英仏百年戦争

佐藤賢一 / 集英社新書
(66件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
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10
3
1

ブクログレビュー

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  • なおぴ

    なおぴ

    大学の一般向け講座を受講した際に勧められた著作。

    非常に読みやすく、わかりやすい。

    概説書としての側面もありながら、専門性もある。

    『百年戦争』の考え方、国民国家を基軸とする歴史の考え方をもう一度捉え直す著作である。

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    投稿日:2021.03.20

  • ジャミラ

    ジャミラ

    フランスを舞台にした歴史小説を得意とする佐藤賢一氏による百年戦争の概説書である。

    百年戦争は、現代の主権国家体制に馴染んだ我々からすると、つい安直にフランスとイングランドが戦った戦争である、と思い込みがちである。
    そう思い込むと、大変分かりづらくなるのが百年戦争である。

    本書は、百年戦争以前にはいわゆる国家としてのフランス・イングランドは存在しなかったという前史を確認することから始まり、この百年の争いを通じてナショナリズムが芽生えていったとの結論で終える。
    元々、読みやすい文章を書く人だが、全体が上記のあらすじに支えられているため、茫漠としていた百年戦争の輪郭が読むほどに浮かび上がるようだ。

    読みやすさとそれなりに踏み込んだ歴史知識を盛り込んだ一般読者層向けの概説書を書かせたら一級品である。
    大変楽しく読めたし、この時代に関する理解が深まった。お勧め。
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    投稿日:2020.11.17

  • ginkan2

    ginkan2

    英仏百年戦争というが、英国も仏国もなかった。フランス人同士の長い戦いの中で英と仏という国ができた。というお話。なるほど。世界史詳しくないので一つ理解できなかったのが、王とそれ以外の公や伯との違い。イギリス王だって元々ノルマンディ公ですよね。でも、王になるとフランス王と同格になる?他の領主に封を与える権利?これはどこから来てるの?ローマ法王?日本の戦国時代の将軍や天皇と各大名の関係とも違う気もするし。ここが理解できる本があったら教えて下さい。巻末に両王家の系図があるので確認しながら読むのをお勧めします。続きを読む

    投稿日:2020.04.23

  • his360

    his360

    いわゆる英仏百年戦争を前史・後史含めた全体を叙述した一冊。戦争を通して変容する国家観についての考察や、ジャンヌ・ダルクについての詳述など興味深い点が多い。前に読んだヴァロワ朝と記述がかぶる点も多いけれど面白かった。続きを読む

    投稿日:2019.12.20

  • yoh7011

    yoh7011

    ドーバー海峡を挟んで隣国であるフランスとイギリスが、最近まで剣呑の仲であることは承知していましたが、歴史をたどっていけばその謎も解けるというものです。

    この戦争を機に現在のイギリスとフランスの地盤が出来たといっても過言ではないでしょう。
    フランス王家から分かれたイングランド。
    フランス王家といえども、国内の諸侯の力が強すぎ、かつ、その諸侯たちも自分たちの思惑でフランス側についたりイングランド側についたり…
    このような内戦ともいえる状況を乗り越えてこそ国家としての自覚が誕生するものなのですね。
    注目すべきはイングランドの黒太子エドワードの戦術と、風のように訪れてフランス王の窮地を奪回し、風のようにこの世を去っていったジャンヌ・ダルクです。

    その一方で、両国が戦争に明け暮れた結果、戦争が済んだら傭兵を解雇した結果、一番の被害を被ったのは紛れもなく、普通に平凡な暮らしをしていた一般市民たちです。
    フランス国内で「ジャックリーの乱」が勃発し、農民たちが暴徒化するのも至極当然といえます。

    「ジャックリーの乱」を肯定する訳ではありませんが、この戦争中にイングランドをフランスが得たもの、失ったもの…それぞれの意味を考えることは、現代社会においても決して他人事ではなく、しっかりと考えていかなければいけないところです。

    余談ではありますが、一時は「魔女」として火あぶりの刑に処せられたジャンヌ・ダルクの名声を復活させ、愛国心溢れる女性戦士として再注目させ、自身の宣伝活用に大いに利用したのはナポレオンです。

    個人的には、気持ちが荒んでいるときに何度でも再読し、自分を深く顧みることのできる一冊です。
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    投稿日:2019.03.29

  • ビッテン

    ビッテン

    百年戦争の入門書として最適な良書。

    まず、現在語られている歴史は、国民国家の時代を生きる我々の価値観に合わせて作られたモノだと筆者は述べる。
    英国の最初の王朝はフランス人によって作られたものであり、英仏百年戦争の序盤はフランスのお家争いであったのだ。
    これは中々衝撃的な内容であった。

    その後、国民国家としてフランス、英国が成り立つ過程を丁寧に描いている。

    入門書としてだけでなく、歴史を学んだ人でも面白いと思える良書であった。
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    投稿日:2018.11.28

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