【感想】森田療法

岩井寛 / 講談社現代新書
(58件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
19
20
10
2
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • ケン

    ケン

    生きることの自由とは意味の実現にかけることなんです。

    森田療法とは

    自己否定的な考え(逃避欲求/より楽な方に逃避したい)を そっくりそのまま受け容れて放置し(あるがまま)
    自己実現欲求(真の欲望)に集中すること
    (目的本位)

    誰しも不安があるのは常。
    ないことにしようすれば却ってそれに気がとらわれる。

    神経症者はマイナスの感情を消そうと無駄な努力をしている。




    対人恐怖症は本当に人が怖いのではなく、
    他人にどう思われるかが怖い。

    つまりどこかで人に期待してしまっている。
    今好かれてるから嫌われたくない
    面白いと思われたいとかいう人のところエゴ。



    ドストエフスキー

    彼自身が神経症に悩んでいたがそれを芸術に昇華させた
    書き続けた


    不安だから準備する
    準備するから成功する
    つまり不安がなければ成功しない。

    続きを読む

    投稿日:2024.03.09

  • ミルヒ

    ミルヒ

    強迫神経症と言われる自分のことが理解できた。

    こうありたいという目標が高い。やりたい事が多い。やりたいレベルが高い。

    しかし、現実の自分の姿はそうできない。神経症的な欠点がある。

    全然出来ないから逃げ出したいという気持ちがある。

    そういう人が、自分の欠点を認め出来ないままの自分で、それでもやはり自分のやりたい事、なりたい自分を目指して生きていく

    始めは神経症の原理などが説明されているけれど、最終的には、そういう自分がどう生きていったら良いのか、著者が自分の経験を元に私を励ましてくれた。

    人生の指南書になったかもしれない。
    続きを読む

    投稿日:2023.06.02

  • mysterymanbo

    mysterymanbo

    本書は末期ガンによる副作用で失明した筆者が、担当編集者への口述筆記で完成させたものですが、ガンの痛みや身体の不自由さを抱えながら、なぜそこまでして書き上げたかったのか。そこに、筆者自身が「森田療法」具現者としての生き証人足らんとした事実を知ることになります。筆者による「あとがき」で明らかにされる事実はまるで、重厚なミステリーの種明かしを聞かされる様な衝撃と感動が味わえます。
    森田療法とは、神経療法の理論全体を指す言葉です。キーワードは「あるがままを生きる」。ここでの「あるがまま」とは、症例として現れる不安や苦痛をあるがままに受け入れながら、こうありたい自分像に向って(目的本位)行動し、自己実現を目指すことを目的とします。
    対人恐怖症だった銀行員の話など具体的なケースが理解を助けます。
    結局、神経症自体、当事者にとっては苦痛以外の何ものでもないが、実は苦悩や葛藤を通じて、「とらわれ」からの解放を経験することでより自由で豊かな人間形成を可能とする面にも注目するのが森田療法です。
    続きを読む

    投稿日:2023.05.30

  • kousuke8762

    kousuke8762

    神経質(症)な人に与える、「あるがまま」という考え方。
    苦悩(とらわれ)を取り除くことに神経を使うのでなく、それを認めた上で、自己実現に神経を使う。
    ・・・神経質的になった時に欲しくなる言葉が満載。オススメ。続きを読む

    投稿日:2023.04.01

  • H.Sakata

    H.Sakata

    「あるがまま」とは
    自己の「とらわれ」の内容を理解し認め、
    「生の欲望」を実現すべく目的本意の行動をとり、自己陶冶、自己確立をはかり、創造的な生き方を試みることである。

    あとがきには、筆者の特殊な事情が記され「生きる意味」が貫かれていた。続きを読む

    投稿日:2022.06.01

  • たらお

    たらお

    あとがきにもあるように、著者の岩井は末期ガンに体を蝕まれながらも、口述筆記により本書を書いた。
    いわばこれは魂の書である。

    森田療法のエッセンスを踏襲しながらも、独自の考え方を加えながら説明している
    特に発達論などは森田の説を批判し、環境要因の大切さを述べている。まさに岩井式森田療法だ。
    そのため、基礎的な内容は触れているが、教科書ではないため、単に森田療法の基本を知りたいという方には適さないだろう。
    しかし、この本に書かれている、精神交互作用のカラクリ、あるがままに生きることの大切さ等は、より良い人生を歩むために知っておきたい事柄だ。豊富な事例を通して、それらがわかりやすく語られている。
    是非、全ての人に読んでもらいたい。
    続きを読む

    投稿日:2022.03.14

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。