伊藤敏樹 / 講談社選書メチエ (3件のレビュー)
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総合評価:
ici
1
世界大戦は言い過ぎ
キリスト教対イスラム、イスラム対モンゴル、モンゴル対ヨーロッパといった単純な二項対立を否定し、三すくみの上にさらに各勢力内部での対立まで描いているのが面白い。プロテスタントはまだないが、カトリックとオ…ーソドックス、スンニ派とシーア派の分裂が当時から存在し、各勢力が一枚岩ではありえなかった点は現在まで続く禍根の深さを物語っている。 全体としておすすめではあるが、著者はもともと文学が専門の方のようで、用語の選択や遣い方が歴史学における一般的なそれとは時々異なっていたり、また所々に、「○○こそ本来の目的ではなかったか」のような、あまり実証的、あるいは学術的ではない記述がみられ、人によっては読んでいて違和感を持つかもしれない。続きを読む
投稿日:2016.09.16
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nannryou
0
最も世界帝国に近づいたことのある国…。
モンゴルの進撃の異様さに打たれます。 アジア最大の武闘派集団であるモンゴルの遊牧民族が中国の技術を取り入れたらどうなるか…。 そんな漫画のような展開を現実で行ってしまったのですね…。 序盤はチン…ギスの薫陶と中国を打ち破ったフラグのカリスマ性、そして、中国の弩、火器、攻城兵器がイスラム諸国を圧倒します。 そしてついにバグダット陥落。 …しかし、それ以降モンゴル勢の勢いは衰えます。 後半の展開はルイ、シャルルの仏王と教皇との関係が主に移り、一般的な歴史を知る人間が理解する通りの道筋となります。 9.11から始まったイスラム教国と西欧の対立の起源をこの時代に求めるというのは、戦争と歴史、宗教の重さに憂鬱にならざるを得ません。 なぜなら、日本にとって苦すぎる薬となった、あの戦争のことも忘れてはもらえないということを意味しているのですから…。 歴史というのは重いものですね。続きを読む
投稿日:2017.12.02
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conoki69
「物語オーストリアの歴史」を読んでいて、国境を脅かして来るのが、イスラム勢力だけでなくモンゴルだと書かれていて、歴史に疎い私は???本棚にあった本書を一気読み。なかなか一気に理解できたとはいかなかっな…けど勉強になりました。続きを読む
投稿日:2023.08.13
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