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スティーヴン・キング, 白石 朗・訳 / 文春文庫 (6件のレビュー)
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帆掛船
このレビューはネタバレを含みます
2022/4/2読了 キング自身が最も愛する作品と推した、と知れば読みたくなるではないか。そんな本作は、感動的だけどちょっとグロテスクな、喪失の悲しみと、そこからの癒やしと再生の物語なのであった。ところで……訳者あとがきにあった小咄の落ちは、何処にあったのか?
投稿日:2023.10.08
とり
ご本人は気に入ってるようだけど、いつものキング作。 スロースターターで後半に向けて色んな仕掛けが仕込んであり、それがどんどん加速していくのが醍醐味。 よって上巻は人によっては心折れるのもわかります。 …頑張って読んでみて欲しいですが、好みもありますしね。 感想自体は下巻に書きます。続きを読む
投稿日:2023.01.15
けろ姫
キング氏最愛の作品。いわく。。。 わたしにとっては大きな意味のある作品でね――それまで書いたことがなかったテーマ、すなわち結婚生活についての本だからだ。あの作品で書きたかったことはふたつある。ひとつ…は、人々は結婚生活のなかで秘密の世界を築いているということ。もうひとつは、その親密な世界にあってさえ、おたがいに知らない部分が存在している、ということだ。 ――ローリング・ストーン誌2014年11/6号 詳しくは、翻訳家の白石朗さんによる書評をどうぞ。 http://books.bunshun.jp/articles/-/3078 さて下巻にすすもう。。。続きを読む
投稿日:2018.04.02
xmayumix
作家だった夫が亡くなり、ようやく遺品整理を始めた妻リーシー。 遺品の中から、彼女は夫のメッセージを見つける。 夫の生い立ちや、リーシーの病んでる姉や、夫の遺作を狙ういかれたストーカーなど、物語…を彩るものは多いけれど、常に毅然としてあるのはリーシーと夫スコットとの夫婦愛だ。 もう、ど直球のラブストーリーだと思えるぐらい。 キングらしい、異世界の様や、ストーカーの不気味さも、二人の愛情のスパイスでしかない。 面白いんだけどね。 異世界の描写は本当に素晴らしい。文字なのに映像が目に飛び込んでくる感じさえした。 つまりのところ、愛情というのは<信頼>なんだなと思う。 お互いがお互いを、それこそ死んでもなお信じ続けている、その強さが美しいのだと思う。 そう。 これは、美しい、この上もなく美しい物語なのだ。続きを読む
投稿日:2015.08.30
monsteracafe
出張などの移動時間を中心に読んでいました。 スティーヴン キングの作品は、大学生の時、授業の課題の1つとして、「シャイニング (文春文庫)」を読んだことがあるくらいなのですが、今回の「リーシーの物語…」は何となく村上春樹さんが描く”異世界”とのつながりが出てくる作品(「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」や「海辺のカフカ」など)世界に近いように感じました。 私の拙い言葉で説明すれば、ベストセラー作家であった最愛の夫を2年前に亡くした妻(主人公・リーシー)が、夫の遺品の整理に取り掛かる過程で、今まで辛くて酷い記憶ゆえに意識の底で”忘れよう”としていた、夫に関する記憶を思い出しながら、過去と現実とに向き合い、これからも夫の記憶と共に生きていくことを選択する物語。 現在に関する記述と、過去の記憶とが入り乱れるので、読み進めるのに少し苦労する部分もありましたが、上巻の後半あたりからは、一気に読み進むことができました。続きを読む
投稿日:2015.05.28
文藝春秋公式
【巨匠キングが自身のベストと呼ぶ感動大作】夫の死後、悲しみに暮れるリーシー。夫の過去に秘められたあまりに痛ましい出来事とは? 永遠の愛と悲しみからの再生を描く傑作。
投稿日:2015.02.06
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