【感想】14歳〈フォーティーン〉満州開拓村からの帰還

澤地久枝 / 集英社新書
(12件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
1
4
3
2
0

ブクログレビュー

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  • scent

    scent

    戦争についての著書はいくつもありますが
    満州からの引き上げについての本というのを
    私は読んだ事がなかったので読んでみたいと思っていました。

    この本は著者が優しい口調で(少女の目線)書かれていたので 読みやすかったです。

    読み終わって
    しみじみ 子供がどれだけ洗脳されやすかったのか
    本土と違う 終戦後の恐怖の大きさが
    わかりました。

    本当にもう二度と戦争はしてはいけませんね。
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    投稿日:2022.05.22

  • gabrielpetajirio

    gabrielpetajirio

    弟の孫が14歳になったのを契機に、軍国少女だったという自らの14歳から15歳にかけての戦争体験を伝えたいと書かれたノンフィクション。
    お婆さんが脳裏に浮かんでくる思い出を辿りながら、孫に語って聞かせるかのような文章で、時系列が乱れがちな短文の羅列が読みづらい。
    満州からの引き揚げの話は、かなり壮絶を極める話を読んできたからか、正直この作品には肩透かしの感が否めない。もちろん14歳の少女にとっては、他と比較するべくもない辛い体験だったろうけど。。

    戦争を体験した人の数だけ物語があるのだとしみじみ思う。今更ながら、祖父母や父母の戦争物語を聞いておけばよかったと後悔している。
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    投稿日:2021.02.18

  • hs19501112

    hs19501112

    このレビューはネタバレを含みます

    文字通り、また、筆者が自ら語った通りの「覚え書き」による体験記。その名の通りの「覚え書き」であるため時系列の前後が多々あり少し読みにくさを感じるが・・・、内容については何の不満も無し。

     無知な少女が大本営発表や軍国教育のために思想を染められてゆく様が、気味悪いくらいにリアルに伝わってきた。

    エンタテイメントではないので読み始めるには少々「とっつきにくさ」を感じるかもしれない。しかし、日本人はこの本を一度読んでおく価値はある。

    ★3つ、7ポイント半。
    2018.10.29.古。


    「先生方の招集があいつぎ、空襲は日本本土全体にひろがる事態にあって、戦争が末期であると考えなかったのは、少女だけではなかった。自分の身が痛みを感じなければ、感情は眠ったままである」
     ↑↑
    当時の(満州に住む)一般市民の心理をうまく言い当てているのだろうな。
    また、、、南方諸島で多くの兵が敵ではなく飢えとと闘っていた時分の一部上級軍人たちも同様だろうね。


    ※最後、筆者による痛烈すぎる現代社会への批判。
    澤地さんの想いは、弟の孫へ少しは伝わったのだろうか・・・。

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    投稿日:2018.10.29

  • hito-koto

    hito-koto

    1930.9.3生まれ(俵萠子さんと同じですね)ノンフィクション作家澤地久枝さんの「14歳 満州開拓村からの帰還」(2015)を読みました。敗戦後外地からの引き揚げがいかに大変かは、藤原ていさん(1918.11.6~2016.11.15)の「流れる星は生きている」などで伺ってますが、この作品は、著者が14~15歳で、満州において、安楽な暮らしから一夜にして修羅場の世界(襲撃・強姦・栄養失調・・・の世界)に叩き落とされた経験を語っています。「女は髪を切れ、男装しろ!」大変な時代でした。続きを読む

    投稿日:2017.06.01

  • sonnet

    sonnet

    http://blog.goo.ne.jp/abcde1944/e/671d943b0400ef84da694cd160ed8dde

    投稿日:2016.11.09

  • kuritanu

    kuritanu

    14歳の頃の自分と社会を書くというから、自伝的な小説で、中高生にも薦められる内容かと思ったが、書き方はあくまで大人向けで、中高生にはちょっと難しい。
    著者は当時としてはごく普通の軍国少女だし、恐ろしい目にあったとはいえ、比較的恵まれていた方だと思う。
    だから、凄まじい体験を期待すると肩透かしにあう。
    しかし当時を生きてきた者にしか書けないディテールには、やはり衝撃を受けた。月経の時に使う脱脂綿が40歳までしか支給されず、「40以上は垂れ流せというのか」と言っていた、など戦局に臨む男にはどうでもいい些細なことは、記録に残りにくいが、如何に普通の人間の暮らしがないがしろにされていたかを知ることのできる、貴重な証言だ。また、そういう日常の困難は、若者にもイメージしやすい。
    できることなら、今生きる14歳が読める文章で書いてほしかった。そうすれば、未来の戦争を抑止する力になっただろう。
    続きを読む

    投稿日:2016.01.02

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