【感想】きりひと讃歌 手塚治虫文庫全集(2)

手塚治虫 / 手塚治虫文庫全集
(5件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • ざざあるいは電気羊

    ざざあるいは電気羊

    下巻。
    桐人の復讐はひとまず達成された。が、顔が変わるわけでもなく、モンモウ病患者の外見を背負いながら、自分を必要としてくれる人たちのいる場所へ帰っていく…。

    権力の亡者の竜ヶ浦教授とは正反対に、出てくる女の人がみんな善人というのも面白い。桐人を差別せず献身的に看病したたづ、ヤケを起こした桐人をなだめ支える人間天プラ芸で身を立てる麗花、同じモンモウ病患者で修道女のヘレン、桐人を本当に愛しアラブの難民キャンプで共に生きる決意をするいずみ…。

    奇病の原因がその土地の水に含まれる微量の結晶体ということになっているが、ちょっと腑に落ちなかった。結晶体って何だろう?と。
    調べてみたら、初版では「放射性障害」「核物質」となっていたものが、版を重ねるうちに「微量の結晶体の蓄積によってもたらされる内分泌障害」に書きかえられたそうだ。
    放射能関連の言葉が14箇所も削除されているそうだから、何となく察しがつく。

    そういうのも念頭に置いて読んでみるのも面白いかもしれない。出版界にも竜ヶ浦教授みたいのがいるんだな、と。
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    投稿日:2019.06.24

  • sawakana

    sawakana

    今までに読んだ手塚治虫さんの作品の中で一番印象に残っています。一番好きかも。結末は思っていたほど悪いものではなかったので安心しました。
    一抹の虚しさのようなものが胸に残ります。名作。

    投稿日:2011.09.17

  • りん

    りん

    あれ、思っていた結末と違いますねぇ。
    違うマンガとまざっているのかな?

    わたしの以前読んだ記憶だと、竜ヶ浦先生は、「それでも、わしは、自分の見立てを信じる」みたいなことをいって、自分の選んだ治療法を死んでいったみたいな記憶があるのですが。
    全然、違うな。なんだ、この記憶は?
    手塚 治虫のマンガだとは思うのですが。
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    投稿日:2011.07.10

  • ピヨピヨ

    ピヨピヨ

    手塚治虫版の『白い巨塔』と評される、医学界の権力闘争を扱った長編。登場人物の誰もが救われることのない、悲しい物語です。テーマの重さもさることながら基本的にどぎつい描写が多く、僕は中学時代に初めて読んだときから怖い印象を強く持っていました。キリスト教の受難の考えなど、深く考えさせられる仕掛けが満載されています。続きを読む

    投稿日:2010.04.18

  • kiyosi

    kiyosi

    日本に帰るための桐人の旅。復讐の旅。医師会の権力闘争の中の卜部とヘレンの関係。医師として働きながら差別される桐人。

    投稿日:2010.03.01

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