【感想】セーラー服と黙示録

古野まほろ, 九条キヨ / 角川文庫
(11件のレビュー)

総合評価:

平均 3.2
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  • 可憐な女子高校生たちの超絶推理

    単行本での取り扱いが終了となり、文庫本での発売となったので再投稿です。
    価格が単行本と比べて約6割引き!
    ガーン!!(←新潟県人がよく使う表現?)
    でも単行本の表紙の方が デザインが良かったな~

    ??・・・カタカナ表記や見慣れない漢字が多い。教皇だの枢機卿だのコンクラーヴェだの、何が何だか把握できない。それでも以前、ダン・ブラウン氏の「天使と悪魔」を読んでいたおかげで おぼろげな知識があり、何とか読み続けていると、どうもヴァチカンの悪巧み?的な話し合いらしい。読みにくいな~、よくわかんないな~、失敗しちゃったかな?
    ―――と思っていたのもプロローグまで。

    ヴァチカン直轄の日本の探偵養成学校、ミッション・スクール聖アリスガワ女学校という架空の世界観と架空の舞台設定。その細かな作り込みがまたすごい。
    そこで起きたある殺人事件を、犯人の推察を得意とするフーダニットのスペシャリスト、島津今日子。手口の推察を得意とするハウダニットの天才、古野みづき。驚異の直観力で動機を見抜く、ホワイダニットの異才、葉月茉莉衣の3人の女子高校生が解決に挑みます。
    1つの事件をWho How Why と役割を分担して謎解きを行うことがとても新鮮で、その理路整然とした推理が読んでいてとても楽しかったです。

    こんな探偵を養成する学校が現実にあったら入ってみたいかも? あっ!女子高ですから男の私は無理ですね。しかもオッサンだし(笑) なぜ女子限定で探偵を養成する学校なのかは、後半おぼろげに明かされることになりますが。
    キリスト教に詳しい方(自分は浄土真宗なので)とガンダム(特にΖガンダム)、そして何よりも有栖川有栖氏の小説を愛している方には、もっともっと楽しく読める小説であること間違いなしです。
    続きを読む

    投稿日:2015.10.03

ブクログレビュー

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  • 花嵐

    花嵐

    再読。セーラー服と黙示録シリーズ第一弾。孤島に建設された探偵養成学校・聖アリスガワ女学校を舞台とした長編ミステリ。これだけでもうお腹いっぱいともいえる設定だが、事件自体もかなり突飛で摩訶不思議としか言えない。はたしてこの事件は神の奇蹟なのか、それとも人が起こした犯罪なのか。再読なので大体は覚えていたのだけれど、設定からしてもう有栖川有栖リスペクトが凄まじい作品であることに疑いの余地はない(水村という名前も出てくるぐらい)。探偵役は三人いるが、それぞれがフーダニット、ハウダニット、ホワイダニットに特化しており、その犯人の指摘の仕方にそれぞれの個性が表れているところも面白い。天帝シリーズとも繋がっている世界観なので、探偵役の一人である古野みづきの名前を見ただけで察する事がある読者もいると思う。続きを読む

    投稿日:2022.01.09

  • うさぎ

    うさぎ

    いやーおもしろかった‼️以前に短編集でチラ読みした作家さん。気になって読んでみたらすごい好みでした☆舞台は架空の日本帝国にある孤島のミッションスクールの女子校。これだけでも好き!なのに、ミステリもあってまたその謎解きがなんと探偵役が三人いてそれぞれが推理を分けて組み立てるという変則タイプ。そして犯人はわかっても処罰されないどころかもっと深い意味があって…最初は読みにくいなと感じても絶対おもしろいからオススメしたいです。ちなみに女子校でセーラー服…わたしも通ってましたf^_^;続きを読む

    投稿日:2019.06.14

  • ゆづき

    ゆづき

    探偵を養成するカトリック系の女子高と、そこで厳しい規律を潜り抜けながら寮生活を送る今日子たちの、少女小説みたいな可愛らしい雰囲気が良かった。でも表層以外は入り込めなかった。大好きなお姉様二人が磔で発見される事件の謎解きも上手く飲み込めなかったものの、今日子たち三人の推理の活躍はちょっとわくわくした。続きを読む

    投稿日:2018.10.09

  • 木戸のねこ

    木戸のねこ

    私と作品の相性がよほど悪かったようで、一瞬も物語の世界に入ることが出来ずに終わった。
    キャラクター?内容?文章のリズム?
    何が原因かわからないけど、何も感じられなかった。

    投稿日:2017.06.12

  • ふみ

    ふみ

    綾辻行人や有栖川有栖的な本格ミステリを期待して読んだら、作者の方、がっつりお二方に師事していたらしい。あらすじを読んだ時点でこれは期待できそうな本格ミステリ!と思ったし、実際読んでいても期待通りだったんだけど、私自身の本格ミステリへの興味が薄れていたのか、それとも期待値が高過ぎたのか、10代のころ初めて綾辻行人や有栖川有栖を読んだ時のカタルシスには及ばなかった。
    世界の設定がパラレルワールドの日本で、事件が起こるまでに、総ページ数の半分くらい?は世界観の説明に費やされていたかも。シリーズ化されているようなので、今後の前説的な位置づけなのかな?
    続きを読む

    投稿日:2017.01.07

  • ちゅーちゃん

    ちゅーちゃん

    学園の説明が丁寧に書かれていてシリーズの序章といったところ。
    探偵を養成する学校の設定としては特殊。

    投稿日:2016.08.09

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