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有永イネ / 月刊IKKI (9件のレビュー)
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総合評価:
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arumino
webで一話試し読みで興味持ったので。 「じゃあこれアドバイスだけど、出てってくんない?」が面白かった。 あと最後が予想外だったのもよかった。
投稿日:2022.02.14
7do8bu1991
有永イネさんの作品『鬼さん、どちら(2015)』を観読了。有永イネさんの作品は・・今年の7月に読んだ「さらば、やさしいゆうづる(2012)」以来です。 いやー、今回は・・”差別”を・・考えさせられる物…語だったな・・・・うん。傑作。続きを読む
投稿日:2019.10.10
らいざー
全1巻 三千人にひとり頭に突起の出来る「鬼」がいる日常、差別問題から浮き彫りになる人間の醜さ、優しさが胸を刺す作品
投稿日:2016.07.07
マンガナイト公式
「強くて脆い、醜くて美しい人間のすがた」 頭に角が生えている「鬼」のいる世界。彼らは三千人にひとりの確率で生まれ、「先天性頭部突起症」と認定を受け暮らしていた。鬼でない者は鬼に様々な種類の偏見を持ち…、鬼は「可哀想な者」扱いされる自身を縛っていく。何ひとつ超常的な力を持たない鬼たちの存在により、日常生活に潜む様々な負の感情が引っ張り出される。恐れによる思い込みや小さな優越感などの厄介さに、心当たりがある人も少なくはないだろう。簡単に解決しない問題から自由になるにはどうすればいいか。シリアスに、時に温かくその術を教えてくれる作品です。各話のタイトルも秀逸(kuu)続きを読む
投稿日:2016.06.16
『黒犬』の優樹
文句なし、満足しての五つ星だ ただ、こう言うのが正しいのか、有永先生の癇に障らないか、不安で胸がいっぱいになるんだが、オブラートに包んでも仕方ないから、ハッキリ言おう じわじわ来るので注意 読んでいる…時、読み終わってすぐは、そこまでじゃない 正直なトコ、面白かったけど、感想を書いて、他の漫画読みに薦め、魅力を話し合いたい作品じゃないかなぁ、と思っていた。ただ、妙なモヤモヤは心の中に残っていた いつもなら、しばらくすれば消える類のモヤモヤなのだが、どうやら、この『鬼さんどちら』、私にどうあっても感想を書かせたいのか、三日してもモヤモヤは消えず、それどころか、感想を書かないのはマズいのかな、そんな焦燥感にすら駆られ出した この感想を書くため、改めて、一度目より深く、作品の世界に潜って読んだが、やっぱ、作品の質が、一般的な青年漫画と比べて突出しているのだな、と肌で感じられる 二度目で、一度目より肌が粟立ったのは久しぶりだ どんな内容なのか、それを説明するのは少し難しい 当たり前だが、読んだ人間によって、受ける印象は千差万別だからだ 少なくとも、私はこの『鬼さんどちら』を、骨太な人間ドラマとして受け止めた 友情、青春、失敗、挫折、絶望、希望、幸せ、強さ、弱さ、儚さ、楽しさ、人間誰もが持っているモノ全てが詰まってる作品を、私は人間ドラマ、としか表現できない 鬼、そんなファンタジー要素を前面に押し出してこそいるが、結局、向き合う「普通」の人間と「普通」の人間の話だ 誤解を恐れずにハッキリ言うが、現実問題、どうしたって解決できない、この世界の、純然たる善意が引き起こす、相手を無自覚で傷つける、無意識の差別に対して、有永先生は真っ向から挑んでいるのだと思う、この『鬼さんどちら』で ホント、タイトル負けしていないストーリーだ 鬼ってのは、人を容赦なく傷つけ、虐げ、泣かせ、追い詰め、奪い去る象徴だが、いつでも、人に敵意を向けるのは人間だけだ。鬼は人の中にこそいるんです、なんて陳腐な感想すら、この『鬼さんどちら』を読んだら吹っ飛ぶな・・・・・・ 正しい、間違っている、を決めつけず、自分だけの意見を持つのが大切、と言われているような気がしたのは、私だけじゃないだろう 艶っぽさすら感じる絵柄が、これまた、ストーリーに凄味を与えてるんだよなぁ もし、有永先生の絵柄が少しでも違ってたら、私はここまで衝撃を受けなかった、と断言すらできる ハッキリ言って、ここまで、胸がジクジクと膿むような痛みを読み手に与えられる漫画は、尾田栄一郎先生、鈴木央先生、藤田和日郎先生、羽海野チカ先生にだって描けないだろう。もちろん、有永イネ先生にだって、『ONE PIECE』、『七つの大罪』、『うしおととら』、そんで、『3月のライオン』は描けない 有永先生は、自分にしか描けない、自分だから描ける、『鬼さんどちら』を描いた だから、私は敬意を表したくて、この作品の感想を書いている きっと、これから、もっと注目される作品の一つになるだろう なので、私の書いている、この感想が却って迷惑になってしまわないか、不安になる この『鬼さんどちら』を語る上で外せないのは、当然、第5話「手の鳴るほうへ」なのだが、私の琴線に触れたのは、第4話「手は鳴らさない」だった。何より、この話の主軸になっている、端場の“人間らしさ”は強烈だ。相手を嫌う理由を必死に考えて、態度を取り繕っていないと、彼らの心に寄り添いたくなってしまう、その「当たり前」を求める衝動を応援したくなってしまう自分になってしまう、それを拒もうとしつつも、結局、嫌いにはなりきれない、彼の心は割かし、普通なまともさがある この台詞を引用に選んだのは、これがなかったら、星を一つ減らすどころか、即時、古本屋に売り飛ばしてたな、と思わせるほど、とんでもなく太く尖った楔を私の心に打ち込んだからだ 人より弱くて、人並みの事が出来ないから可哀相で、普通じゃないから人にチヤホヤされる一方で、ちょっと自分と違うだけで、迫害し、環から追い出し、酷い言葉をぶつける事で、自分が特別だと勘違いして優越感に浸る、それこそ、憐れな人間もいる。弱い事、可哀相な事、人と違う事がいけないか? 人間なんだから、他人より弱い所があって当然だし、逆に他人より勝ってる部分だって持っているんだ、その分。自分の弱さにコンプレックスを感じちゃっている人間をもっと弱くするのは、そんな相手を憐れむ人間の恩着せがましい、執拗なプレッシャーじゃないだろうか? まぁ、そう偉そうに言いつつも、私だって、ロクな人間じゃないってコトは自覚してるし、すぐには意識を改善できない、脆弱な人間だ・・・ただ、少なくとも、私は自分と違う人に向かって、「可哀想ですね」なんて言った事はないし、これからも言わないだろう。だって、そんな言葉を平然と口に出来る人間の方がよほど恥ずかしいし、可哀相な人間扱いされる、と知っているから 人に向ける同情と優しさは別物だし、持つべき強さ、正しさ、まともさは十人十色だ。弱さも強さも取っ払われて、個性に差がなくなって、人間全員が、「普通」になったら面白味がなくなるだろう、世界そのものから 強い人間も、弱い人間も、この世にいやしない。違い合う人間だけだ、いるのは 人間には、人間が人間らしく生きられる世界を作るのは、そう難しくないと思うんだけど、中々、そう簡単には行かないようだ。けど、だからこそ、徐々に変わっていく過程が面白いし、その努力にこそ、人間らしさが見出せる 長々と語ってしまったが、この『鬼さんどちら』、ホント、学生に読んでもらいたい青年漫画なので、是非、図書室に置いて欲しいし、道徳や倫理を担当する教師にこそ読んでいただきたい続きを読む
投稿日:2016.01.03
riccio15
深い。 ほんとに微妙な人の感情を描写していて共感もし、ちょっと痛くもあり、ほんとに「鬼さん、どちら」と問いかけられてるようでした。 「鬼」というのはいろんなもの置き換えて考えたら自分もあちらだったりこ…ちらだったり…。続きを読む
投稿日:2015.12.17
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