【感想】もう過去はいらない

ダニエル・フリードマン, 野口百合子 / 東京創元社
(23件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
2
11
6
0
0
  • 癖のある主人公と物語

    『もう年はとれない』で大立ち回りをした後からの続きとなる「バック・シャッツ」シリーズ2作目です。前作で大けがをした関係(+加齢)の影響もあり、前作以上に「動き」が取れない主人公をカバーする為か、現在と過去の事件を同時並行で描き、双方にかかわる人間(敵役)との物語を進めようとはしていますが、どちらの物語もなかなか動かない(これは前作にも感じましたが)為、少々物語としては弱い気がしました。主人公のキャラクターの強烈さと凶暴さへの感じ方も人それぞれ(私は許容範囲かな?)だと思いますので、万人にお勧めとはいかない作品で、作中の「人種」に関するエピソードも日本人としては理解が難しい点のように思います。主人公の息子の死の「謎」が未だ解明されない展開の為、必ずあるであろう「続編」を今から待ちたいと思います。続きを読む

    投稿日:2015.11.24

  • こんなおじいちゃんが居たら大好きになりますね。

    『もう年はとれない』の続編。元殺人課刑事のバック・シャッツがまたまた破天荒に大活躍します。
    過去の忌まわしい事件の当事者が亡霊のように登場。昔の事件がフラッシュバックします。
    心にしこりを負うシャッツは、亡霊に追い立てられるように腰をあげるが体が思うに任せない。
    もどかしい肉体を鞭打って、悪態をつきながらも真実に近づく男の執念を感じます。
    こんなおじいちゃんが居たら大好きになりますね。
    続編を期待します。
    続きを読む

    投稿日:2016.01.06

  • 88歳と78歳の知恵比べ! 決して高齢者と侮るな。

    近々『死』がやってくることは間違いない。既にその兆候は日増しに顕著である。現に、前作で負った傷が故で歩行記が手放せない状況だ。
    携帯は使えても、孫のテキーラが持っているスマホのことは分からないし、孫のはなし《GPS? SNS?ets.》は、正直 理解不能だ。
    だが、それがなんだ! 若い奴らはそんなものに答を頼り切ってるが、長い人生を生きてきて学んだことはそんなものでは学べない。
    だから 奴イライジャの考えている答は 違うものだと直感的にわかるのだ。
    ストーリーは、現在と過去の 約40年を行き来しながら進行してゆく。 40年の年月は、はたして長いものなのか 案外短いものなのか?
    ユダヤ人の強制施設でアウシュビッツよりももっと酷いところがあった「行き先は?アウシュビッツ!よかった」らしい。
    だが、88歳にマグナムが撃てるのか?
    続きを読む

    投稿日:2016.02.02

ブクログレビュー

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  • たきゆか

    たきゆか

    初ダニエル・フリードマンでした。私は本も録画した映画やドラマも毎日、少しずつ読んだり観たりしているのですが、この本を読んでいる同じ時期に映画「ガントレット」を観ていて、メンフィスの刑事の話だったので、本の主人公がクリント・イーストウッドに思えてきました。主人公は軽い認知症らしいのですが、本の内容が2009年と1965年を行ったり来たりするので、私も子供か孫か分からなくなってきて軽い認知症ってこんな感じかな?なんて思いました。また、ユダヤ人やユダヤ教の知識が増えた気がします。続きを読む

    投稿日:2023.12.13

  • ろー

    ろー

    このレビューはネタバレを含みます

    一作目を読んだ時も思ったが、今一つすっきりしない。息子の死因など設定の明かされていない部分があるので当然といえば当然だが、それ以外の本筋も残尿感。もしや老人ものとひっかけてそんな感じなのだろうか。いやまさか。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2021.06.16

  • Gen.

    Gen.

    バック格好ええ。
    やっぱりユダヤ人、黒人・・根が深いなー。
    頭に身体がついていかない、頭も少し?
    シリーズのこの先は?

    投稿日:2020.05.22

  • winder

    winder

    面白かった。理不尽な世の中で正義の人であることより、自分のルールで行動してきたじいちゃん。ハードボイルドしてました。

    投稿日:2018.12.25

  • たろう

    たろう

    88歳の歩行器をつけたダーティーヒーローが主人公という点が、他の警察小説とは一線を画する。そして、クスッとする皮肉も小説のいたるところに散りばめられているので、読んでいて飽きない。前作はまだ読んでないので、ぜひ読みたい。続きを読む

    投稿日:2018.10.07

  • jyunko6822

    jyunko6822

    このレビューはネタバレを含みます

    シャッツ元刑事が活躍する第二弾。
    過去の銀行強盗事件と現在のヤクがらみの誘拐事件が交差する。犯人共に二人とも後期高齢者なのが面白がるポイントなのかな。
    相変わらずアウシュビッツでの悲惨な体験談も絡み、奥行きは増してくる。過去の記憶の中で息子のブライアンも登場。
    一弾で活躍した孫のテキーラの姿はイマイチ薄いのが残念。

    解説によるとまだこのシリーズ続くらしい。
    ホント、大丈夫なんですか?

    レビューの続きを読む

    投稿日:2017.04.05

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