【感想】有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいのマンガで読む。

ドリヤス工場 / トーチ
(63件のレビュー)

総合評価:

平均 3.3
8
10
28
7
2
  • パロディがたどり着いた境地

    水木しげるの絵のタッチ、雰囲気を忠実に再現したパロディ作品で人気を博しているドリヤス工場。本作はそのタイトルの通り、古今東西の名作たちを10ページ程度に圧縮した短編集です。

    太宰治の「人間失格」、夢野久作の「ドグラ・マグラ」といった日本の古典からフランツ・カフカの「変身」まで、あらゆる文学作品を水木しげる風味に変換していきます。

    独特のミスマッチさにシュールな面白みを感じますが、お話自体は決してコメディタッチではありません。元となる作品の要所をきちんと抑えた話運びと、憂いを感じさせるラストはどれも秀逸。

    一見取っ付きにくい雰囲気をたたえる本書ですが、実は至極真っ当な文学入門として機能しているのです。
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    投稿日:2015.12.28

ブクログレビュー

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  • vivi

    vivi

    タイトル通りの内容、25作品。
    恥ずかしながら学生の頃に文豪と代表作を暗記した程度で、きちんと読んだのは少し…という私。
    大体のあらすじがわかる入門書として、なかなか有り難い本でした。
    昔の文学というのは奥が深くて難しいという印象はありますが、原作に興味を持つきっかけになるかなと思いました。
    文豪のプロフィールも載っていて、あまりにも短命の方が多くてびっくり。
    シリーズ化されているみたいです。
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    投稿日:2023.08.10

  • wasserbaumerin

    wasserbaumerin

    題名の通りでざっくりした話の筋を知る本シリーズ。今回も教科書に載っているような話や文学史のテストで名前だけ覚えたような作品が25本掲載。
    ただし本当に圧縮された状態なので作品によってはかなりすっ飛ばしている模様。「こんな事が描かれているんだな」というレベルなので、本当に気になった作品はちゃんと読もうと思った。水木しげる調の絵なので美人の描写だけどうも作画が変わるように思えてしまう。続きを読む

    投稿日:2023.07.25

  • Takaaaaaki

    Takaaaaaki

    名作を10ページで表すことは無理ってぐらいつまらない。10ページで知ろうとする自分の怠惰さが嫌になる

    投稿日:2023.07.16

  • よしむ

    よしむ

    この本にかかると近代文学の登場人物って、たいがいクズと変態だなってなる。
    純文学だと、あんなに高尚なのに。
    ただし、行間というかコマ間?を知りたかったり、登場人物の心情を深掘りしてみたくなるので、やはり原典を読みたくなる仕掛けなのだなと思った。
    カフカの『変身』は原典読了後、記憶に残るうちにこちらを読んで、めっちゃシュールになってて面白かった。
    他の未読の原典たちもいつかどこかで読むかもしれない。たぶん。
    続きを読む

    投稿日:2023.05.16

  • dowafu

    dowafu

    有名文学作品の概要を10頁漫画へ
    なぜか水木し◯る先生タッチ

    ポカーン、予定調和、ユニーク、感心、悲話等々

    ざっとさらえるので、読みたい本がいくつか見つかりました。便利な本(^^)b

    投稿日:2022.08.11

  • tsunan

    tsunan

    日本の近代文学は、闇・葛藤・病・淫靡といった暗澹たる題材を多く扱っている。ハッピーエンドや大団円ではなく、棘のような余韻を残す。この本を読んで過去の読後感が再来し、反芻が始まった感じ。

    投稿日:2022.07.10

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