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織守きょうや / 角川ホラー文庫 (173件のレビュー)
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2
記憶屋というものが存在する世界の話
電車の広告を見て気になり読みました。 消したい記憶を消せる怪人「記憶屋」に接触した人達との交流の中で、記憶を消すことの是非、そして"忘れる者"と"忘れられた者"の気持ちのすれ違い、など主人公の様々な葛…藤が描かれています。 嫌な記憶を消してしまいたい。誰でも一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか。そんな人に読んでもらいたいです。続きを読む
投稿日:2016.06.30
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理科好き
ずっと気にはなっていて
一気に4冊読みました。 自分にとって苦しい記憶を消したいと願うこと,それをかなえてくれる「記憶屋」という都市伝説。しかし,それが実在するらしいと。 きれいさっぱり嫌な記憶を忘れ,立ち直る人がい…る一方,苦しい記憶と結びついていた支え切れなかった人の記憶も消し去られてしまう。覚えておいてもらうというのが,どれだけ大切か,という観点が良く描かれていると。 続きを読む
投稿日:2020.04.26
ストーリー構成はいいのだが
複数のエピソードを積み上げていって、最後 真犯人は、と落す ストーリー構成はいいのだが、語り口がやや冗長でテンポが悪い。途中で全体の見通しがつかなくなって疑問に思ってしまうようなところがある。も少しエ…ピソードを絞り込んだほうが引き締まった話になるのではないか と感じた。続きを読む
投稿日:2022.02.24
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りょざらし
タイトルが面白そうなので買いました。 内容はとても読みやすく、展開のテンポも良くおもしろかったです。記憶を消すという記憶屋を軸に物語が進んでいく中で、さまざまな展開があり良かったです。もし自分が消して…欲しい記憶があったらどうするんだろう。。。続きを読む
投稿日:2024.02.27
まる
最後すごい怖かった…そこは自分のエゴを押し通しちゃうんだ……!???ってなった、泣ける要素はよくわからなかったです…めちゃくちゃホラー…
投稿日:2024.02.07
灯 六鹿
面白い設定だとは思った。 が、まず最初から幼馴染・真希のキャラクターが受け入れられない。 3歳下だからってあんなにわかりやすくベタベタするもんだろうか…。 私のそばにあんなのがいたら耐えられん。 幼馴…染ってあんななのか…? 記憶をなくしてしまうことが良いことか悪いことか。 良いとも悪いとも言えないけど。 チームナックスが出てた映画「river」を思い出した。 動物にどれだけの記憶力があるかはわからないけど、人はそれを筋道立てて考えたり、閉まったり出したりができる生き物で。 どうにか抱えて生きてる生き物だから、だからこそ愛おしいんだと思う。 「記憶屋は自分の記憶を消せない」という代償は確かに辛いのかもしれないし、記憶屋を続ける意味、自分の存在意義的な意味でも辛さは色々あるのかもしれないけど、私の性格的には共感できる要素は少なかった。 主人公じゃないけど、いや使わなきゃ良いやんで終わってしまった。 これでは1ページで終わってしまうな。 正直途中の操の記憶を消したのは実は操ではなく、要が好きだった子だったらなとも思ったけど、そうなると記憶屋はきっと記憶は消してくれないんだろうな…。 しかし正直杏子さんの記憶の消し方には疑問が残る。 あれ僚一の記憶まで消さなきゃならなかったんだろうか。 最後の方にもあったけど、記憶を消されてトラウマが消えても、例えば警戒心が薄れて夜中フラフラ出歩くようになってまた同じ目にあったら…なんてお前は学習能力ないのかよ、みたいな展開になりかねないし、やっぱり告白してしまった記憶を消しても、また好きになってしまうかもしれない可能性はあるわけで。 冷静なツッコミしちゃうのでどんどん冷めてる自分がいた。 私も消したい記憶なんていっぱいあるけど、それが消えてしまったら今の私はいないわけだから困るしなー。 まぁ時間が経ったから言えることなんだろうけど。 当時やその瞬間は消したくて逃げたくて仕方ない(かった)んだろうけど。 善悪は自分の尺度、エゴでしか語れないから難しいね。 ホラーにもミステリーにもなりきれず、ただちょっと切ない感じで振り切れてない感じ。 もしあなたが気がつかないうちに記憶を消されていたら?みたいな感じで怖いってことなんだろうか…。 うーん。 正直帯にあるほど感動もなく泣きもせず、私にはガツン!と響くものはなかった。 2作目も出るらしいけど、どんな展開なんだろう。 例えば記憶屋が記憶屋として動かなければならない理由がわからない。 他の方のレビューにもあったけど、行動理由が幼いに尽きるんだよ! そんな覚悟でとか、辛さを抱えてとかあるのかもそれないけど全く共感の余地なし←すっぱり きっかけや、存在意義、使命的なものがあるのか、何かに縛られているのか。 そこが2作目で明確化されればまた見方は変わるのかもしれない。続きを読む
投稿日:2023.10.21
mokoma
このレビューはネタバレを含みます
辛い記憶を消してくれる存在があれば頼りそうになる。 ただそれに関わっていたら自分の存在も全てその人の中から消されてしまう。存在を消された遼一が記憶屋の正体に迫っていく。 記憶を残したままトラウマを克服して立ち上がるということも大事だが、向き合うことだけでも苦痛の人間もいる。耐えられる基準は人によって違うので、正論や綺麗事だけの問題でもない。何か終始モヤモヤした気分だった。
投稿日:2023.10.10
4614
正しいというだけでは救えないものと、傲慢さが大切なものを見落としていくことを改めて感じた作品でした。 忘れたい記憶を消してくれるという都市伝説『記憶屋』。大学生の遼一の身近な人たちがその記憶屋によ…って記憶を失い、さらに遼一は望んでいないのにも関わらず記憶を消されてしまう。物語は遼一が記憶屋の正体に迫っていく過程で出会う記憶を失った人々とその周縁人物たちの話で構成されています。 遼一のスタンスは「どんな記憶でもその人を構成するかけがえのない一部」だからこそ、忘れてしまうことで周囲の人が寂しいと感じたり当人も忘れたと知ったら辛いから消すのは反対というものです。たしかにそれは正しいなと思い、読み始めた自分もやっぱりそのスタンスに近かったです。 ただ、物語が進む中で登場する記憶を消してもらった人々やその周縁人物たちの語りを聞くとこの正しいなと思えるスタンスが常に良いとは思えなくなります。その記憶がトラウマになったりしてその人の今後の人生を失うようなものに繋がったり、心の支えとなるような日常が崩壊してしまうようなものもあります。そう考えると辛い過去を乗り越えるというのはとても耳障りが良く正しいことではありますが、それができない人にとってさらなる追い打ちをかけるような言葉でもあります。 とくにそれが目立つのが、遼一が想いを寄せている杏子の夜道恐怖症を治そうとする場面です。杏子は過去に痴漢にあったトラウマで夜道を出歩けなくなっています。そんな杏子の問題を治そうと遼一が奮闘をするのですがうまくいかず、杏子は記憶屋を頼ります。遼一は記憶を消さずとも自分が一生懸命協力するから消さないように頼みますが、これは遼一の傲慢であるように思います。人は白馬の王子様やヒーローではないので、奇跡の力で問題を解決できるわけがない。だけどもこのときの遼一は本気で自分の力でなんとかできるという思いが強いように感じました。そのことを遼一は『頼られて嬉しいなんて、ただの自己満足だった。結局何もわかっていなかったのだ。無神経なナイト気取りを、今さら後悔する。』という風に悔いています。 現実でも悩んでる人にやたらアドバイスをする人がいますし、自分もそういう経験があるのでわかるのですが、遼一のように後悔します。本当に悩んでる人にとって自分たちができる大切なことはただ傾聴するだけだったりしますし、逆に傍にいないことだったりします。こうしてあのときはこうすればと振り返れるのも記憶あってのことですが、なによりも精神的に少し成長するまで年月を重ねたからかもしれません。この成長するまで先延ばしすることの必要性も高原弁護士という登場人物のパートで感じられます。 時が解決してくれるというよりも時を経て解決できるようになるが、記憶屋のいない現実では大切なのかもしれないと思いました。傲慢さで誰かを傷付けるよりも、成長するまで生命を延長できるように寄り添うのが肝要なのかもしれないと読後の感想でした。続きを読む
投稿日:2023.10.08
しんた
これは良い! 記憶を消し去ってしまう謎の存在、「記憶屋」。主人公はその真相を追い始めるが。 ミステリ的な展開と都市伝説的なホラー要素の相性が抜群に良いのだろう。切なくなるような展開も物語にマッチして…いて非常に良い。もっと早く手に取るべきだった!続きを読む
投稿日:2023.09.02
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