【感想】薔薇十字叢書 神社姫の森

春日みかげ, 睦月ムンク, 京極夏彦 / 富士見L文庫
(13件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
1
4
3
2
0
  • 読み応えもあり、満足の一冊。

    百鬼夜行公式トリビュート・薔薇十字叢書シリーズ。今までに読んだシリーズの中でも断トツに読み応えがあって、すごく面白かった。武蔵野連続バラバラ殺人を描いた小説『魍魎の匣』が、久保竣皇の名で発表される。関係者だけが知りうる真実。久保竣皇の正体は消去法で直ぐにわかったのだけど、謎から解決に至るまでの流れは素晴らしかった。良質なパスティーシュ。本家シリーズ各要素、芥川や谷崎、乱歩などの名前や、ラストに登場する隻腕の漫画家…。彼が若き頃に描いた紙芝居までもが小ネタ的に仕込まれていて、最後まで楽しめた。大満足。続きを読む

    投稿日:2016.02.10

ブクログレビュー

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  • izumowol

    izumowol

    このレビューはネタバレを含みます

    基本的なプロットは単純だがよく考えられていると思うし、
    妖怪の蘊蓄を本家と同じように頑張って披露しようという
    意気込みは買ってもいい。冒頭のゴジラのくだりも、ミス
    リードの役割を果たしていると言えるので、あれはあれで
    「あり」だと思う。

    だが、肝心の「神社姫=くだん」の蘊蓄を語ることと久保
    竣皇の憑きもの落としとがきちんとリンクしてないので、
    ペダンティックなただの「惑わし」にしか感じられず、
    どうにもいただけない。結局最後は力業だしね。さらには
    多くの情報量と少ない紙幅の関係か、登場人物全員が知的に
    蘊蓄を語ってしまうのもどうかと思う。

    頑張って挑戦はしたが、やはり本家には敵わなかった、と
    いうところだろうか。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2019.09.03

  • ともりぶ

    ともりぶ

    蘊蓄が難しすぎる。関係者をいっぱい出しときましたよって感じで好みではなかった。ただこの叢書って、普段は違うジャンルを書く作家さんが京極堂シリーズが好きすぎて書いた作品なので、その気持ちはとても伝わる。

    投稿日:2018.10.25

  • bukuroguidkodama

    bukuroguidkodama

    百鬼夜行シリーズの公認シェアードワールドの一冊
    作者のこれまでの作品と同じく換骨奪胎
    歴史ものが先人たちそれぞれの観測結果による物語の集積からなる世界であるように
    ミステリもおなじようなもので
    なんでもおなじようなものに見える続きを読む

    投稿日:2018.10.19

  • なー

    なー

    このレビューはネタバレを含みます

    出だしが映画「ゴジラ」鑑賞からどう見ても本筋でない京極堂の妖怪薀蓄。中々本編を踏襲してるかと思いきや。久保竣皇が「魍魎の匣」書いてから「姑獲鳥の夏」を書くとかは未だ、本編に寄り掛かり過ぎやろ〜で済むが、大谷崎出すとかナシやろ( ̄∀ ̄)しかも偽久保が関猿とか〜涙

    レビューの続きを読む

    投稿日:2017.05.06

  • アルラウネ

    アルラウネ

    このレビューはネタバレを含みます

    関くんの病が重い…
    ここまで拗らせてしまったら、いかな京極堂でももうどうにもならないレベルじゃないのかなと思ってしまった。

    とても百鬼夜行なんですよ。
    とても百鬼夜行なんだけど、でも違う。
    榎さんがマトモに会話してるし、あまつさえ取り乱しているし。
    京極堂の蘊蓄もひたすら冗長なばかりで、単なる知識の披露のように感じてしまった。
    あのシリーズを彷彿とさせるからこそ、心の狭い自分はそういう細かいところが気になってしまってとても座りが悪かった。
    本家へのリスペクトを強く押し出すあまり、無理が出ている気がしました。
    読んでいて正直ちょっと疲れました…

    なので、あとがきにあったもう一案「京極堂対加藤保憲」の方が自分としては良かったなぁって。
    いっそトンデモな100%オリジナルの方が、絶対楽しめたと思います。

    余談ですが「引っ越しの際に(関口を)匣に詰めて運んだ」っていう件には笑ってしまった。ほんと皆さん関口くんの扱いひどい(笑)

    レビューの続きを読む

    投稿日:2017.03.02

  • もゆ

    もゆ

    これは本編読んでからでないとよくわからないだろうなぁ。どこかしら違和感があって、ちょっと読むのがしんどかった。その時代の話がもりこまれていて調べて楽しかったは楽しかったんだけども。久保竣皇を支えた「妻」はとてもよい娘さんだったなぁ。関口くんは愛されているし、雪絵さんは本当にできた奥様だ。続きを読む

    投稿日:2016.07.05

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