【感想】小説 心が叫びたがってるんだ。

豊田美加, 超平和バスターズ / 小学館
(13件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
3
1
5
0
0
  • 映画みてからよんでほしい

    前提としてあの花が大好きなんです。何度も劇場版見に行きました。秩父にも何度もいきました。
    ここさけも二度見てますし、あと2週は通うと思います。

    話全体としては成瀬順は話をすると呪いで腹痛に見舞われ、人との接触をさけノートにメモを取って生活している。
    実行委員に選ばれることにより物語は動き出すという感じなんですが、話としてはミュージカルなんです。
    ちょこちょこ音楽の話や歌があり特にラストの舞台はサントラなどを聴きながら読みたいです。

    映画では気付かなかった心理描写などが小説でなるほどと思える箇所が多々あったので文章で伝えるというのは大事だと思います。
    特に拓実の人間関係の部分でこの二人がなぜ?と思えたところが小説では細やかなことが書かれていたので、納得できたのが良かったです。
    映画見てよかったと思えたなら読んで十分楽しめるかと


    言葉は傷つけるんだからという言葉には本当にそれ大事
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    投稿日:2015.09.30

ブクログレビュー

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  • すー

    すー

    このレビューはネタバレを含みます

    読んだ後、清々しい気持ちになりました! 幼い頃自らが発した言葉のせいで家族を引き裂いてしまった過去が呪いとなり言葉を発せなくなってしまった順ですが、彼女の心は人一倍叫びたがっていたことが伝わってきました。「言葉は誰かを傷つける」とふれあい交流会でのミュージカルの本番から逃げ出した順に、「俺を傷つけていいよ」「傷つけていいから、おまえの本当の言葉、もっと聞きたいんだ」と自分の真摯な想いをぶつけてくれる拓実がとてもカッコよく思えました!

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    投稿日:2023.05.12

  • subook中村ボッチ

    subook中村ボッチ

    過去のトラウマに関して自分が書く小説に近いものがあったので読みました。

    人間関係の脆さや人の心の弱さがとても心に響いています。言葉一つで人間関係が崩れるなら人間って弱いものだと改めて感じました

    投稿日:2020.02.02

  • rakuko

    rakuko

    このレビューはネタバレを含みます

    この手の小説をあまり手に取らないため、あまりにサクサク読めることに驚いた。情景描写やモノローグが少なく、会話文が多い。

    順の全面緘黙は、物語を書く才能を生み出した。
    昔、谷川俊太郎とねじめ正一の「詩のボクシング」と言う即興詩を語り合う番組があった。「ラジオ」をテーマに谷川俊太郎が作った詩は、確かこんなだ。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    書かれた言葉は消せる。

    消しゴムで、修正インクで、パソコンのデリートキーで

    でも、言った言葉は消せない

    だから、忘れてください

    今日、私が言ったこと、みんな忘れて帰ってください

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    「ほら、やっぱり喋っちゃいけなかったんだ」
    と言う順の気分は、痛いほどよくわかる。
    喋り慣れてない人間は、傷つけ慣れてもいないのだ。
    お互い様の関係を築けて来なかったのだ。



    順の精一杯のわがままと想いを、ここまでみんなで受け止めていくというクラスは、実はありそうでない。順をいじめるタイプが一人以上いて、タクミはいくら優しくても周りの目が気になってここまでは動けず、新しいロマンスという順への置き土産もなく、というのが現実である。
    物語をよくしようと思ったら、複数の人がここまで勇気を出さないといけないという厳しい教えである。

    この話は、リーダーとは何かを考えさせられる話でもあった。

    一人一人の意見を尊重できるクラス。言い換えれば一人一人がリーダーになれるチーム。それがリーダーシップだ。

    ミュージカルの脚本を紡ぐ順、協力するタクミ、飄々と誘導する担任・・・みんなで本音を言い、みんなでフォローする。でしゃばりが人の気持ちを考えずにグイグイ行く姿はどこにも見られない。たいていの似非リーダーは、ただ大胆なだけだったりするが。

    もちろん、このイベントが必ずしもクラス全員にとってかけがえのないものではないということも忘れないでおきたい。
    義務で割り振られたイベントで、順のためだけのミュージカルではないし、一人一人が成長できたのも本当だろうが、個人差がかなりある。順の気持ちを一番汲み取って協力してくれたことは確かだ。
    団結には譲歩、妥協も含まれている。

    従ってミュージカルが成功して、クラス皆が泣くことはない。やることやったけど感動しなかった人をせめてはいけない。

    たとえ卒業後に誰も連絡を取らなくても、在学中には健全に機能している。それがいいクラスだと思う。

    在学中は、学校が全てだ。クラスメイトというある種の縛り、共通項の中で、同じ時間を過ごし精一杯生きる。だから、楽しいのだ。
    卒業後はそれぞれの新しいコミュニティがあり、そこで今の精一杯を生きる。
    同クラという共通項が取れた卒業生が無理に片手間に集っても、当時以上のきらめきは生まれまい。だからって、当時のクラスの思い出さえどうでもいいと言うつもりは全然ない。
    それでも集いますか?いや、思い出を胸に今の人生を煌めかせます、と言うのが個人的な意見。

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    投稿日:2019.03.05

  • 読めないときの本屋さん ふぉーく書店

    読めないときの本屋さん ふぉーく書店

    ミュージカルを成功させるという目標にクラス一丸となって挑む青春群像劇。

    過去のトラウマや人との距離感が見事に描き出され、みんなで1つのものを作り上げる時の心の機微や苦悩が痛いほど感じられた1冊。

    投稿日:2019.01.23

  • nyonboo48

    nyonboo48

    このレビューはネタバレを含みます

    今『聲の形』を読んでいるので順がそっち系なのかと思いきや、ちょっと思ってたんと違った。『あの花』をイメージしながら読み始めたものの、予想より低空飛行。「どちらも」は選択できないのだけれど、その結末はちょっとなあ。映像で見たら少し印象変わるかな。

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    投稿日:2018.01.19

  • 酔夢

    酔夢

    悪くはなかった。楽しめました。ストーリー的には無難に良くまとまっていたとは思う。突っ込みすれば多少の粗さは感じるかも。
    それらをふまえた上で良かったと思う。
    言葉は言葉にしないと伝わらない事もある。逆に言葉にした事で真実ではなくなってしまう事もある。
    何かを伝えたい事があるのに言葉に出せない。その伝えない事が心の叫びなのかもしれない。それを出す事により、気持ちとは別な事が伝わって予期しない結果になる事もある。なんか、難しいね。何の気になしに書いているブログにも言える事かも。
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    投稿日:2017.07.25

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