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野島一人 / 角川文庫 (5件のレビュー)
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総合評価:
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ゲーム完了でネタバレ状態で読んでも面白かった
ファントムペイン(評価済)、サブスタンス1(未評価)に続き3作目を読破しました。 ゲームは10年程前に終了した状態から読み始めました。このシリーズ全般そうですが、この作品はネタバレで面白さが失わ…れる要素が終盤にあるのですが、読者がネタを知っていて読むことを想定していたのか、ネタの部分はうまい具合に描写されていました。また、雷電の心の内はゲームではあまり表現されていなかったと記憶していますが、こちらでは少し明確に書かれています。ゲームの方法だと各人がいろいろ解釈できる一方、小説のようにすると確定してしまうところがいいのか悪いのかは読者次第かと。 残念だったのは、このシリーズの定番の途中のボス戦がゲームと比べて随分薄く書かれていた点でしょうか。1やファントムペインでは感じられなかったことなので、残念でした。関連シーンでは、読者の皆さんが戦っていた時の映像をオーバーラップさせることをオススメします。 サブスタンス1で「僕」と言っていた人とこれら2作品の主人公二人(スネークとオタコン)の繋がりは、ゲームには無い要素の一つとしてよかったです。続きを読む
投稿日:2017.09.03
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karasu10281028
野島一人のMGS1の続きとしてMGS2が書かれている。MGS1と同じように、幕間ではエドワードが事件を見ている。ビッグシェル事件が終わった時に現場行くと、スネークとオタコンから事件の内容が入ったデー…タを貰う。その中には雷電を主人公とした詳細なデータが入っていた。蛇の尻尾というスネークたちの情報が書き込まれるサイトに、事件のデータを整理して投稿した。その行為はスネークの遺伝子は受け取れなくても、スネークの模倣子は受け取れるという思いから投稿したものだったが、それを閲覧した人々からは、雷電が主人公として書かれていることに憤りを覚える人が多く、思いは届かなかった。エドワードにはJBというメル友がいて、JBはその投稿に対して、おめでとう、と連絡をくれた。長い文章のメールには、JBが愛国者達で、その中のJFKという装置だということが分かった。JFKは蛇の尻尾というサイトを作り、スネークに反応する人々を観察していたのだ。エドワードは都合がよく扱いやすかっただけの存在だった。 ただMGS2のストーリーをなぞるだけではなくて、都市に住んでいる人を何も知らない語り部として配置したのは良かった。S3計画という壮大な仕掛けの恐ろしさ、ひいては愛国者達はネットにも、友人の中にも潜んでいるという恐ろしさがある。物語を見ているエドワードも雷電と同じように愛国者達に操られていただけどいうのが分かる。だけど、スネークと雷電の物語を見たエドワードは内部で戦っていくのだろう。それが、大した力がなくても、未来の誰かのために言葉を紡いでいくのだと思う。 愛国者達はローズの声で「あなたたちの代わりに、考えてあげるわ」と言った。スネークは未来に向けて戦っていく、人が生きていた遺伝子を残し、伝える為に。誰かに考えて貰うのではなく、人は自分の人生を自分で決めて生きていかなけらばいけない。知らずの内にソリッド・スネークにはザ・ボスの思想が宿っている。 ヴァンプとフォーチュンが恋人だという描写があったが、ゲームではフォーチュンの父の愛人だという噂だった。ヴァンプという女に対する呼び方もバイセクシャルだからだ。ここを改変したのだろうか。何か考えがあったのか。 ソリダスが、サイファーの内部分裂の影響でアフリカに行っていて、そこで雷電を教育していたと語られた。Vに向けての伏線もしっかり貼られているようだ。続きを読む
投稿日:2019.02.05
凪野基
20:ゲームは弟が遊んでいるのを横で見てただけなので、飛び飛びにしかストーリーはわからないのだけど、すごく面白かったのを覚えています。雷電カッコイイし。ノベライズなどでメタルギアサーガに触れると、こん…なに深い物語だったのか、と驚くことしきり。 雷電は快楽殺人者としての自分と向き合うことになるわけですが、私が遊んだMGRの雷電を見る限り、根っこはすごく優しくて強い人。それを目覚めさせたスネークという英雄の凄み。 ……やっぱり、大好きなシリーズ。続きを読む
投稿日:2018.10.08
alchu
このレビューはネタバレを含みます
ゲームでもノベライズでも発狂大佐が軽くトラウマです。 「ただいま留守にしております。御用の方はピーという発信音のあとにメッセージをどうぞ。ピー↑(裏声)」「閉まるドアにご注意ください☆」夢に出るわこんなん。
投稿日:2017.08.13
niyopiyo
雷電が主人公のMGS2をメインにした、サブスタンス(2)。 ゲーム未プレイ、伊藤版MGS4ノベライズから入っている私みたいな超絶にわかは、「雷電が出てくるだけで泣ける…」という仕様になっているわけで、…雷電の話だと思っただけで涙腺緩みます。ゆるゆるだよ。 雷電に感情移入しまくり。 私のようなにわか読者には、ゲームのストーリーと小説オリジナルの部分の違いがわからないわけだけど、もうわかんなくても全然良いです! 小島秀夫監督が15年前に作ったゲームを、野島一人氏が物語の語り手として読み感じ、その間に起きた現実の出来事までも織り込み、この本の形で出てきた。 私がわかっているのはこのことだけで、これ以外に何か予備知識や知っていなくてはいけないことなんて特にないのではないかと思うくらい、充分に濃密な物語だった!! 入れ子構造を幾層にも纏い、メタ視点を得れば得るほど孤独と怒りと迷いを深めていく雷電や登場人物たち。 だからこそ、いっそう雷電や読者である私にも力強く輝いて見えるソリッド・スネーク。 なんてすごい物語なんだろう。 あぁ、読んでよかった。また読もう!!続きを読む
投稿日:2015.11.20
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