カーリン・アルヴテーゲン, 柳沢由実子 / 小学館
(9件のレビュー)

総合評価:

平均 4.7
5
2
0
0
0
  • あれよあれよと思う内に事件の渦中へ

     あの「喪失」のカーリン・アルヴテーゲンのデビュー作なんだそうな。これがデビュー作?凄いとしかいいようがありません。
     この手の作品ですから、あらすじを書くわけにはいきませんが、典型的な巻き込まれドラマです。負債を抱えた男が喫茶店に座っている内に、まことに奇妙な事件に巻き込まれます。展開はとてもスピーディー。この主人公共々、読者の我々も、何がどうなっているのか、まったく把握できていないうちに物語が進んでいきます。その内、どうも彼は選ばれて巻き込まれたようだと気がつきます。いったい何故オレが選ばれたのか?どうしてなんだ?しかも犯罪の目的がハッキリしません。謎は謎のまま話は進み、本の中頃、とりあえず事件は解決してしまいます。え?この後どうするんだよぉー、まだ半分残っているけど、どう続ける?と思っていると、とんでもないことがわかってくるという仕掛け。いや、参りましたね。
     ミステリーと呼ぶには、あまりに盛り沢山の内容であり、人生に疲れ切ってしまった人の心情が克明に描かれているところも秀逸。そして、多分一生続くであろう、歳の離れた人との友情が、一服の清涼剤となります。結構はまりますよ!
    続きを読む

    投稿日:2016.09.26

  • サイコ女の狙いは何だ!!

    イカレタ女に狙われる社長と反撃に出ますが、反撃に出るまでがつらく、反撃に出た後も厳しい。。。。。。。

    イカレタ奴に追い込まれると大変だ!と言う、巻き込まれる前から人世不当たりな主人公がいかにしてその状況を回避するか。

    人間再生の物語。ジェットコースター小説です。
    続きを読む

    投稿日:2016.12.09

  • ゾクゾクします。

    速いスピードで小気味よく読み進められるが、ゾクっとするお話です。でも、面白い!
    これが33歳デビュー作とのこと。作者のすごい才能を感じられたので、2作目の「喪失」を読んでみます。楽しみだなぁ

    投稿日:2017.12.26

  • 主人公の怯えが常に独特の暗さを醸し出している。

    主人公ペーターは社員の横領で負債を抱えパニック障害を起こす。そんな混乱の最中に見知らぬ女から届け物を頼まれ奇妙な事件に次々と巻き込まれていく。ミステリとして展開は面白いが劣等感を抱えたペーターの怯えが常に独特の暗さを醸し出している。事件を通して孤独な一人暮らしの男性ルンドベリと出会い共に過ごすうちにどうして自分はこんなに孤独だったのか謎が解けていく。少年時代の親との関わり、若さ故の人間関係の苦しみ、回想シーンと現在進行形の事件が交差する。事件そのものよりペーターの崖っぷち感のほうが気になって仕方なかった。続きを読む

    投稿日:2018.07.09

ブクログレビュー

"powered by"

  • kayoko12

    kayoko12

    気の弱そうな主人公が 段々まとも?になるのも
    似たことろのない男性同士のひょんな事から発展する友情も良かった。
    一応ハッピーエンドだし 面白かったです。

    投稿日:2019.04.10

  • 0071

    0071

    あらすじ
    ペーターは39歳独身。小さな会社を経営していたが、働き過ぎてパニック症になったり、社員に横領されたりして追い詰められている。ある時人違いでお使いを頼まれ、会社社長に切断された指を届ける。その男性には嫌がらせが続いていた。借金分を報酬として受けとる代わりにペーターは謎の女を探すことにする。しかし、嫌がらせはひどくなり、二人は警察に相談するが、担当の女刑事はあまり協力的ではない。自力で見つけた女は自殺した。これで事件は解決したかと思ったがペーターは再び女を見かけ、居場所を探し当てる。しかし女の目当てはピーターだった。実はピーターは養子で、元の家族の姉が逆恨みし、病気が末期だったこともあって追い詰めてきたのだった。

    1998年発表で少し古い。何でもかんでも一般人が自力で解決しようとするとことか。ラストの実は本当の家族がいましたー。というのも、ちょっと前の感じがした。それでもカーリン作品は色褪せない。39歳にもなって繊細過ぎる主人公の、上手く人と関係を築けないとこや、養姉の優しさ、実の姉の狂気っぷり、社長との友情なんか、読んでてしみじみ楽しんだ。
    続きを読む

    投稿日:2019.01.16

  • pippin55joy

    pippin55joy

    読みやすかったです。
    謎解きをすすめていくなかで、主人公が自身を持ち、友情を築き・・という過程がよかったです。
    訳文も言い回しが簡潔ながらも幼稚なわけでもなく読み進めやすいものでした。

    投稿日:2017.06.03

  • トト

    トト

    学校の課題でスウェーデン語版読了。
    日本語と違って速読ができないので、主人公のピーターのようにじりじりと事件を追うことが出来ました。

    孤独だった主人公が得たかけがえのないもの、そのシーンでは思わず涙
    ちょっと男同士のハーレクインみたいな展開もあって笑っちゃいましたが、息をつかせぬ展開で面白かった!!
    実際の舞台になった場所を思い浮かべながら読めたのはラッキー。ご当地ミステリみたいな気分になりました。

    日本語版の訳がすごくいいと聞いたので、次は日本語で読みたいです。
    続きを読む

    投稿日:2013.03.10

  • xmayumix

    xmayumix

     スウェーデンの女流作家のデビュー作。
     次作で、ベスト北欧推理小説賞を受賞してるそうな。

     スウェーデンが舞台っつーので、名前が覚えられるのかと心配したが、主人公はペーターだったので助かったww 
     ある会社社長に届け物をしてくれと頼まれた主人公が、届けたものは切断された足の指で、その社長からストーカーにつきまとわれていることを聞かされ、探偵として雇われる。
     このストーカー、やることが結構……なので怖かったです。
     で、主人公のバックボーンなどが語られてたりして、ちょっと回りくどいなって思ってたら、最後にぴたっと。でも、カンのいい人だとここらへんでばれちゃうかもね。
     と、同性愛が容認されてる国らしく、そういうジョークみたいなのがころころ出てて、やっぱり世界は広いわねぇなんて思ったww
     ともあれ、面白かったので、その小説賞を取った作品「喪失」も近いうちに読むつもり。
    続きを読む

    投稿日:2009.11.24

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

本棚の開き方(スマートフォン表示の場合)

画面左上にある「三」ボタンをクリック

サイドメニューが開いたら「(本棚アイコンの絵)」ボタンをクリック

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。