【感想】ラブ・シンクロイド (1)

柴田昌弘 / まる得希少本
(1件のレビュー)

総合評価:

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  • 柴田昌弘のSFアクション漫画。

    高校生の柵原俊はいつも誰かの視線を感じていた。だが姿なき観察者は地球から8万光年彼方にある惑星オーパのミュラという科学者だった。地球人の俊に恋してしまったミュラは、ついに禁止されている男性アンドロイドを作り出してしまい、同調装置(シンクロナイザ)を使って俊と同期させてしまう。女性しかいないオーパーで人間の数倍の能力を持つシンクロイドとなってしまったシュンは、同調装置の事故で地球の体から切り離されてしまい、止むを得ずオーパー全土を揺るがす革命の嵐の渦に巻き込まれていく・・・・。

    とにかく次から次へと話がスピーディーに動き出し、女性しかいない惑星オーパーの社会とその仕組みが描かれていく。この異世界の見せ方がうまくて、シュンが物事に関わる度に新たな謎が提示される。
    何故、男性がいないのか?中央管理局は何を隠しているのか?などの謎がシュンやミュラの活躍で徐々に明らかになる。その為、次の展開が知りたくなり読むのを止められなくなってしまう。

    また常人の数倍の力を持ったシュンのアクションシーンも見逃せない。女性だけとはいえ馬力のある筋肉女から強化人間まで普通の人間には太刀打ちできない相手との立ち回りはなかなかの見所。ただし同調装置で強力に精神を同調させている為、シンクロイドの身体が傷つくと地球で意識不明で寝込んでいる本体も同じように傷ついてしまう。そこが足枷となって思うように戦えないなどの弱点があり、その点でもハラハラさせられる。

    果たして女性だけの惑星オーパで革命のシンボルとなったシュンは、現体制を倒しそして無事に地球へ帰る事が出来るのか。作者柴田昌弘の一番油の乗っていた時期に書かれた本作、SF好きには超オススメです。
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    投稿日:2015.10.24

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