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泡坂妻夫 / 東京創元社 (10件のレビュー)
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kurione
一行目:「台風とうとう吹いた。」 泡坂先生の本を読んでみたいと思っていたが、初めてまともに手に取った。この作品は著者の中でどんな立ち位置なんだろう。 船上の劇団の話。回文がポイントだ。 ちょっと長かっ…たかな…続きを読む
投稿日:2014.11.12
灯
これはおもしろかった。 内容も内容で面白かったけれどそれ以上に言葉の遊び方に感動した。こういう風な文章を書く方っていうのは語彙力が凄まじいんだろうなぁ。 ちなみにこの小説、タイトルや小見出しだけでなく…書き出しと結びの一文も回文になってます。すごいな! 概略 アルコール浸りの落ちぶれ奇術師七郎は、動く一大娯楽場〈ウコン号〉の処女航海でさえない腕前を披露することになった。 紹介されたアシスタントを伴い埠頭に着いたところが、出向前から船内は何やら不穏なムードに満ちている。 案の定と言うべきか、初日直前の船内で連続殺人の騒動が持ち上がり、犠牲者には奇妙な共通点が見出され……。 章題はすべて回文、「台風とうとう吹いた。」の一文で始まる、奇抜な謎とぺてんの楽しさてんこ盛りの本格長編ミステリ。 言葉遊びへの造詣こよなく深いミステリ界の魔術師泡坂妻夫が物した、他の追随を許さない会心作。続きを読む
投稿日:2011.08.18
heichan
大好きな泡坂妻夫のミステリ。泡坂さんらしいタッチの語り口とともに、これでもか、と出てくる回文たち。回文だけでも十分楽しめる一冊。日本語って面白い。
投稿日:2011.07.20
七姫
客船を舞台にした回文尽くしのミステリ。 途中までは読みにくい気がしていたが、後半は一気に読めた。 回文に嵌まりそう。
投稿日:2010.10.16
酒井一成
うーん。よくできている。 日本風のショーボートを舞台にして、アル中の奇術師と美人の助手をメインに、連続殺人事件を描いていく話が、回文という趣向の助けを借りていい感じにまとまっている。あれやこれやと…不可能犯罪的なものが出てきたり、登場人物たちがちょっとめちゃくちゃな右往左往ぶりを発揮するあたり、ほとんどコメディである。これ、映画になったらおもしろいだろうな。 最後の解決にビックリ。ちょっと雑だなって思うんだけど、きちんと組み立てている感じがする。一番ビックリしたのは、ある意味その真面目さと、探偵役だけど。 2006/1/29続きを読む
投稿日:2010.08.28
kiyosi
妻に逃げられ酒におぼれるマジシャン・七郎。禁酒を条件に客船のマジシャンとして雇われる。新しい助手・真。七郎の前任者・レモン氏の死。道化師・権太の殺害事件。回文の名前を持つ者の危機。元妻・唄子との再会。…唄子の夫・ドクター瀬川の死。船主・馬琴と被害者達に隠された秘密。虎にトントの秘密。 2010年7月28日読了続きを読む
投稿日:2010.07.28
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