もう一つの「幕末史」

半藤一利 / 三笠書房
(10件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
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ブクログレビュー

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  • ハイジ

    ハイジ

    やさしい口語調、各章ごとに同じ時期の話をいくつかの視点から描いているため読みやすい

    (これは単に自分の読書力の低さゆえの欠点であるが)勢いよく時代が進んでいくと時々読者としてついていけなくなることがあり、あのおいてきぼり感が繰り返されると読む気が減退してしまう…

    この本はページを遡らなくても(良い意味で)いちいち復習させていただけ、とてもわかりやすかった

    こういった本の構造は知識を太くするのにとても適しており、短時間で得をした気分に(個人的には)なる

    また「人物」にフォーカスを当てている点も有難い

    興味と好奇心がとてもUPする




    反薩長史観の姿勢の半藤氏であるが、

    戦争をしたくない坂本龍馬を殺害したのは…

    武力で幕府を倒したいという○○によって暗殺されたと大胆な予測をされていたり

    (理屈から考える予測としては有だなぁ)、

    「尊皇攘夷は討幕の口実」としており

    教科書的な歴史書ではない視点からの作品となっているため生々しさが興味深い




    関ヶ原から引きずった復讐的執念からの

    結局「一所懸命」の武士的な考えが残った権力争い

    確かに「尊皇攘夷」なんて綺麗事だなぁと納得

    中には本当に日本をなんとかグローバルにしないとまずいという立派な開国派も居て

    いつの時代もそうですよね~的な感じで違和感なく親しみをもって読める

    (しかし本当に日本の将来を思って悪戦苦闘して走り回った人々にはいつも感動する

    今の日本の政治家にもきっとこういう人物が多く居ると信じたい

    また微力な自分にできることも日本人として考えていきたい)




    男らしくてかっこいい勝海舟びいきで嬉しい!

    なぜ福沢諭吉は勝海舟が嫌いなのか…


    坂本龍馬はやはり愛されキャラなのだろうか…

    西郷隆盛の真の姿が未だに自分には理解できず…




    歴史の本はやはりいいですなぁ


    節々にその作者の歴史観、思想、愛国心がうかがえる

    なるほど!と思うものから、そうくるか!という驚きまで

    自分が歴史学者でもなんでもないので多くの作者の歴史本を読むことで背景を知り、その中から自分の考えを構築できる面白さがある

    また歴史の本の大方の作者の愛国心がとても心地よい

    日本を誇りに想い、慈しんでいるのが伝わる

    この歴史の流れを後世に残せるといいのだが…(偉そうにすみません)

    反面、歴史は政治が絡むので表も裏も有り、真実を知るのは多くの弊害もあるのだとも実感


    いやぁ歴史っていいですね



    第1章 維新には「知られざる真実」があるー権力闘争による非情の「改革」

    第2章 幕末「心理」戦争ー江戸城無血開城までの「西郷×勝」攻防三カ月

    第3章 自らを「アヒルの水かき」と揶揄した男ー私が勝海舟に惹かれる理由

    第4章 圧倒的薩長軍に抗した“ラストサムライ”-河井継之助の「不合理を超える」生き方

    第5章 なぜ龍馬はみなに愛され、そして殺されたのか?-「独創性のない」偉大なコーディネーターの素顔に迫る

    第6章 「薩長同盟」は“馬関”から始まったー桂小五郎、高杉晋作と坂本龍馬の「理屈抜きの友情」
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    投稿日:2019.10.31

  • gocci

    gocci

    勝てば官軍、負ければ賊軍。
    いつも大体勝者のことばかりが目につくけれど(ドラマも映画もだいたい)
    もちろん歴史の中のタイミングもあるし、やれ偉人だ先生だと持て囃されるのは一部から見た
    誇大評価に過ぎないとは分かっていても、ついつい忘れて見入ってしまう自分もいるし。
    ということで、この本を読んですごくスッキリした。
    幕末といえば国内日本同士の最後の戦争があったわけだけど
    大政奉還も西南の役も全部含めて立ち位置が変われば、まさに勝てば官軍負ければ賊軍だなと思う
    著者の方は勝海舟が好きなんだなというのも伝わる。
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    投稿日:2019.01.17

  • ozwizard

    ozwizard

    歴史には常に表と裏があるというか、視点をかえればいくらでも見方があるということにもなります。歴史は言ってみれば「勝者のもの」と言えるでしょう。そういう意味で、勝者が作り出した歴史からは見ないという感じですね。
    幕末の本はいろいろ読んでますが、人によって「誰を推すか」が大変面白いです。この方は幕臣のある方を推していましたが、それも1つの視点として興味深く読めました。
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    投稿日:2018.02.13

  • samestar

    samestar

    明治維新が゛薩長史観゛というのその通りと思う。
    勝海舟の新たな一面が見えた。
    長岡藩への思いは伝わってきたけど、会津藩のことはどう思ってるんだろう。会津藩が゛薩長史観゛のいちばんの被害者と思うんだけど
    坂本龍馬の評価が従来通りだったな。美化されすぎな感じするんだけどな。
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    投稿日:2016.04.10

  • khiramatu

    khiramatu

    半藤さんの幕府側にたった歴史観は大好き。歴史は勝った人の側から語られるので、都合の悪いことは隠されるのですよね。負けた側から語る歴史は、おもしろい。そしてやっぱり、勝海舟さんはかっこいい。

    投稿日:2016.02.19

  • ぺーちゃん

    ぺーちゃん

    筆者も最後に述べていたけれど、歴史を学ぶ意義は、歴史から何を学び現代に活かすか。
    歴史を動かすのは私欲に支配された人々ではなく、大きく国を捉えて公に身を尽くしながら進んでいく人たち。そのモチベーションはどこから来るのか…
    それぞれの時代で、それぞれの信じる道を貫き通した人々。そういう人たちが歴史を動かしていたのだな。そうして考えてみると、現代の多くのトップ層は、大きなビジョンもなく、私欲に溺れた人ばかりのように思える。
    ただ、草の根的には坂本龍馬的な人が多く育っているようにも思う。いやしかし、桂小五郎や西郷隆盛的な人はいない。
    幕末は勉強し始めたばかりだけど、多くのことを教えてくれる。
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    投稿日:2016.02.01

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