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小田菜摘, 氷堂れん / 集英社コバルト文庫 (3件のレビュー)
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本読み隊
公子としての義務として、自国の国民のために夜会に出席しなければならない彼。 そんな彼を次第に理解し、惹かれる彼女。 病院を抜け出した彼をサポートする前半と、留学した彼との再会と恋と職業で揺れる物語。 …職業に対しての真摯に向き合う姿勢とは何か考える彼女。 そんな彼女と、あまりにも身分の違うクリスティアンとの未来はあるのか‥? ラストは地味で、物足りないと感じつつ、地に足のついた雰囲気は嫌いではない。未来が見えてこない終わり方だったので、続刊欲しい。 その当時の音楽家の話やら、コーヒーの話やら、看護の衛生問題やら細か過ぎで、レポートかよと突っ込みつつ、そんなうんちくが楽しい。 http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-2804.html続きを読む
投稿日:2013.05.30
紗妃
主人公が少女小説にしては地に足ついてて好印象。小田さんの硬めの文章も私好みでした。 アデライトが階級社会への疑問と固定観念の間で悩むところとか、当時の医療事情なんかがしっかり書き込まれてておもしろかっ…た。クリスティアンとの会話が知的なぶん、ときどき挟まる年相応のやりとりも可愛かったです。 ここで終わらせないで、ぜひ続きを...!続きを読む
投稿日:2013.02.15
うらこ
このレビューはネタバレを含みます
小田菜摘さんの新作。読み切りかと思ったらシリーズっぽいです。 時代的には19世紀で、女性が働くことにまだまだ偏見のある時代に看護婦になったアデライトとイギリスに滞在中のエスニアの公子クリスティアンのお話。 最初は反発していた二人がだんだん惹かれるようになり、そうなると身分の違いが壁になってくるんですけど、最後には別れがあると諦めていたアデライトも前向きに方法を探すクリスティアンの影響を受けて、前向きに考えるようになったみたいです。 今後いろんな障害が出てくると思いますけど、最後はやっぱりハッピーエンドで終わって欲しいから、アデライトには看護婦を選ぶのではなく、エスニアに行って、クリスティアンの王妃として医療の発展に尽くすってのを期待してます。
投稿日:2013.02.13
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