーむ、深い。星5つ。続きを読む
投稿日:2018.05.17
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hibu
うーん、やはり外国の物語は苦手。 特にカズオ・イシグロさんのは三作品めだと思うが、全部苦手。 これまで読んだ中では最も読みやすかったが、雌竜を退治するところまでは星三つペースでしたが、最後の最後に星二…つに。 最後のあの終わり方はないわ〜。 良かった〜って思えず、ガッカリです。続きを読む
投稿日:2024.03.14
Anony
感想 記憶。無くしてしまえば楽。楽しいことも悲しいことも何もない。神から授けられた救済。前を向いて歩いて行くための準備。
投稿日:2024.01.27
のりのり
この作家さんの3冊目ですが、やはり独特の雰囲気がありました。外国の作品だからでしょうか?途中解りにくい所があるので、何回も読むぐらいな熱心さが必要かもしれません。
投稿日:2024.01.26
Obachan0358
記憶がなくなる、ということは、嬉しいことや悲しいこと、怒り、憎しみなどの全ての感情を忘れていくこなのだ、と感じた。 忘れるということは、ある意味幸せなことなんだろうな。
投稿日:2023.07.14
かずさ
ファンタジー設定を借りてはいるが、本質的には全くファンタジーではなかった。 主題が決して、冒険でも成長でも達成でもない。 人と人の繋がりの本質。愛情の物語。
投稿日:2023.07.11
トッチ
老夫婦が息子に会いに旅に出るのですが、戦士や鬼に噛まれた少年や年老いた騎士と会い、寄り道?をしつつ旅を続ける話。 ファンタジーでした。 竜の吐く息により、記憶を失ってしまう世界が舞台。 老夫婦…の仲がとてもよく、解説にも老夫婦によるファンタジーと書かれてありましたがその通りです。 ただ、とても読むのに時間がかかりました。(特に最初の方) 読み終わったあと、一瞬、?となりますが、事態を把握すると切ない話でした。続きを読む
投稿日:2023.02.02
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