【感想】第九の日

瀬名秀明 / 光文社文庫
(10件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
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ブクログレビュー

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  • らきむぼん

    らきむぼん

    『デカルトの密室』の続編。
    ケンイチシリーズとして、お馴染みのキャラクターたちが活躍する中編集という感じだが、デカルト同様になかなかにカロリーの高い作品群だ。
    各作品は名作のオマージュの形をとっており、たとえば『モルグ街の殺人』を元に作られた「メンツェルのチェスプレイヤー」は、ロボット学とミステリを融合させた象徴的な一編。デカルト事件の後を描いた表題作は、このシリーズの最重要エピソードといえる。
    ロボットのことを考えるほどに人間のことを考えることになるのは、当然だが不思議なことだと思う。
    続きを読む

    投稿日:2022.11.03

  • m0-0

    m0-0

    自由意志を求めるAIやサイバネティクスが人をどう変えてしまうかなど、近未来で起こりえるであろう問題提起を通して、人間とAIの関係から心の根源とは何かを考える中編集。
    一つ一つのテーマは良いものの文章の冗長さが気になってイマイチ集中できなかった。けれども第九の日からの決闘はおお~となった。この展開は面白い。続きを読む

    投稿日:2020.02.04

  • るこ

    るこ

    SF/ミステリー/恋愛/科学/ロボット
    海外作品をモチーフにした中編集。
    もとの作品が分かる「メンツェルのチェスプレイヤー」と「モノー博士の島」が非常に楽しめた。

    とても印象に残っているのが、ロボットについての会話で、"システム化する、じゃなくて、もっとシステムになる"という表現。
    違いは何か、考えるのが楽しい。

    「メンツェルのチェスプレイヤー」「モノー博士の島」「第九の日」「決闘」
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    投稿日:2015.05.06

  • クラムボン

    クラムボン

    メンツェルのチェスプレーヤー / 初出 『21世紀本格 書き下ろしアンソロジー』 カッパ・ノベルス (2001.12)
    モノー博士の島 / 初出 小説宝石 2005年2,3月号
    第九の日 / 初出 小説宝石 2006年2月号
    決闘 / 書き下ろし
    解説 (日下三蔵)

    『第九の日 The Tragedy of Joy』 2006.6 光文社刊 文庫化
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    投稿日:2012.09.17

  • ちょ

    ちょ

     この中に出てくる少年をどうしてもアトムに結び付けてしまう。
     SFというかファンタジーと言うか……彼らの居る現実がどうしても生活に結びつかなかったりする。

     これもシリーズモノの半ばから読んだのかな?
     こんどは1巻から読もうと思った。
    続きを読む

    投稿日:2012.06.24

  • こたろう

    こたろう

    このレビューはネタバレを含みます

    『デカルトの密室』の前と後のお話。
    短編集ですが、一つ一つの話が結構、重いです。
    自由とは一体、何なのかを問い続けた作品群。

    最後の「決闘」は他人の視点だからしょうがないのかもしれないが
    最後としては拍子抜けしてしまった。
    内容が悲惨な割りに、いきなりタッチが軽いというか…

    星は4でも良かったけれど、そこがかなり気になったので
    3にしました。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2012.02.21

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