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岸田るり子 / 東京創元社 (4件のレビュー)
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総合評価:
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jhm
久しぶりの岸田るり子さん。 本屋さんで見つけて、わーいるり子さんだと手に取ると、ナニコレ漫画なのという表紙。最近こういう漫画みたいな表紙が増えてきたけれど、わたしは購買意欲がとんでもなく減退する。やめ…ていただきたい。 散々悩み、るり子さんじゃなければ書棚に戻したけれど購入。 色覚障害のある賢い美少年菊巳が事件に巻き込まれる。 失踪した妻子の行方を探す男性から依頼を受ける探偵麻理美と健一。 こういう設定で始まる物語。早い段階で麻理美たちの探す妻子とは、菊巳と母親ということはわかる。 異なる場所で異なる人物によって繰り広げられる物語が、最後に繋がるというのはよくある形であるが、どう繋がるのかが推理のしどころ驚きどころのひとつとなることからすると、本作にはそれは全くない。 また、結論から言うと意外な犯人も衝撃のラストもない。この作品にあるものは、沢山あるパズルのピースのような手掛かりを、ひとつひとつ嵌めていくと出来上がる絵のようなもの。 推理やミステリーといった点から見ると比較的地味な作品だとは思う。 フランスで暮らしたことのある作者だけに、フランス語についても物語で関わったりするところは岸田るり子さんらしいと言える。 ランボーの詩が出てくるが、フランス語がわかるともっと違って感じられるのかもしれない。 ステンドグラスのトリックがあるが、そこが少しよくわからない。ステンドグラスをそんなにマジマジと見たことがなかった。 今度教会に行ったとき、へばりついて見てみようと思う。 伏線の回収もきちんとされており、あちこちに出した品物をひとつ残らずしまってくれるようにすっきり片付いて終わる。 色覚障害があり母親との関係もうまくいかず登校拒否になっている菊巳の気持ちの描写なども上手く書かれてていた。 ただ、そもそも母親がもっと菊巳と向き合い話し合っていたら良かったのにと思う。そう出来ない理由が特にないように感じた。 母親が菊巳と向き合い良好な関係を築けていたら物語自体が成立しなくなるので、そこは大目に見るところかもしれない。 麻理美と健一のコンビは気に入ったので、また別の作品にも登場することを期待する。 ところどころ笑いもあり面白く読めた。続きを読む
投稿日:2015.12.15
michaelle
現代の話なのに、どこかゴシックホラーの雰囲気。なんかおどろおどろしかった。 その空気のまま、読み終えてしまった。 トリックや真相を楽しむ間もなく(笑)
投稿日:2015.11.26
【静】
初読みの作家さん。なかなか面白かったです。主人公の少年が中学生という設定なのですが、結構シビアな生い立ちで且つ大変な事件にも巻き込まれていくにもかかわらず、普通その年齢なら取り乱したり感情的になったり…する所、その割りに冷静なのでその点少々違和感。でも謎の絡み具合が巧みなので、どんどん引き込まれていきました。続きを読む
投稿日:2015.11.25
toca
このレビューはネタバレを含みます
『ランボー・クラブ』の改題文庫化。 タイトルは文庫版の方が好きだが、読んだ後で考えると、『ランボー・クラブ』というミステリアスなタイトルも良かったと感じる。 犯人を予想するという意味ではそこまで難しくないが、込み入った人間関係を把握するのにやや時間がかかる。
投稿日:2015.11.11
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